キッチンリフォーム
「孫ができたのをきっかけに
リフォームしたい」
「身体を悪くしてしまったから
優しい家にリフォームしたい」
「結婚して家を出ることになったが
両親のことが心配なのでリフォームしたい」
高齢者がいる家庭を
リフォームする理由は様々です。
中でも毎日使うキッチンは
若い頃の高さに合わせてつくられていたり
設備が古かったりして、使い勝手が
悪くなってしまっているかもしれません。
今回は、高齢者のいる家庭におすすめしたい
キッチンリフォームについて
ご紹介していきます。
目次
高齢者にとって安全性の高さというのは
リフォームにおいて
かなり重要なポイントとなります。
特にキッチンは、
割れ物や火や刃物がある危険が
多い場所です。もしもの時のためにも
安全性を重視してリフォームしましょう。
年を取ると目に見えて衰えていくのが
足や腰など身体です。
もともと腰痛を持っている場合はもちろん
身体に負担がかかってぎっくり腰などになると
最悪の場合、寝たきり状態に
なってしまうかもしれません。
そうならないためにも、出来るだけ
身体に負担の少ないキッチンにしましょう。
オープンキッチンとは、
ダイニングやリビングとの
仕切りをなくしたキッチンです。
開放的なオープンキッチンは辺りが見やすく
コミュニケーションが取りやすいため
遊びに来た孫の顔を見ながら料理ができ、
夫婦の会話も増えたりするかもしれません。
また、料理中にリビングで誰かが倒れたり
逆にキッチンで倒れたりしても
すぐに気づくことができます。
若い世代にも人気のIHクッキングヒーターは
火を使わずに料理ができるため
安全性の高い設備です。
火の消し忘れなどによる火災の心配がなく
安心して使用することができます。
しかし、実際にIHに変えた高齢者の中には
「使い方がよくわからず使いにくい」
という人も少なくありません。
IHを導入する際は、
使い方をしっかり教えてあげることが
便利に使うために必要不可欠となっています。
スイッチタイプ水栓は、
スイッチひとつで水を出したり
止めたりすることのできる水栓です。
軽く押すだけで水が出るため
握力が弱くなってしまったけど、
タッチレス水栓には抵抗がある
という高齢者にもおすすめできる水栓です。
両手が塞がっていても
蛇口のようにひねる必要がないため
手の甲や手首でスイッチを押せて便利です。
自分で上げ下げする必要のない
自動昇降式戸棚もおすすめです。
戸棚のものを取るために
踏み台に上がって上を向くというのは
身体にかなり負担のある動きであり
踏み台から落ちてしまうと
骨折や頭を打つ危険性もあります。
自動昇降式戸棚であれば、踏み台も必要なく
ボタンひとつで見やすい位置に
戸棚が降りてきてくれます。
荷物を外から直接キッチンに持ち込める
勝手口は、玄関より道に近い位置にあれば
重い荷物を持つ時間を短縮し、
歩く距離も短縮してくれます。
また、ゴミ捨て場が勝手口に近ければ
ゴミ出しも楽になり
近所に回覧板を渡しに行く時や
少し散歩に出かけたい場合にも便利です。
冬場のキッチンは、身体ももちろん
足元も冷えやすくなります。
キッチンに床暖房をつけると足元から
身体を暖めることができます。
床暖房ならエアコンのようにホコリを立てることもなく
こまめな換気や手入れも必要ありません。
空気を汚さないため、エアコンより清潔で
ストーブより安全に使用することが可能です。
床暖房と合わせて床材もコルクや
クッションフロアなど、足に負担の少ないもの
に変更するのもおすすめです。
高齢者だけの住宅には、
防犯対策が欠かせません。
内窓や複層窓を付けると
防犯対策を行なっている家というイメージから
ターゲットにされにくくなります。
また、内窓には断熱や防音効果もあり、
冬場の冷気を室内に取り入れることなく
眠りを遮る電車や人の声を抑えて
快適な睡眠をとることができます。
高齢者に優しいリフォームは
設備を新しくするだけではありません。
身体に負担が少なく、
使いやすいキッチンにするには
腰より下の収納を引き出し式にしたり、
くキッチンシンクを
腰が痛くならない高さにしたり、
また、動きやすい動線を確保した
キッチンの配置にすることも
重要なポイントです。
今回おすすめしたリフォームの中で
床材や水栓など、1箇所変えるだけでも
高齢者の身体への負担と
高齢者に対する不安は軽くなることでしょう。
定年や子供の一人立ちをきっかけに
便利で安心できるキッチンに
リフォームしてみてはいかがでしょうか。