キッチンリフォーム
目次
木造住宅の寿命は
30年から80年といわれていますが、
おそらくメンテナンスしていれば
思った以上に長く住むことは可能だと思います。
鉄筋コンクリートであれば
さらに長く住むことは可能です。
けれど、それは建物そのものであって
住宅設備はそんなに長く
使うことはできないと
思っていた方が良さそうです。
可動部にガタつきが
でるようになった、
水が漏れている、
動かなくなった、
そんな症状は
すでに何かが起こり始めている
シグナルです。
周囲をよく観察して、
次にどう対応するか
考えなくてはなりません。
行き着く先は
家の建て替えかも知れませんが
よほどのことがない限り
メンテナンス、交換、
そしてリフォームで済ませたいと
思うのが通常です。
ここでは
どのタイミングで
水回りのリフォームを決断するのか
考えてみたいと思います。
キッチンにはいくつかの設備が
装備されています。
ビルトインタイプの
食器洗い乾燥機の場合
10年経過後の不具合は
そろそろ換え時のサインかも知れません。
ほぼ毎日使用するものですから、
キッチン周りでは
比較的短命な設備でしょうか。
食洗機で洗うことに慣れてしまうと、
すべてを手洗いしようという気は
おこらなくなってしまいます。
したがって何とかしなくてはなりません。
もちろん修理が可能な時もありますが
出張費なども計上されたなら、
かなり高くつくこともあります。
また、部品が残っていれば良いのですが
そうでない場合は修理不能です。
修理してもまたすぐに故障する可能性もあり、
交換した方が良いかも知れません。
IHクッキングヒーターは
鍋などを落として
天板が割れるような
物理的な事故も起こりやすい設備です。
通常使用なら10年程度はもつのでは
ないでしょうか。
電源が入らないなどの明らかな故障の他、
音がするようになった
なかなかお湯が沸かない
などの不調を感じることもあります。
食洗機と同じく、
10年使ったモノなら
交換が良いかも知れません。
水栓はガタ付きが大きくなったり
交換した方が良いかも知れません。
うっすらとでも水が漏れていたら
すぐ修理か交換しましょう。
水漏れはキッチン全体を
ダメにしてしまう可能性があります。
また、給水管、排水管の水漏れは
時折チェックしておくと良いでしょう。
経年劣化で水漏れなどが生じている場合があります。
レンジフードは
モーターかスイッチ周りが故障します。
オイルやグリースをさして直ることもあれば
部品が破損していることもあります。
破損の場合はもちろん交換します。
これまで見てきたように
キッチンの設備は
交換で済むものがほとんどです。
食洗機が壊れたから
キッチン全体をリフォームしたいという方は
あまりいないように思います。
ではキッチンそのもののリフォームは
いつ行うのでしょうか。
もちろん、キッチンが腐っていたり
シロアリにやられてしまっている時は当然ですが、
他に、ライフスタイルが変わった時があげられます。
リビングを広く使うために
背面キッチンにしたいとか、
人が多く集まる中で調理をするようになったとか、
イスに座って家事をしたいなど
暮らしぶりの変化が
リフォームにつながることが多いようです。
キッチンリフォームは
キッチンそのものまでリフォームすると
かなり高額になるため、
よく考慮し、ショールームでしっかり学んでから
行うとよいでしょう。
温水洗浄便座は
お湯が噴射しなくなったり、
便座が暖まらなくなったりする
故障があります。
10年ほど経っているのなら
買い換えましょう。
自動開閉フタは
開かなくなったり
もっとも力の掛かる
根元が割れたりします。
タンクレストイレなら電気系の故障で
水が流れなくなることがあります。
この場合、10年以上経っていて
部品がなければトイレの交換になります。
タンク付きトイレは
部品の不具合で
水が流れないことがあります。
部品は比較的単純な構造なので
容易になおることが多いです。
もしなおらなくても
タンクの交換で済みます。
トイレのリフォームは
バリアフリーへの改修が
とても多い場所です。
手すりを付けたり
間口を広げたり
ドアを引き戸にしたりします。
建築時に配慮していないのであれば
必ず必要になってくるリフォームです。
介護保険や自治体から
補助がでる場合もありますので、
あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
浴槽は材質によって
痛んだり割れたりします。
最近はユニットバス
(システムバス)が主流のため
比較的簡単に
全体の交換という
リフォームがやりやすくなっています。
バリアフリー化や
自分に合ったバスタブに替えたい
ジェットバスなど
新たな機能を付けたい
などの理由から
リフォームする方が増えています。
もっとリラックスできる場所にしたいと
バスルームをさらに進化させるため
前向きにリフォームする方も多い場所です。
リフォームの理由にはさまざまなものがありますが、
最近は高齢者向けに
バリアフリー化するためのものが多いようです。
また、10年も経てば
使い勝手が進化しているものもあり、
その新しい機能が
背中を押してくれる場合もあるようです。
いずれにせよ、
安い買い物ではないので
納得するまで検討してから
リフォームに踏み切ることができれば
よいのではないでしょうか。