トイレリフォーム
目次
マンションの場合は
ゲストルームのあるような
広いタイプか
メゾネットタイプでもない限り
トイレがふたつあるお家は
なかなか見かけませんが、
2階のある戸建ての場合、
ごくふつうに両階に
トイレがあったりします。
この2階のトイレ、
これから家を建てられる方も
リフォームを考えられている方も
設置すべきかどうか
迷うところではないでしょうか。
2階のトイレのメリット、
デメリットを考察したいと思います。
2階建ての家屋の場合、
寝室やプライべートルームを
上階に取る場合が多いと思います。
夜、せっかくベッドに入ったのに
トイレに行かなければならない
なんてことがあるのではないでしょうか。
特に寒い日などは
冷たい廊下を通って、
さらに暖房しにくい
寒々しい階段を降りなくてはなりません。
想像するだけでもイヤな状況です。
そんなとき、
少なくとも2階にもトイレがあればと
思うのではないでしょうか。
年を重ねて高齢になればなるほど
思いは強くなるはずです。
あるいは小さな子どもが
2階の子ども部屋から
トイレに向かったのに
間に合わなかったという時にも
上にトイレがあればなあと思ったことでしょう。
最近では、スマホ片手にトイレにこもる中高生も多く
なかなか出てこなくて困ったなんてことはありませんか。
こんな風に、理由は様々ですが、
確かに2階にもトイレがあれば
便利な気はします。
では、本当に2階にトイレがあった方が
良いのでしょうか。
・トイレの争奪戦が減る
トイレに行きたいのに
誰かが入っている時は
本当に困ることがあります。
トイレひとつのお宅では
今までどうやって乗り切って来たのか
不思議に思うかも知れません。
もちろん2階にトイレがあっても
家族の人数よりは
少ないでしょうから
100パーセント解消されるわけではありませんが、
それでもかなりラクになるはずです。
もうひとつある安心感はかなりのメリットです。
トイレに故障はつきものです。
水が流れなくなった、
トイレが詰まった、
便座が割れた
そんな時にもうひとつあると便利です。
両方一度に壊れることは
ゼロではありませんが
かなり低い確率だと思います。
片方のトイレをリフォームする際にももう一つトイレがありますので安心です。
これは、上階トイレが欲しい理由にもあげましたが
移動距離が少なくて済みます。
寒い時だけでなく、
疲れている時や
足や腰に故障を抱えている時にも
助かります。
たとえ家族の残した臭いでも
イヤだと思うことはあります。
年頃の子どもが
かなり激しくイヤがる家庭も
あるようです。
また、来客時に
お客様には下のトイレを使っていただき
家族は上のトイレを使うようにすれば
おたがいが気を使わなくてすみます。
世の中にはトイレが落ち着くからといって
本棚を置き、小説やマンガを読む方が
いらっしゃいます。
また、先に書いたように
トイレでスマホを触りたい
人もいらっしゃいます。
そんな方々も、
トイレがふたつあれば
気兼ねなく好きに使うことができます。
・タンクレストイレが使えない
上階トイレをタンクレストイレで
すっきり仕上げようとしても
水圧の関係で
付かない場合がほとんどです。
したがってタンク付きにしなければならず
その分のスペースも必要になります。
タンク付きトイレは水流が強いものの
流れが工夫されていて
音はそんなに気にならないと思います。
気をつけなければならないのは
排水の配管です。
階下に誰かの寝室があり
水を流す度に
その枕元を水音が駆け抜けるようでは困ります。
階下の間取りを意識しながら
2階のトイレの位置、配管を考えなければなりません。
・掃除の手間が2倍になる
トイレがふたつあるということは
掃除も二カ所ですることになります。
掃除道具の収納場所もそれぞれに作るかどうか
スペースも考える必要があります。
もちろん費用もかかります。
どちらかといえば2階の方を
シンプルなものにする傾向がありますが
1階までベースグレード以下にするのは
おススメしません。
トイレの印象で家全体の印象が
変わってしまう可能性があるからです。
最新のトイレは魅力的ですが費用もかかります。
予算をふたつに分けるよりも
ひとつのトイレをグレードアップした方が
満足度が高いこともあります。
・スペースが必要
もちろんトイレの分だけ
他のスペースを削らなければなりません。
2階のトイレにはメリットも、
デメリットもあります。
当然、2階にトイレをつける方が多いのも
うなづけます。
けれど、どの家庭にも
トイレがふたつ必要なわけではありません。
家族構成や予算を考えながら
自分たちに合った選択を
していただければと思います。