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目次
自宅をリフォームした際、
リフォームの詳細が記載された書類を見ても
内容がよくわからず不安になる
という方もいるでしょう。
リフォームは安い買い物ではない上、
近年では、リフォーム業者を名乗る悪徳
業者も多く、聞き慣れない言葉があると
警戒してしまうことも。
そんな方のためにこの記事では、
リフォーム費用内訳明細書の内容と
見方や注意点について詳しく解説します。
まず、リフォーム費用内訳明細書が
どのような書類なのかをご紹介します。
リフォーム費用内訳明細書とは
実施設計図とともに
見積書に必ず添付されているもので
工事費用の内訳が書かれた書類です。
これにより、どんな工事に
どのくらいの費用がかかるのかを
確認することができます。
悪徳業者はこの内訳明細書を発行
しなかったり、建築用語がわからないのを
良いことに高額な費用を請求してくる
場合があるので注意が必要です。
費用の内訳を細かく記載してくれている
内訳明細書ですが、
建築用語が使用されることも多く
見たところでよくわからないという場合も。
そうならないために内訳明細書に
使われる用語についてあらかじめ
確認しておきましょう。
その名の通り、足場の組み立てや養生など
本工事を行うために欠かせない
仮工事のための費用です。
大規模リフォームの場合は、
本工事に直接関わる直接仮設と
スムーズに工事を進めるために必要な
共通仮設に分けられて
記載されていることもあります。
新たに部屋を増設する際に必要となる
基礎を増設したり補強するための費用です。
基礎にはベタ基礎と呼ばれるものと
布基礎と呼ばれるものの2種類があり、
前者の方が高額になる傾向があります。
設備を取り替えるリフォームなどで
既存の設備を解体・撤去する場合の費用です。
処分するために必要な費用も
ここに含まれていることが多いですが、
場合によっては別に処分費用として
必要となることもあるので注意しましょう。
リフォームで必要となる木材の加工や
組み立て、取り付けにかかる費用です。
この中には木材の取り付けに使用するビスや
金物、ボンドなどの材料費も含まれています。
内装を漆喰で塗装する場合や
外壁のモルタルを塗装する場合、
または水回りのタイルを貼り替える場合に
発生する費用です。
タイル工事費用はタイルの枚数や素材以外に
下地の劣化具合によっても前後するため、
注意が必要です。
窓やドアなどの建具を取り付けたり、
交換する場合に必要な費用です。
建具の塗装を行う場合には、
塗装工事費用が発生することもあります。
また、業者によってはアルミ建具と木製建具で
分けて記載される場合もあります。
クロスや畳の張り替え、床などの内装工事を
行う際に必要な費用です。
ここに記載されるのは内装工事の中でも
大工や左官、タイルや塗装以外の
工事にかかる費用となります。
オール電化への変更やコンセントの追加、
照明の設置や太陽光発電システムの導入など
電気配線工事や電気器具設置工事を行う際に
発生する費用です。
水回り設備を新しく設置する場合に
必要な工事のための費用です。
給水装置の設置や撤去、改造、修繕などは
指定水道工事店での依頼が必要となります。
無資格の業者に依頼すると過料を課される
可能性もあるため注意しましょう。
設備を新しく設置する場合や
既存の設備を交換する場合にある項目で、
設置する新しい設備の型番やグレード、
素材などが詳細に記載されています。
内訳明細書には必ず”諸経費”という項目が
記載されています。
この”諸経費”とは、リフォーム業者が
会社を運営していくための経費です。
基本的に会社の規模が大きければ大きいほど
諸経費は高くなると言われており、
相場としてはリフォーム費用の8%〜25%程度で
設定していることが多くなっています。
見積書や内訳明細書に特に問題がない場合でも
余裕を持って予算を決めることが重要です。
見積書で出せるのはリフォーム工事に
必要な分の金額だけ。
見積書の金額が全てではありません。
施工に取り掛からないとわからない部分や
書類に必要な印紙代、職人さんへの差し入れや
仮住まいが必要な場合の生活費など
見積書にない部分でお金がかかることも
考えられるので注意しましょう。
リフォームは決して安いものではないため、
慎重に考えることが大切です。
必要な書類や書類の中身がよくわからないと
悪徳業者に騙される可能性もあります。
書類やその中身について知っておくことで
リフォームを実際に行う際に
書類が揃っているか間違いがないかを
しっかり確認することができるでしょう。