キッチンリフォーム
目次
古い住宅の水回りに使われていることの多い
タイルの床ですが、そのデザイン性の高さから
こだわりのある住宅の水回りにも
使われることがあります。
そんなタイルの床はこれからの季節、
冷たくなってしまうという
大きなデメリットを抱えています。
この記事では、冷えやすいタイルの
床でも行うことができる
足元の断熱対策についてご紹介します。
まずは水回りの床材として使用される
タイルの素材にはどのようなものが
あるのか見ていきましょう。
吸水性の低さが特徴の磁器質タイルは、
水回りの床材として使用されることも多い
タイルのひとつです。
摩擦に強く、透明感があり、
硬いというのもこの素材の特徴です。
長石や石英と呼ばれる石を
1300度程度の高温で焼き上げて作られており、
叩くと金属のような軽い音がします。
磁器質タイルほどではありませんが、
吸水性が低めのせっ器質タイルも
水回りに使われることがあるタイルです。
透明感はあまりありませんが
硬度はそれなりに高く、
吸水すると膨張するという特徴があるため
温度変化の多い場所には適しません。
粘土や長石を1200度程度で焼き上げることで
作られています。
他の素材のタイルに比べて割れやすく、
多孔質で吸水性の高い陶器質タイルは、
屋内の壁として使用されています。
透明度はなく、厚くて重いのが特徴で
表面に釉薬を塗って焼くと
色鮮やかなタイルを作ることができます。
陶磁器タイルは陶土や石灰を
1000度程度で焼き上げており、
叩くと濁った音がします。
タイルは素材の他にも用途によって
種類が分けられています。
中でも水回りに使われるタイルは
内装タイルと呼ばれるもので、
その名の通り内装に使われるタイル
という分類になっています。
内装タイルには一般的に
釉薬を塗った陶磁器タイルが使われており、
25mmの小さいサイズから
450mmの大きなサイズまで
幅広いサイズのものが販売されています。
また、釉薬が塗られていることから
色のバリエーションも豊富となっています。
タイルについてわかったところで
タイルで行える断熱対策について
チェックしていきましょう。
コルクマットはワインの栓としても
使用されているコルクを素材とした
マットで、弾力性があるため衝撃
に強く、防音性も高い上防水性も
高いという非常に優れたマットです。
このコルクマットをタイルの上に敷くことで
タイルの冷えから体を守ることができます。
汚れやすい水回りでもメンテナンスが容易な
コルクマットであれば、
拭き取るだけなので手間もかかりません。
また、滑りにくいことから
子供や高齢者がいる家庭にもおすすめです。
コルクマットを敷くとカビが心配な浴室には
床暖房を設置するのがおすすめです。
床暖房を設置すれば冬場に起こりやすい
ヒートショックも防ぐことが可能です。
また、浴室が乾燥しやすくなるため
カビの発生を防止することもできるでしょう。
浴室に床暖房を導入する方法として
ユニットバスを交換する際に
オプションとして床暖房をつける方法と
床下に暖房器具を後付けする方法があります。
熱効率を考えれば、
ユニットバスが古い場合は
両方併せて行うのがおすすめです。
見た目を変えずに床を暖めたい場合は
床下に断熱材をいれる
床下断熱リフォームがおすすめです。
床下断熱リフォームを行うと
床下の状態も確認することができる
というメリットもあります。
また、断熱材として使用される素材には
様々な種類があり、
素材によって特徴や値段が異なります。
断熱性と併せて防音性や耐火性を持った
断熱材もあるので、気になる場合は
施工業者に相談してみると良いでしょう。
ここまでは、「今のタイルを変えたくない」
という場合の断熱方法をご紹介してきましたが
タイルにそこまでこだわりがないのであれば
思い切って水回りの床材を
変えてしまうのがおすすめです。
変更する床材は、水回りで使われることの多い
フロアタイルやクッションフロア、
他の部屋とも馴染みやすいフローリングを
選ぶと良いでしょう。
また、同じタイルでも
ヒヤッとしない断熱タイルに張り替える
というのもおすすめです。
冷たさが欠点のタイル床ですが
デザイン性が高く、水回りの床に使用したい
と考えている方も多いでしょう。
タイルでもできる断熱対策を行えば
タイルの欠点である冷たさがなくなり、
見た目の良さはそのままに
冬でも暖かく過ごすことができます。