キッチンリフォーム
目次
台所の床下は、
昔から収納場所として利用されていて
床板をはぐった下に
醤油や漬物が入った瓶などを
置いていたようです。
かつての床下は土がむき出しになっていることもあり
かなり大胆な使い方だと思います。
これから家を建てようかと考えていて
すでに床下収納を計画に取り入れている方や、
あるいは長年住んでいる家にモノがあふれ始め
少しでも収納を増やすために
床下収納を追加したいと思っている方も、
いらっしゃるかと思います。
現代の床下収納はどのように使われているのか
メリット、デメリットを踏まえながら
考察したいと思います。
通常は金属で縁取られた蓋をはずすと
中に樹脂製のコンテナが現れるようになっています。
蓋はハメ込み式のほか、
扉のような開閉式があります。
高気密、高断熱のタイプは
この蓋がかなり厚みを帯びています。
大掛かりなものでは
電動で蓋が開くものもあります。
コンテナ自体がせり上がってきて
かがまなくても
モノの出し入れができる収納庫もありますが、
キッチンという限られたスペースには
不向きかも知れません。
コンテナは大きさ、深さとも様々なものがあり
用途と設置場所によって選べるようになっています。
また、間口はコンテナ1個分でも
数個のコンテナを
レール上でスライドさせて使うタイプもあります。
だだこの場合、
コンテナの密閉性が失われることもあるようです。
・何を収納するの
床下収納は意外と出し入れが面倒だったりします。
低くかがまなければならないため
重いものはあまりおススメしません。
収納自体にも許容荷重があります。
また、地面に近いせいで
湿度も思いのほか高く
カビが生えやすいものも避けた方が無難です。
野菜や穀物は
カビやすいので
床下収納には不向きです。
よく非常用品や非常用持出袋を収納しようと
考える方もいらっしゃいますが
地震の時には上に冷蔵庫や食器ダンスが倒れていたり
歪みで蓋が開かなくなる可能性もあるので
収納に適しているとはいえません。
当然横積みのものも、
下側が取り出しにくいため
やめた方が良いでしょう。
以上のことから
収納に適しているものは
常温で長期保存ができて
縦置き可能なものになります。
例えは未開封の醤油やお酒、
掃除道具、
あまり使用しない土鍋や
カセットコンロなどの調理器具
などが考えられるのではないでしょうか。
一番のメリットは
収納であるということにつきると思います。
とにかく生活しているうちに
際限なくモノは溢れかえってきます。
そんな時、醤油の瓶一本でも、
掃除の道具でも、
とにかく収納スペースがあるということは
ありがたいものです。
それから、収納としての機能ではありませんが
コンテナを外すと、床下への入り口となり、
点検口としての役割も果たしています。
意外に気になるデメリットは
蓋の周囲に巡らされた金属のフチの段差です。
段差に汚れやホコリが溜まったり、
足で踏む感触が良くなかったりします。
また、場所によっては
キッチンのフロアマットが干渉する場合もあります。
床下収納からモノを取り出すたびに
キッチンマットをはぐるのは面倒なものです。
前述のように
地面に近いため
どうしても湿度か高くなる傾向にあり
カビが生えやすいのもデメリットです。
除湿剤などで対処しましょう。
万が一、カビが生えてしまった時は
取り外して丸洗いすることができます。
木造住宅の場合、
木の収縮や狂いなどから
床下収納部分を踏むたびに
床がきしむ場合があります。
対策としては、
家事動線を避けた、
あまり人が歩かない場所に
設置すると良いでしょう。
最近のものは最初から上部に
取り外しができるカゴが設置されているので
二段収納ができるようになっています。
そんな具合に、仕切ることが
使いやすさにつながります。
仕切ることで縦置きになり
上から眺めて判別がつきやすくなります。
例えば100円均一で売っている
プラスチックのケースを入れて
その中に詰め替え用の洗剤を並べたり、
ブックエンドを置いて
レトルト食品を並べたりします。
床下収納は
まったく活用されないこともある
好みがはっきり分かれる収納です。
リフォームでつけようかどうか
迷っている方は
今の暮らしの中で
何と何を入れるのか具体的に考えてから
工事を始めましょう。
