キッチンリフォーム
目次
給湯器といえばガス給湯器と電気
温水器が定番ではありますが、灯油を
燃料とする石油給湯器も便利に
活用することができます。
灯油をもとにお湯を沸かす石油給湯器の
仕組みやメリット・デメリットをご紹介
していきます。
石油給湯器の種類と、種類ごとの
特徴をチェックしていきましょう。
石油給湯器としてメジャーなのが
直圧式という種類です。
水道の圧力を利用しているため、
水圧が強いのが特徴となっています。
直圧式の給湯器であればシャワーの水圧に
ストレスを抱えることもないでしょう。
また、素早くお湯を作り出すことができるため
利便性も高く、2階への給湯も可能です。
しかし一方で強い水圧がかかるため、
古い配管は破裂してしまう可能性があります。
直圧式に変更する場合は
今一度配管も見直した方が良いでしょう。
貯湯式とはタンクにお湯を貯め込み、
家庭にお湯を供給する方式。
本体価格が安価な点と構造が
単純なため故障が少ないという点が
メリットとして挙げられます。
しかし、直圧式のような強い水圧がなく
お湯を沸かすのにも時間が必要となります。
また、タンクに貯めたお湯がなくなれば
湯切りを起こしてしまうため注意が必要です。
石油給湯器を動かすためには
燃料となる灯油が必要です。
そのため給湯器本体と
灯油を入れるタンクがセットで設置されます。
灯油タンクに灯油を注ぎ、
バーナーを点火させることで
灯油が本体に供給されて燃焼し
それにより水が加熱されお湯が作られます。
他の給湯器と比較して
どういったメリットがあるのでしょうか?
灯油を燃焼させることでお湯を作り出す
石油給湯器は、その火力により
一気に大量のお湯を作ることができます。
そのため、生活のあらゆる場面で
お湯が必要となる寒冷地では
使っている家庭も少なくありません。
石油給湯器が持つもう一つのメリットは
長寿命であること。
耐久性に優れており丈夫で壊れにくく、
長く使い続けることができます。
そのため長い目で見た時に
ランニングコストを抑えることができ、
燃料である灯油も低コストであることから
光熱費の削減にも役立ちます。
強力で耐久性にも優れている石油給湯器ですが
ガス給湯器や電気温水器と比べると
気になるデメリットも多くなっています。
まずデメリットとして挙げられるのが
燃料である灯油の価格。
相対的なコストは低いものの変動しやすく、
社会情勢や原油価格に影響を受けるため
価格が安定することは多くないでしょう。
灯油の価格が高額な時に購入すると
給湯器の使用コストも高くなりますが
燃料として高額なプロパンガスに比べると
まだ十分安いと言えるでしょう。
コストを抑えるために、安い時買いだめを
したいと考える家庭も多いですが、
実は法令や条例によって
一般家庭で保有できる灯油量には
制限が設けられています。
その灯油量は200L未満となっており、
買いだめは難しい上補充し忘れて
燃料切れになってしまうことも考えられます。
人によっては灯油を補充する手間が
面倒だと思う方も少なくないでしょう。
しかし補充をサボっていると
燃料切れを起こしてしまうため、
定期的な補充は必ず必要となります。
しかも灯油は意外と重く、
補充するのは重労働です。
こぼしてしまうと灯油が無駄になる上、
火事になるリスクも高まってしまいます。
メリットとデメリットをご紹介したところで
実際に石油給湯器を取り入れる際の
目安となる容量についても見ていきましょう。
石油給湯器の給湯能力はkW(キロワット)
という単位で表され、大きければ大きいほど
1分あたりの給湯量が多いことを表します。
目安として2人暮らしまでの少人数家庭
なら36.0kW、4人以上の家族がいるなら
46.5kWが適していると言われています。
給湯能力が強く長寿命な石油
給湯器は、寒い地域で採用される
事が多い給湯器。
しかし、灯油の補充に手間が
かかったり価格の変動があるという
デメリットも持っています。
石油給湯器を導入する際は
メリットとデメリットを知った上で
検討するようにしましょう。