タンクレストイレって本当にいいの？

タンクレストイレって本当にいいの？そのメリットとデメリット。

タンクレストイレは、
各メーカーの最上位機種であったり
イチオシであったりするため、
とても魅力的に
広告されています。
確かに宣伝イメージそのままであれば
暮らしを豊かにしてくれるような
素晴らしいものに違いありません。
でも、実際のところ
使い勝手がどうなのか、
どんなお宅にも取り付け可能なのか。
今回はそのあたりをみていきたいと思います。

・タンクレストイレとは
これまで便器の背後に設置されていた
流し水のタンクがないトイレのことです。
では、流し水はどうするのか。
これは水道管を直結して流すことになります。
タンクから一気に流すのと違って
水の勢いは大丈夫なのかと心配するかも知れません。
確かに勢いは劣りますが、
それでも実際の使用に耐えうる理由は、
水流の作り方であり、
また、汚れを寄せ付けない
便器の表面素材にあります。
すなわちタンクレストイレは
高度なテクノロジーのたまものなのです。

・タンクレストイレのメリット
トイレらしからぬオブジェのような
かたまり感のあるデザインに参っている方も
いらっしゃるかと思います。
タンクから解放された
便器のデザイン性は一番のメリットです。
邪魔なものがなくなり、
トイレ全体のコーディネートも
やり易くなったのではないでしょうか。

またタンクがなくなったことで、
スペースにゆとりが生まれます。
トイレの限られた空間の中で
新たなスペースが確保できるのは
大きなメリットです。

タンク付きトイレの場合、
一度水を流すと、
再びタンクに溜まるまで
待たなければなりませんでした。
わずかな時間ですが、
持つ身となれはイライラすることも
あったかと思います。
タンクレストイレなら
待つことなく、
連続で水を流すことができます。

さらに、その流し水の節水能力も
高いものがあります。
これはタンクレスだからというよりも
メーカーのフラッグシップだから
その部分にも力を入れているというのが
あるかも知れません。

確かにタンクレストイレを選べば、
そのメーカーの最新技術の
すべてが盛り込まれていると言っても
過言ではありません。

例えばTOTOなら
・ウォシュレット
・エアインワンダーウェーブ
　空気を含ませた大粒の水玉で洗う。
・フチなし形状　
　ひさしのようなフチの返しがなくなり
　拭きやすい。
・きれい除菌水
　使うたびに自動で吹きかけ、
　汚れと臭いをおさえる。
・
などの機能があります。

LIXILなら
・シャワートイレ
・エアシールド脱臭
　便器内の気流で臭いをキャッチ
・プラズマクラスター（シャープの商標）
　イオンの力で消臭
・フチレス形状
　ひさしのようなフチの返しがなくなり
　拭きやすい。
・泡クッション
　泡が水面を覆い、男性小用の
　飛び跳ねや音を防ぐ。

Panasonicなら
・アラウーノ
・激落ちバブル
　細かい泡で便器内を洗う。
・ハネガード
　泡のクッションで、男性小用の
　飛び跳ねや音を防ぐ。
・オゾンウォーター
　除菌効果のあるオゾン水を
　自動で散布
・ナノイーX
　空間の臭いを抑制
・アラウーノアプリ
　スマホ連携で離れて暮らす
　家族の見守りや、
　電気、水道量の確認など。
・スキマレス設計
　スムーズに拭ける凹凸の少ない形状。

といった具合に
各メーカーの最新技術の
見本市のようになっています。

すなわち最大のメリットは
選んで間違いのない
最新のトイレが手に入ることではないでしょうか。

・デメリット
タンクの水流がない分、
水圧の弱い場所には設置できません。
水圧の弱い場所とは
例えば高層階などは
弱くなっている可能性があります。
また1階であっても
何らかの理由で
家の前の水道管が細い場合
水圧が足りないことがあります。

また、停電時には水が流れません。
メーカーでは乾電池や手動による
停電対策をほどこしていますが、
タンク付きのように
普段通り使えるということはありません。

そして、多機能のため
価格が高くなっています。
優れたデザイン性も
それを活かすためには
受け皿となるトイレのコーディネートにも
こだわった方が良いでしょう。
結果的にトータルコストがアップするか、
あるいはコストを抑える工夫が必要になってきます。

・まとめ
タンクレストイレは現代の粋を集めた
素晴らしい商品だと思います。
だだ、デメリットも正しく
理解しておかなければなりません。
特に水圧は設置の可不可に関わる
重要な問題です。
一般の家庭では水圧測定すら
難しいと思われますから、
ますは専門家に相談されることをおススメします。