トイレリフォーム
目次
さすがに自動ドアまでは見かけませんが
一歩入ればフタが開き、
流してフタが閉じる、
最近のトイレは
そんな一連の動きを
自動で行ってくれます。
中には跳ね防止の泡が出たり、
脱臭してくれるものもあります。
ひとつひとつの機能を改良していくうちに
行き着いた先だと思いますが、
本来自分がやるべき行為を
先回りしてやってくれる様子を見ていると、
昔の貴族なら付き人がしてくれた
至れり尽くせりの事柄が
家庭で行われているなんて
すごいことなんだろうな
などと考えてしまいます。
ただ、世の中には
自動化されていないトイレの方が
多いのも事実です。
自動化することで
どのようなメリットとデメリットがあるのかを
見ていきたいと思います。
トイレに入ると、まず部屋の明かりが点きます。
これ自体はトイレに限らず、外回りや玄関、
物置などにも用いられている照明です。
トイレではもうひとつ、
便器の中が光るタイプがあります。
心をホッとさせる演出でしょうか。
トイレに入ってまず開くのが便器のフタです。
根元に加えた力だけで開閉しているのか
一所懸命に開こうとする姿がけなげに思えます。
この開閉ですが
通常ではフタのみが開き
便座はリモコンボタンで開くと
いう設定が多いようです。
便座まで開けた時、
閉まるのは
フタと便座の両方になります。
メリットは腰をかがめなくても
フタを開けることができて、
また閉め忘れをなくし
便座の温度が下がるのを防ぐ
ことができます。
デメリットは
センサーの能力に負うところが大きく
たとえば介護において、
トイレへの移譲に時間がかかった時に
座らせる寸前に閉まることがあります。
また、男性の小用でも手間取ったら
フタが閉まったなんてこともあります。
便座から腰を上げて
数十秒後に閉まるようになっている場合、
お尻の水気を拭いているうちに
閉まろうとするフタが
背中にあたることもあります。
根元からの力だけで開くフタは
長年使っているうちに疲労して
付け根が割れることがあります。
便座も自動であがるように設定できますが、
便座を上げるのは男性小用の時のみのため
通常はボタン操作で上げるようにします。
フタとは別回路で
自動に開く便座は
今のところ難しいようです。
手で便座を上げる場合、
汚れがつきやすい
下の便器に触れてしまうこともあり、
ボタン操作で開くのはメリットになります。
ただ、これもセンサーによっては
思わぬ時に閉まる場合もあり
気を付けなければなりません。
フタも便座もカバーを掛けたりすれば
荷重がかかりすぎて壊れることがあります。
やがて脱臭が自動で始まります。
おそらく脱臭は自動でなければ
便利さが半減する機能です。
100パーセントの脱臭は難しいく
換気扇をかければある程度の効果が見込まれるため
使わなくなってしまう可能性があるのです。
便器の溜まり水の表面を
泡で覆ってくれる機能があります。
これは自動であるべき機能です。
主に男性小用時に役立つため、
ボタン操作などに切り替えると
たいていの男性は面倒臭くなり
使わなくなるからです。
メリットは
男性小用の飛び跳ね防止です。
初めてこれを使う男性は
従来、小用時に立てていた
ジョボジョボという
情けない音から解放されるため、
一様に感動の声をあげます。
もうひとつ、汚れの付着防止にも役立ちます。
メーカーによっては便器表面を
泡でコーティングすると
宣伝していることもあります。
“泡”に関して
デメリットはないと言えます。
ただ、
機種によっては
少し時間をおかないと
次の泡が出ないものもあります。
また、大便時の飛び跳ね防止は
難しいようです。
立ち上がった後、
時間をおいた後に自動で流れるシステムです。
流れるまでの“間”の調整は設定可能です。
お尻洗浄時に付いた水滴を
拭ったトイレットペーパーを
一緒の流すために
ある程度の時間が必要となるからです。
自動洗浄のメリットは
なんだかサービスを受けているような
気持ちの満足でしょうか。
特に小用時は問題なく使用できます。
デメリットは
これに慣れてしまうと、
他のトイレで流し忘れることがあるようです。
他人の家で流し忘れた時など
情けない気持ちでいっぱいになるかと思います。
また、大便時の汚れの付着は確認しなければならず、
手動で流した方が早いと思うこともあります。
溜まり水の“泡”が汚れの付着を
多少は防いでくれるかも知れませんが
完璧ではありません。
自動化されたトイレは、
最後にフタが閉まり、
部屋の明かりも消えます。
高度な自動化トイレは
自動であって欲しい機能もありますが
ボタンひとつを押す手間を
省くだけのものもあります。
自動化のコスト、
故障のリスクを考慮しても
自動化したい理由があるのなら
それは心の満足ためだと思います。
本来自分がやるべき動作を
サービスしてくれるように
トイレが行ってくれる心地よさや
最先端の技術を我が家に設置する満足感など
気持ちの充足が得られるのなら、
ぜひ高度な自動化を可能にしたトイレを
設置するべきだと思います