お風呂リフォーム
目次
寒い冬の夜、こたつに入って暖まり
ながら見ていたテレビや携帯での
友達とのやり取りが終わり、さて
「そろそろお風呂でも、、、」
と立ち上がりドアノブに手をかけた
瞬間。私たちの体は知らないうちに
”ここから先は寒いぞ”、と少し肩を
すくめてこれから味わう寒気に対して
身構えていますよね。
毎日の習慣ってコワいです。
そんな状況が引き起こす危険な
”ヒートショック”をご存知でしょうか？
冬の時期に懸念されるヒートショックと、
浴室を暖かくする方法について
ご紹介します。
大多数の日本の住居はセントラル
ヒーティングシステムになっていないので、
一部屋一部屋の温度をストーブや
エアコンで調整するようになっています。
そのため同じ家の中にも拘らず温度差が
かなりある場合があります。
あったかいリビングルームから寒いトイレや
お風呂場に行くのがとても億劫になるのは
皆さん同じことです。
寒いな～とつぶやきながら我慢はできても、
実はその温かいリビングから出ていったあと
私たちの体の中では大きな変化が
起こっています。
”ヒートショックって聞いたことあるけど、
自分たちには関係ないんじゃないの？”
と思われた方もいらっしゃるでしょう。
人間の体は温まると血管がゆるんで
血流が遅くなります。
その結果血圧が下がり、その反対に、
体が冷えてくると血圧が上がります。
この急激な血圧の上昇と下降が短時間に
起こり、心臓に大きな負担をかけて
しまいがちなのが寒い季節の”お風呂時”
なのです。
大丈夫と思っていても私たちは年々
歳を取っていきます。
持病をお持ちの方や高齢の方、お酒を
飲んだ後に入浴される方には特に
注意が必要です。
お風呂場や脱衣所の寒さは”あたりまえ”
だからと我慢していたけど、最近はその
寒さを我慢しなくてもいい方法がいろいろ
あるのです。
浴室に窓がある場合外からの寒さは
その窓を通して入ってきてしまっています。
ひと昔前の窓には断熱性がほとんど
ありませんでしたが、近年は断熱性の
高い複数層の窓がたくさん開発
されています。
その窓を断熱性の高い二重窓などに
変える事によって寒い浴室を改善
することができます。
脱衣所やお風呂場に床暖房や
暖房機を設置すると効果の大きな
寒さ対策になります。
入浴前に脱衣所との仕切りのドアを
開けて暖めておけば脱衣所と
浴室の温度差を最小限にできます。
浴室の換気扇の場所に取り付け
られる暖房機には暖房機能だけでなく、
梅雨時の室内干しにも重宝する
乾燥機付きのものや換気機能付きの
種類も出てきました。
購入の際にはどんな機能があるか
調べて検討してみましょう。
外からの冷気を入れず、暖かい空気を
逃さないという断熱効果を高める断熱材を
壁との間に加えることも効果的です。
しかしこの場合浴室の天井、床下、
壁と全体を包むように断熱材を
入れないと期待するほどの効果が
出ません。
浴室の古さや狭さも気になってきて
いるのであれば思い切って新しい
ユニットバスを入れることもお勧めです。
近年の技術革新はめざましいので
温度差を防ぐ断熱効果にも優れて
いるものがたくさんあります。
また浴槽自体にもお湯が冷めにくい
構造のものがあり、追い炊気の回数を
減らすこともできます。
ユニットバスの中でも断熱効果の高い
種類を選ぶ場合は初期費用が
高めにかかりますが、長い目で見る
とさほど変わらなかったという例も
かなりあります。
いえいえ、寒いのは嫌だけど
リフォームはもうちょっと先、という
場合はどのようにしてヒートショックを
防ぎ、寒い浴室を少しでも暖かく
できるのでしょうか？
脱衣所にスペースがあれば、ファンヒーター
などのポータブルヒーターを置いて
入浴前に部屋を温めておき、その際は
浴室のドアも開けておきましょう。
ふいに携帯が鳴ったりしてついヒーター
がついている事を忘れてしまうことも
あるのでタイマーをかけておきたいですね。
ホームセンターに行くと浴室の洗い場に
敷くマットやすのこが売っています。
冷たい床に足がつくと寒さがもっと気に
なりますのでこちらも役に立ちますし、
外壁に断熱材を張る方法もあります。
また窓があれば夕方そこに取り外し
可能な断熱材をつけるだけでも、
効果はあるでしょう。
お風呂を沸かしている時に蓋をしないで
おくと湯気で浴室内が温まります。
シャワーで浴槽にお湯をためると浴室内が
早く温まりやすいのですが、湯気、つまりは
湿気ですので天井にカビが発生しやすく
なるので注意が必要です。
今回はヒートショックを防ぐ事も含めて、
脱衣所や浴室の温度を快適に保ち、
お風呂タイムをより暖かくするために
手軽にできる方法からバスルームの
リフォームまでいろいろな方法を
お伝えしてきました。
少しずつ日が長くなり暦的に春は
もうすぐそこですが、まだまだ底冷えの
する寒い日々が続きます。
ヒートショックの恐ろしさを認識して、
暖かい浴室を実現するためのリフォーム
も検討してみましょう。
