キッチンリフォーム
見直しませんか、キッチンシンク。
毎日使うシンクの使い勝手は
家事のやりやすさを左右するほど
重要な要素になると思います。
けれど今お使いのシンクが
本当に使いやすいものなのかどうなのか
自信をもって答えられる方は
そう多くないと思います。
洗い物がやりやすい、
汚れがつきにくい、
掃除がしやすい、
その他あなたの様々なご要望にど応えるために
デザインも機能も
シンクの進化は続いています。
今回はそんなシンクの特長を
検討したいと思います。
まず、シンクの素材には
次の4種類があります。
・ステンレス
・人工大理石
・ホーロー
・人造大理石
ではそれぞれのメリット、デメリットをご紹介します。
「ステンレス」
高度成長期の流し台と呼ばれた時代から
ステンレスはシンクの
主たる材料でした。
メリットは
・耐久性がある。割れたりしない。
・耐熱性がある。
・すり減らない。
・臭いがつきにくい。
・サビにくい。
デメリットは
・水垢などでくもりやすい。
・錆びたものを放置するとサビがうつる。
・ワークトップが別素材だと継ぎ目が汚れやすい。
・傷がつきやすい。
ただ、製品によっては傷がつきにくい
加工をほどこしたものもあります。
また、ワークトップがステンレスなら
継ぎ目なしにもできます。
ステンレスの特長は、
何と言っても金属の光沢です
鈍い輝きを求めるなら
これに限ります。
「人工大理石」
樹脂製品です。
アクリル系とポリエステル系があり
アクリル系の方がなめらかですが、
価格はポリエステル系より高いです。
メリット
・耐久性がある。
・デザインが豊富。
・ワークトップが同じなら継ぎ目なしにできる。
デメリット
・傷がつきやすい。
・錆びたものを放置すると
サビがうつる場合があります。
・大きな衝撃で割れることがある。
とにかくデザインが豊富なため
ワークトップとの対比で
アクセントをつくることができます。
「ホーロー」
ホーローは鉄などの金属の上に
ガラス製の釉薬を焼き付けたものです。
メリット
・耐久性に優れる。
・耐熱性がある。
・手入れが簡単。
デメリット
・表面のガラス質が欠けると地金がサビる。
「人造大理石」
人造大理石は天然の大理石などを細かく砕き、
樹脂などで固めたものです。
天然素材が入っているところが
「人工」大理石との違いです。
メリット
・高級感がある。
デメリット
・耐熱性があまりない。
・汚れが落ちにくい。
素材の特長は以上です。
次にシンクのデザインをみたいと思います。
シンクには様々な色、形、質感があり
ワークトップやキッチン全体に合わせて選びます。
パステルカラーで丸みを帯びたものは
明るくキッチンに合うでしょうし、
ビンテージカラーやステンレスで直線的なものは
落ち着いた部屋に合うと思います。
この時、合わせて水栓の色、形も考慮します。
ただ、デザインばかりで選ぶと汚れがつきやすくて、
使っているうちにせっかくのデザインが台無しになった
なんてことにならないように、
他の機能とのバランスも考慮します。
特にシンクとワークトップの素材や色を変えると
おしゃれな感じになりますが
やはり継ぎ目の汚れには注意が必要です。
形は掃除のしやすさや
水の流しやすさにかかわるので大切です。
当然のことですが
狭いシンクよりは
ある程度広さのあるシンクの方が
洗い物はしやすいです。
また、深さにも注意します。
寸胴鍋など大きなものを洗うのには
水栓とシンクの底との距離があったほうが楽です。
メーカーによっては底の形状を工夫して、
渦を巻く水流を作ったり、
直線的に一気に流れる水流を作ったりして
流しやすさにも配慮した製品を
ラインアップしています。
また、忘れてはならないのが
水はねや、水音の問題です。
水栓にもよりますが、
それでも水が跳ねるようなシンクは考えものです。
あるいは、跳ねないまでも
水音が大きなシンクもいただけません。
せっかく対面キッチンにしても
水を出している間は会話が途絶えがちになります。
シンクは絶えず傷と汚れがつく危険に
さらされています。
例えば水でいっぱいになっている鍋を
思わず引きずったり落としたりして
傷がつくなんてことは日常的にあると
思われます。
すると傷の場所から黒ずみが始まるかも知れません。
また、三角コーナーの下が
いつの間にか変色してしまったということが
起こる可能性もあります。
最近では排水口にディスポーザー
（生ゴミ粉砕装置）組み込まれた製品もあり、
そうなれば、三角コーナー自体設置する必要がなくなります。
テクノロジーが問題解決につながる良い例です。
今回のコラムは以上になりますが、
あなたにふさわしい
シンクのイメージはできましたか。
決してシンクだけをみて決めてはいけません。
あくまでもインテリアのひとつとして
とらえてください。
そして機能性を追求し
高い次元でバランスの取れた
シンクを見つけてください。
