洗面所・脱衣場リフォーム
目次
たいていのお宅には
洗面化粧台が置かれていると思います。
洗面化粧台には鏡や収納、
コンセントや照明がついていて
様々な用途に対応できるようになっています。
場所は風呂の隣の脱衣所であったり、
洗濯機の横であったりします。
これとは別に洗面台を設置すれば、
それはセカンド洗面になります。
セカンド洗面は水洗と洗面ボウルだけの
シンプルなものでも十分に役割を果たします。
後は、鏡や収納が付く程度でしょうか。
セカンド洗面の設置場所は様々です。
玄関、廊下、トイレ脇、寝室など
場所によって機能や用途が変わってきます。
実のところ家の中には他に
いくつかの水栓があります。キッチン、バス、トイレなど
それぞれが役割を持っています。
では、セカンド洗面は
どんな役割を持っているのでしょうか。
場所ごとに見ていきたいと思います。
玄関にはある程度の広さが
確保されていることが多く
その中で靴箱脇や
コーナーなど
デッドスペースと思われている場所を活用すれば
セカンド洗面を設置しやすいです。
玄関の洗面は
外から帰ってきて
すぐ手を洗うために置くという考え方も
あるかと思います。
けれど、泥だらけの子どもたちが
石けんの泡を飛び散らせながら
手を洗うというのは
キレイに保っておきたい玄関を
汚すことにもなるので
ためらう方もいらっしゃるかと思います。
玄関の洗面はもしかしたら
もっと装飾的な意味で良いのかもしれません。
たとえば茶室に入るとき
手前に手水鉢があります。
本来手を洗うためのものですが、
手を洗わなくても
そこに水場があるだけで
心が洗われたような気になります。
玄関の洗面も
家のアクセントとしてとらえても良い気がします。
家の間取りにもよりますが
廊下の洗面は介護などに
活用できるかも知れません。
洗面の下に車いすが入るスペースを設けておけば
普通の洗面化粧台ではやりにくかった
歯磨きや手洗いに活用できると思います。
また、2階の廊下であれば
階下に下りることなく
本来の洗面そのままに
顔や手を洗ったり
歯を磨いたりすることができます。
トイレの洗面は
限られたスペースの中に設置するため
あまり大きな洗面ボウルは付けられません。
すると、手を洗った時に
しぶきが洗面ボウルの外へ飛び出し、
床や壁を塗らしてしまいます。
そこでトイレの中に洗面は作らず
外に大きめの洗面ボウルを設置して
手洗いにすれば
水が跳ねて周囲を濡らすという状況は
少しましになることでしょう。
セカンド洗面ではありますが
トイレ洗面の拡張版といえるかも知れません。
「寝室」
寝室に洗面を付けた場合、
ドレッサーの意味が
強くなるのではないでしょうか。
寝る前のお肌のお手入れや
お出かけ前に
座ってリラックスしながらの
メイクや身支度が可能になります。
寝室が二階にあるのなら
階下まで下りなくても
晩酌の水割りを作ることができたり
寝る前の歯磨きも可能になります。
写真3
「その他」
生活スタイルに応じて
他にもいろいろな場所に設置することを
考えて見ましょう。
・勝手口周辺
勝手口周辺にあれば
外から持ち込んだものを
すぐに洗うことができます。
ペットを洗うようにしても
面白いかも知れません。
・階段の踊り場
階段の踊り場に洗面があっても
いちいち上り下りしなければならないため
あまり活用しない気もします。
中二階に居住スペースがあるような場合に
限られるように思われます。
・リビング
リビングやリビングの周りに
セカンド洗面を設置すれば
来客時に重宝するでしょう。
奥まった洗面化粧台に案内すると
ゲストもホストも
気兼ねすることがあります。
そんな時、オープンな洗面台があれば
ゲストは手洗いがやりやすいと思われます。
写真4
「セカンド洗面の装備」
セカンド洗面の洗面ボウル、水栓以外に
取り付ける可能性がある装備を列挙します。
・鏡
寝室の洗面には、必ず必要なアイテムだと思います。
・タオル掛け
あるのが当たり前の装備でしょうか。
ペーパータオルを使うのであれば
最初からダストボックスを
組み込んでおくのもありだと思います。
・収納
飾りのつもりで小振りなものにするか、
実用的なものにするかは
場所と用途に応じて選びます。
・照明
通常はダウンライトか
壁づけになるかと思います。
寝室であれば
顔を照らすものと
雰囲気を出すためのものが
別々に点灯・消灯できれば良いと思います。
・作業スペース
寝室の洗面では、これが化粧スペースにもなるので
必ず必要なアイテムだと思います。
「注意点」
洗面ですから
当然、給排水管がとれない場所には
設置できません。
また、ハードに使うのであれば
壁や床の防水を考える必要があります。
「まとめ」
セカンド洗面は、
実用的なものばかりではありません。
殺風景な場所でも洗面があることで
印象が変わるように
家のアクセントや雰囲気作りに
役立たせることもあります。
暮らしのゆとりを感じさせるアイテムとして
セカンド洗面を考えても良いのではないでしょうか。