覚えておきたい断水への備えと対処法

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覚えておきたい断水への備えと対処法

私たちが普段何気なく使用している水道。
飲み水としてはもちろん、
洗濯やトイレ、料理やお風呂などに使用する
生活に欠かせないもののひとつです。

この水道が突然使えなくなる”断水”は
様々な原因により発生し、
備えがないと何もできず困窮してしまいます。

そこで、突然の断水に対応するための
対処法や備えなどを詳しく解説します。

「断水が起こる原因」

対処法を知るためにはまず断水の原因を
知っておく必要があります。

・水道管の破損

水を家庭に送ってくれる水道管が
破損してしまうと断水の原因となります。

水道管にも寿命があり、
それは10年〜15年と言われています。
これを超えて劣化が進むと
サビ臭い水が出てきたり、
濁った水が出てくるようになり、
そのうち破損してしまうことが考えられます。

寒い地域であれば、冬場の凍結によっても
水道管が破損する可能性があります。

・災害による断水

水道管の破損は災害によっても
引き起こされる場合があります。
台風や雷、地震のダメージによって
水道管が破裂した場合にも
断水が発生します。

災害による断水は水道管だけでなく、
取水施設が被害を受けた場合や
浄水場が停電した場合などでも
発生する可能性があります。

・給水設備のトラブル

水は水道管だけではなく様々な
給水設備によって家庭に送られています。

それらの給水設備にトラブルが発生すると
上手く水を送ることができなくなり、
断水状態になってしまいます。

給水ポンプの不具合やタンクの異常、
電気系統の故障などその内容は様々です。
これらを防ぐためには定期的な掃除や
メンテナンスが必要となります。

・工事による断水

給水設備のメンテナンスや
水道管の交換工事が行われる場合も
断水状態となります。

しかし、その場合は事前に
断水になる日時が記載された通知が届くため
突然使えなくなるということはありません。

工事による断水の場合はわかった時点で、
ある程度の備えをしておくようにしましょう。

「給水方式の種類」

家庭に水を送る方法には3つの種類があり、
停電の際に断水が発生するかしないかの
違いがあります。

・直結直圧方式

戸建てに多く採用されている
直結直圧方式という給水方式は、
高層階への給水には向いていないため、
3階建てまでの低層マンションなどにも
よく使われています。

給水は水圧を利用して行われます。
電気を必要とせず停電の影響を受けないため、
停電時にも水道の利用が可能な給水方式です。

・受水槽式

4階建て以上のマンションで使われる
給水方式のうち1つが受水槽式です。

受水槽式は水を一度受水槽が受け取り、
そこからポンプを利用して
各戸へ水が届けられる給水方式で、
配水に使用するポンプの動力源が
電力であることから
停電の際には水道も止まってしまいます。

・直結増圧方式

近年増加している直結増圧方式は
受水槽式と同じく、高層マンションで
使われている給水方式です。

直結直圧方式にポンプで圧力を加え、
水圧を上げて高層階にも給水できるようにした
給水方式となっています。
加圧のためのポンプは電力が動力源のため、
停電の際には断水が発生してしまいます。

「断水時の注意点」

断水が発生した際、蛇口を開いて
水が出てこないことを確認する
という方も多いのではないでしょうか。

しかし水が出ないからといって
蛇口を開いたままにすると
水道管に空気が侵入し、
故障の原因となる可能性があります。

また、留守中に断水が直ると
水が出っ放しになるというリスクもあるため
断水時は蛇口を閉めておくようにしましょう。

「断水時に備えておきたい水の量」

断水状態でも生活を送るためには水が
必要。そのため、断水に備えて
水を事前に用意しておくのがおすすめです。

備蓄するのに目安となる飲料水の量は
1日1人あたり3Lと言われており、
これに加えてトイレや手洗いのための
生活用水が必要となります。

飲料水はペットボトルなど清潔な容器に
生活用水は大きめのタンクなどに溜めて
用意しておきましょう。

「断水が回復した後にも注意」

断水が回復すると自由に水が
使えるようになって気を抜いてしまいがち。

思い切り蛇口をひねってしまうと
空気の圧力がかかって
破損の原因になることも考えられます。

断水復旧後は、まず台所か洗面所の蛇口を
少しずつ開いて5分ほど水を流して
濁りや臭いがないことを確認してから
使用し始めるようにしましょう。

「原因や給水方式を確認して断水に備えよう」

生活に欠かせない水道は様々な
原因により止まってしまうことがあります。

もし断水してしまった場合でも
事前に充分な備えをしておけば、
断水中に水がなくて困ることはありません。

断水の原因、家庭の給水方式、
注意点などをあらかじめ確認して
できる限りの備えをしておきましょう。

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