キッチンリフォーム
目次
入浴時、温度調節が効かないと
体を温めるはずが体を冷やす結果となり
風邪を引いてしまうかもしれません。
そんな時、お湯の仕組みを知っていれば
原因や解決策を導きやすくなるのでは
ないでしょうか。
お湯の温度調節ができない場合に
確認するべきポイントをチェックしていきましょう。
水とお湯が混ざることによって調節できる
水温ですが、まずは浴室のお湯が出る仕組み
について知っていきましょう。
キッチンも浴室も給湯器からお湯を引いている
という部分は同じですが、水栓に違いがあります。
つまり、キッチンからも浴室からもお湯が出ない
場合は給湯器や配管の問題、
そして浴室のみお湯が出ないという場合は
水栓の問題だと考えることができます。
では、浴室蛇口に多く採用されている
”サーモスタット水栓”と、キッチンや洗面に
採用されている”シングルレバー水栓”には
どのような違いがあるのでしょうか。
サーモスタット水栓は、温度調節ハンドルに
よって水とお湯の温度を調節し、
一定に保つことができる水栓です。
水栓の片側に温度調節ハンドル
もう片側に吐水・止水を切り替えるハンドルが
ついています。
シングルレバー水栓はその名の通り
水とお湯の切り替え、水圧の調整や
吐水・止水の切り替えを1つのレバーで行う
水栓です。
操作が簡単で片手でも扱いやすいという
特徴があります。
「浴室のお湯の温度調節ができないときの確認ポイント」
シャワーや蛇口の温度調節ができない場合
確認するポイントは4箇所あります。
当たり前ですが、給湯器の設定温度が低いと
お湯の温度も低くなります。
バスタブを洗うために温度を下げてそのままに
していたり、またペットのシャワーのために
温度を下げたなどで給湯器の設定温度が
低くなっていないかをまず確認します。
また、給湯器の優先温度が浴室に
設定されているかどうか
再度、確認してみましょう。
給湯器の設定温度より低い範囲で
温度調節ハンドルを回しても変化がない場合、
温度調節ハンドルの不具合が考えられます。
温度調節ハンドルによる
温度調節の方法はメーカーや機種によって
異なるので、説明書を参考にして温度調節を
試してみてください。
水の水圧が高くなっている場合にも
温度調節が難しく、温度が不安定に
なってしまいます。
水の水圧が高いとお湯が混ざりにくくなり
全体的に温度が低くなってしまうため
一度、水側の止水栓を絞って水圧を
調整することで改善される可能性があります。
温度調節ハンドル内のサーモバルブに
不具合が発生している
という可能性も考えられます。
冬の寒い日には特に故障しやすく
故障している場合には
新しいものに交換する必要があります。
交換は難しいものではないので
ホームセンターや通販でサーモバルブを購入し
自分で交換することをおすすめします。
キッチンのお湯が出ない場合も併せて
症状別の確認ポイントを見ていきましょう。
冬場は給湯器内も冷えやすくなっており
お湯を作るのに時間がかかるという場合が
あります。
設定温度を少し下げてみたり、一度に
出すお湯の量を少なくすることで
改善されることもありますが、
全く出ないといった場合には、給湯器に
不具合が生じているという可能性もあります。
給湯器の設置場所が蛇口から遠い場合には
お湯が出てくるまでに少し時間がかかります。
遠ければ遠いほど長い配管になるので
その分配管内に水が溜まりやすく
その水を全て出し切ってから
お湯が出てくるようになります。
給湯器が古くなっている場合には
給湯器の交換ついでに移設を
行ってみるのもいいかもしれません。
ガス給湯器の場合は、
・冷水サンドイッチ現象
(停止を挟んで連続してお湯を出すときに
冷水が出る現象)
・着火流量の影響
(一定の水量がなければ着火しない)
・配管内でお湯が冷めている
・水圧が変動している
といった可能性があります。
他の場所などでもお湯を使用している
場合は、着火流量の影響か
水圧の変動である可能性が高いでしょう。
浴室が古くなってきている場合や
以前にも同じ症状があったという場合は
水栓の劣化が考えられます。
その場合は、修理をしてもまた同じ不具合が
発生してしまう可能性があります。
何度も修理すると
結果かなりの出費となる場合があるため
新しいものに交換してしまった方が
費用も安く済むかもしれません。
リラックスできる入浴の時間は
ストレスなく過ごしたいものです。
仕組みを知っておくことで
お湯の温度に悩まされることなく
自分にあった温度のお湯で体を温め、
しっかり疲れを取り除ける浴室に
しておきましょう。