キッチンリフォーム
目次
毎年のように新しい様々な機能が登場し、
今や便利なのが当たり前となりつつある
水回りの設備。
昔は何をやるにも不便で、
昔の水回り設備は今の水回り設備とは
ほとんど別物と言えるようなものでした。
ここでは水回り設備がどのように進化し、
どのくらい便利になったのか
最新の水回り設備とともにご紹介します。
はじめに昔のキッチンと今のキッチンの
違いを見ていきましょう。
昭和初期、冷蔵庫のないキッチンは
陽の差さない北側に設けられており、
調理を行う作業場として使われていました。
そこから戦後、キッチンを居間に設ける
ダイニングキッチンが主流となり現在に至ります。
現在では調理を行う作業場でありながらも
家族とのコミュニケーションを取る空間
としてもキッチンは使われています。
昭和50年代まではシンクやコンロ、
調理台が分かれているセパレートキッチンが
主流となっていました。
その後全ての設備が一体となった
システムキッチンが登場し、見た目の良さや
手入れのしやすさが格段に進歩します。
登場した当初のシステムキッチンは
開き戸の収納が主流でしたが、
ご存知の通り現在では奥の物も取り出しやすい
スライド式収納が主流となっています。
次にトイレの進化について見ていきましょう。
昔と今のトイレで
大きく異なるポイントは水量です。
昭和30年代には洋式トイレが登場し、
和式トイレが主流だった当時は
画期的なトイレのスタイルとして
多くの家庭で取り入れられました。
当時のトイレは大で流すと約13L〜20Lほどの
水量を使って洗浄を行なっていましたが
現在ではその半分以下、約3.8Lの水量で
洗浄が行えるように進化しています。
次に浴室を見ていきましょう。
昔は在来工法と呼ばれる浴室が一般的で
古い住宅では今でも見かける
いわゆるタイル張りの浴室が主流でした。
そして昭和39年、
東京オリンピックをきっかけに
ユニットバスが登場し現在に至ります。
施工が早く統一感があり、
継ぎ目が少ないため手入れもしやすい
ユニットバスですが、シンプルなデザインが
多いため、こだわりのある家庭では今でも
在来浴室が使用されています。
水回りの中でも洗面所は
最も歴史の浅い場所だと言われています。
そもそも洗面所のメイン設備となる
洗面化粧台が誕生したのが昭和40年代。
それまでは桶や壁掛けの洗面器を
洗面台代わりに使っていました。
そして昭和60年代には朝シャンがブームとなり
大きなボウルとシャワー機能付き水栓が
特徴の洗面化粧台が登場します。
このブームでシャワー機能付き水栓と
排水口のヘアキャッチャーが誕生し、
今でも使われる機能となりました。
現在、洗面所はメイクや歯磨きなどの
身支度を行う場所でありながら
脱衣場や洗濯室としての役割も持つ
生活に欠かせない空間となっています。
大きな進化を遂げている水回り設備は
今も年々便利になっています。
様々な設備が一体化したシステムキッチンは
それぞれの設備に進化が見られます。
コンロは自動調理機能や
安全機能が充実しており、
シンクは素材や形状を工夫することで
今までより手入れがしやすくなっています。
コンロの上部に設置されるレンジフードは
スッキリした形状のスリム型や
ノンフィルターのものが登場しており、
収納もデッドスペースを少なく
かつ引き出しやすい工夫がされています。
形状は誕生時から大きく変わっていない
トイレですが、細かな部分は変わっています。
例えばパーツの継ぎ目がなくなり
手入れがしやすくなっていたり、
自浄機能の搭載により
菌の繁殖を抑えられるようになっています。
現在では後方のタンクを無くした
タンクレストイレも登場しており、
デザイン性にも進化が見られます。
現在、浴室として主流となっている
ユニットバスも各設備が進化しています。
浴槽はお湯が冷めにくい魔法瓶構造で
形状も好みに合わせて選べるように
なりました。
転倒事故の起きやすかった床は
滑りにくく乾きやすいように変化。
体を洗い流すシャワーには
節水効果のあるものや細かな気泡で
美肌効果のあるものなど
様々なものが登場しています。
新型コロナウイルスにより
さらに注目を浴びている洗面化粧台も
便利に進化しています。
感染対策にぴったりなタッチレス水栓が
登場していたり、メイクや髭剃りなどを
行う際に便利なミラーキャビネットなどが登場。
昔よりも様々な用途で使用できる
洗面化粧台になっています。
現在販売されている水回り設備は
まるで昔のものとは別物のように
便利になっています。
これからまた10年も経てば
今とは比べものにならないくらい
便利になっているかもしれません。
この先も進化し続ける
水回り設備に注目しておきましょう。