お風呂リフォーム
目次
浴室をバリアフリーなデザインに
リフォームする際、一番初めに
思いつくことは手すりをつけること
ではないでしょうか。
ただ手すりをたくさんつけても、
手が届かなかったり、
逆に邪魔になってしまったりして、
バリアフリーな浴室にはなりません。
種類や取り付ける場所など、
手すりを付ける際のポイントを
押さえて、より安全で使いやすい
浴室を作りましょう。
浴室の手すりには、滑りや転倒を
防ぐという効果があります。
濡れていて滑りやすい浴室の床は、
足腰の弱い方や子供が
滑って怪我をしてしまう恐れが
あります。
手すりを取り付けることでそのリスクを
軽減することが可能になります。
自分で取り付けられる手すりには
2つの種類があります。
取り付けも取り外しも簡単で、
穴を開けたりする必要もないため、
いつでも付け外しができます。
吸盤で取り付けるタイプの
手すりです。
手すりの両端に大きな吸盤が
付いており、手すりを取り付けたい
壁にくっつけるだけで設置ができる
手すりです。
浴室用の吸盤型手すりは、吸盤の
耐水性や丈夫さに優れています。
ものによっては30キロでも支えられる
という商品もあり安心して利用
することができます。
挟む手すりとは、浴槽の出入りに
便利な、縁に挟むタイプの手すりです。
浴槽に入る際の、足を上げて跨ぐ行為を
手助けしてくれます。
挟む手すりには、挟めるサイズが
決まっていて商品により異なるので
自宅の浴槽に合ったサイズのものを
選びましょう。
やっぱり、自分で取り付けられる
手すりでは、耐久性が心配だという
方は、工事で手すりを取り付け
ましょう。
長期にわたって利用する場合や
やんちゃな子供がいる家庭であれば
自分で取り付けるより丈夫な、
工事で取り付ける手すりが
おすすめです。
こちらは、壁に穴を開けたりする
必要があるため、業者に依頼して
取り付けてもらいましょう。
では、手すりにかかる費用は
どのくらいなのでしょうか。
吸盤型の手すりは、1,500円〜
2,500円ほどで販売されています。
吸盤が取り付けられない壁も
あるので、事前に確認が必要です。
吸盤型を選ぶ際は、耐荷重と
耐水性を見ておきましょう。
商品によっては耐荷重が
書いていないものもありますが、
安全性を考慮して、表記されて
いるものをおすすめします。
また、縦向きで取り付ける場合と
横向きで取り付ける場合では、
耐えられる重さが変わりますので
注意しましょう。
挟む手すりは、4,000円〜16,000円
ほどで販売されており、吸盤型より
少し高価になっています。
まずは、自宅の浴槽に取り付けられる
サイズかどうかの確認が必要です。
取り付け幅は、商品に表記して
ありますので、事前に確認して
おきましょう。
あとは、高さが丁度良いものであるか、
持ち運びのできる重さかどうか
しっかり固定できるように設計
されているかどうかなどをチェック
しておきましょう。
手すりを付ける場合、どのような
ところに設置すると有効に活用
できるのでしょうか。
脱衣所では、浴室のドアの開閉を
手伝う手すりを設置しましょう。
ドアを開閉する際に、重心が
ブレてバランスを崩してしまう
場合があります。
ドアの横に掴みやすい高さの
手すりを縦向きに設置すると
良いでしょう。
滑りやすい浴室内にも脱衣所と
同じようにドアの開閉を手伝ってくれる
縦向きの手すりを付けましょう。
浴室の入り口に段差がある場合は、
より重要なポイントになります。
洗い場には、移動用と立ち座りを
補助するものを取り付けましょう。
移動用は、高すぎない位置に
横向きの手すりを設置しましょう。
体の向きを変える動きを手伝い、
転倒を防止できます。
立ち座り用は、椅子に座っても
届く高さに縦向きの手すりを
設置しましょう。
立ち上がったり座ったりする動きを
支えることができます。
浴槽には出入り用のものと立ち座り用
のものの2つを設置しましょう。
バランスが取りにくくなる出入り用には、
縦向きの手すりを取り付けましょう。
体を支えることができるので、跨ぐ動きが
楽になります。
立ち座り用は、L型やT型の手すりが
便利です。
浴槽の蓋を閉めても邪魔にならない
位置に設置しましょう。
足や腰が弱い方にとって、浴室は滑り
やすく非常に危険な場所になります。
また、湯船に浸かったり、洗い場の椅子に
座るなどの立ち座りは足腰にかなり
負担がかかる動きです。
手すりを付ける際のポイントを押さえて、
バリアフリーな浴室にしましょう。