キッチンリフォーム
目次
入浴や冬場の食器洗いなどに
必要となるお湯。
そんなお湯を作ることができるのは
給湯器だけではありません。
キッチンに給湯設備が備わっていない
ような古い住宅では、
湯沸かし器と呼ばれるお湯を作る設備が
設置されていることがあります。
ガスを燃料に使った湯沸かし器、
ガス瞬間湯沸かし器について
給湯器との違いを含めてご紹介します。
ガス瞬間湯沸かし器とは冒頭に述べた
通り、ガスを燃料としてお湯を沸かす
ことのできる設備です。
湯沸かし器と給湯器の違いは
給湯箇所と設置される場所にあります。
給湯器は家中の給湯が行えるのに対し、
湯沸かし器はキッチンや洗面所など
一点の給湯しか行うことができません。
また、給湯器は基本的に
屋外に設置されるのに対し、
湯沸かし器は屋内に設置されます。
瞬間で水がお湯になる湯沸かし器ですが、
なぜそんなに早くお湯を作ることが
できるのでしょうか?
ここで湯沸かし器がお湯を作り出す
仕組みを見ていきましょう。
湯沸かし器を使用するためには
まず本体のバーナーに点火します。
その後水栓を開くと同時にガスバルブが開き、
メインバーナーが着火して
熱交換器によって水が加熱されて
お湯になって出てくるという仕組みです。
ガス瞬間湯沸かし器には2つの種類があります。
それぞれがどのような特徴を持っているのか
チェックしていきましょう。
元止め式とは作り出したお湯を
本体で留めているものを指します。
元止め式の湯沸かし器は配管の分岐が
行えず、お湯を使用する水栓のそばに
設けられます。
本体からシャワーが伸びており、
本体のボタンを押すことで
お湯の吐水・止水を操作するのが特徴です。
先止め式は作り出したお湯を
水栓側で留めているものを指します。
会社や美容室などで使われていることが多く、
元止め式と違い、水栓から距離のある
場所に設置されます。
配管を分岐できることから複数箇所に
給湯を行うことが可能で、
操作は水栓側で行えるようになっています。
ポイントの給湯に便利なガス瞬間
湯沸かし器。設置の際には
どの程度の費用が必要なのでしょうか?
本体の価格はサイズや種類、
機能性によって異なりますが、
一般的に使われる5号サイズの場合は
2万円以内で購入できるでしょう。
設置費用は数千円〜1万円程度なので
全部で3万円程度とかなり安く
設置することが可能です。
こちらでご紹介した費用は目安となりますので
実際にかかる費用とは異なる場合があります。
設置の際には事前に
費用の確認をしておきましょう。
では最後にガス瞬間湯沸かし器を使う際に
注意すべき点を見ていきましょう。
屋内に設置するガス瞬間湯沸かし器は
屋内で給排気を行うため換気が必ず必要です。
換気を行わなければ一酸化炭素が充満し
命に関わる可能性も考えられます。
換気扇を回したり窓を開けたりして
空間に空気が留まらないよう注意しましょう。
雪が降るような寒冷地や冷えが厳しい
冬場には、湯沸かし器本体の水抜きを
こまめに行うようにしましょう。
本体に残った水が凍結し、不具合や
破損につながる可能性があります。
冬場に長期間家を空ける場合にも
念のため水抜きは行っておきましょう。
ガスを使用するガス瞬間湯沸かし器は
不具合が発生した場合、
危険ですので早急に使用を中止しましょう。
炎の様子がおかしい場合や異音、異臭が
見られる場合には、本体が故障している
可能性もあるため使用をやめ、
メーカーや専門業者に見てもらうようにしましょう。
湯沸かし器の不具合は最悪の場合、
一酸化炭素中毒に繋がる恐れがあります。
不具合を事前に防ぐためには
定期的な点検が必要です。
寿命は約10年とされているため
7年を過ぎたあたりから点検を依頼し、
故障が見られた場合は
交換するようにしましょう。
ガスでお湯を作るガス瞬間湯沸かし器は
給湯器と異なり、屋内に設置され
1箇所に給湯を行える設備です。
湯沸かし器と給湯器の違いや
湯沸かし器の特徴を正しく理解し、
使用の際は換気に注意して
ガス瞬間湯沸かし器を活用しましょう。