お風呂リフォーム
目次
日に日に寒くなるこの季節。
夏はシャワーで過ごしていたという方も
そろそろお湯を張って温まりたいと
思い始めた頃ではないでしょうか。
久しぶりにお湯を張るという方も
そうでない方も浴室掃除の際、
追い焚き配管の掃除は行っていますか?
普段目につかない追い焚き配管ですが、
定期的な掃除をしていないと
想像以上に汚れている可能性があります。
ここではそんな追い焚き配管の掃除の頻度と
正しい掃除方法について解説します。
追い焚き配管とはその名の通り、
お風呂の追い焚きを行うための装置と
お風呂を結ぶ配管のことです。
追い焚き配管は浴槽内にある穴の数によって
2つの種類に分けられており、
種類ごとに掃除の方法が異なります。
まずはその2種類の追い焚き配管による
特徴と違いについて見ていきましょう。
現在主流となっているのが、
1つの穴で循環を行う追い焚き配管です。
強制循環式とも言われる1つ穴タイプは
穴の内部で配管が2つに分かれており、
1つは吸水を行うための配管、
1つは吐水を行うための配管となっています。
満遍なくお湯を温めることができ、
汚れにくいというのがメリットですが、
配管が長くなってしまうため雑菌が
繁殖しやすいというデメリットがあります。
自然循環式とも言われているのが
浴槽の上下に穴が2つある追い焚き配管です。
温かいお湯が上にいき、
冷たいお湯が下に溜まることを利用して
下の穴から冷めたお湯を引き込み、再度温めて
上の穴から浴槽に戻して循環させます。
そのため上の方が熱くなりやすいという
特徴があります。
また、ゆっくりと循環させることにより
汚れも溜まりやすいと言われており
2つ穴タイプは現在減少傾向にあります。
追い焚き配管の汚れの原因は、
細菌や微生物などの雑菌が主なものです。
定期的に掃除を行わなければ
配管内部についた皮脂や水垢を餌として
繁殖し、感染症に繋がる可能性も。
細菌の中でも代表的なレジオネラ菌による
感染症を引き起こせば
最悪の場合、死に至る恐れもあります。
感染症を予防するためにも
追い焚き配管の掃除は3ヶ月に1回程度、
汚れが酷い場合には1ヶ月に1回程度
行うのが理想的です。
悪臭や害虫の発生、
お湯の変色や汚れが見られる場合には
早急に掃除を行うようにしましょう。
では、追い焚き配管の正しい掃除方法について
タイプ別にチェックしていきましょう。
ここでは酸素系漂白剤を使用した掃除方法を
ご紹介していきます。
1つ穴タイプはまず、穴の5cm〜10cm程上まで
お湯または水を張ります。
そして10Lの水に対して50g程度の漂白剤を
投入し、しっかりかき混ぜて溶かします。
そのままお湯を沸かし、お湯が沸いた後
2時間〜3時間放置してから追い焚きをします。
その後はお湯を抜いて、シャワーで勢いよく
配管を洗い流して完了です。
お湯を沸かさずに40度以上の温度で
追い焚きを繰り返すという方法も効果的です。
2つ穴タイプの掃除は下の穴を塞いで行います。
タオルなどの布を下の穴に詰めて塞いだら、
上の穴に漂白剤を入れます。
そして火傷に注意しながら50度〜70度の熱湯を
溢れない程度にたっぷり流し込み、
30分〜60分放置した後、
下の穴を塞いでいた布を取り除いて
シャワーで両方の穴をしっかり洗い流します。
配管内に漂白剤が残らないように
気をつけて流しましょう。
追い焚き配管は定期的に掃除していても
お湯に浸かっている限り、
どうしても汚れが溜まってしまいます。
浴室をリフォームしても
追い焚き配管はそのまま使われることが多く、
賃貸や中古物件では
汚れが蓄積したままの場合があります。
衛生的にも1年に1回は
プロに洗浄を依頼するのが理想的です。
ずっと掃除していなかったという方は
思いがけない汚さに衝撃を受けるでしょう。
追い焚き配管の汚れは
普段目にすることがないため、
今まであまり掃除してこなかったという方も
少なくないでしょう。
しかし、追い焚き配管の汚れは放っておくと
感染症を引き起こす可能性もあり危険です。
3ヶ月に1回のペースを基本に
定期的な掃除を行うよう心がけましょう。
追い焚き配管をしっかり掃除すると
出てくるお湯が目に見えて綺麗になり、
より気持ちよく入浴できるでしょう。