お風呂リフォーム
お風呂の窓、ありが良い?なしが良い?
マンションの場合、
窓のある浴室の方が
少数派だと思われます。
反対に、戸建ての場合は
窓のないバスルームの方が
少数派だと思われます。
マンションで窓が取れないのは
構造に由来するものですから
無理して開口することもできませんが
しかし、ないからといって
取り立てて不便だということは
ありません。
では、開口部を作ることも
作らないこともできる
戸建てでは
どちらを選べば良いのでしょうか。
窓は広ければ良いというものではありません。
部屋の壁全体を開口部にしたら、
開放感は絶大になったものの
家具が置きづらくなるということもあります。
ユニットバスや浴室の
窓づくりのメリット、デメリットを
検討してみたいと思います。
・窓があることのメリット
窓があれば
「眺め」
「採光」
「換気」
「風通し」
が良くなります。
「眺め」は、
その窓から何を見るのかを
考える必要があります。
例えば外に作った坪庭を
眺めるためであれば
夜もライトアップ可能なので
問題ありませんが
自然の風景を眺めるために
設置したにもかかわらず
風呂に入るのが夜ばかりになれば
眺めるための窓である必要はなくなります。
反対にその窓からは富士山が見えるという具合になれば
月に1度や2度は、わざと昼間に入浴しようと
思うのではありませんか。
このように窓から見えるものによって、
窓の意味合いが変わってきます。
「採光」
明かりを取るのであれば
窓は必須となります。
そこで考えるのは
どこにどんな大きそで
作るのかということになります。
大きな窓は開放感につながりますが
「プライバシー」「防犯」「断熱」で
デメリットにつながることがあります。
例えば、もし、天窓にするのであれば
開ける必要がなくなるため
丸や三角、あるいはドーム型の
窓にすることも可能です。
当然夜は電気の明かりになすますが、
星がキレイな場所であれば、
消して星空鑑賞をするのも良いでしょう。
ただし、その場合は
容易に窓を清掃する手段を
あらかじめ用意しておく必要があります。
「換気」
お風呂の窓は
ほとんどの場合、換気のために
取り付けられます。
換気扇だと多少なりとも
電気代がかかったりしますが
窓であれば開けておくだけで
乾燥につながり、
浴室のカビ軽減に役立ちます。
「風通し」
バスルームの窓を
風の通り道にしておけば
家全体の風通しが良くなります。
家のカビ、湿気の問題が
好転していきます。
・窓のデメリット
窓のデメリットには
「プライバシー」
「防犯」
「断熱」
「清掃」
などかあります。
「プライバシー」は住宅地、
低層階などで問題になります。
すりガラスにしたり
高い位置に設けたり、
外に目隠し板をつけたりして解決します。
ただし高い位置につけた場合は
掃除が大変になることもあります。
すりガラスや型板ガラスを用いた
ルーバー窓にすれば
風通しを損なうことなく
プライバシーを確保できますが、
保温性では劣ります。
「防犯」は
外に目隠し板を設けたり、
防犯ガラスにすることで
能力は向上します。
ただし、防犯に絶対はありません。
「断熱」について
かつては窓が大きければ
寒い風呂場になっていました。
けれど、最近は
二重ガラス、三重ガラスのサッシが
開発されていて、この問題は
解決しつつあります。
「清掃」は
コーナーやレールなど
窓があればキレイにする場所も増えます。
また、窓が高い位置にある時は
下辺部分が見えなかったり
手は届いてもシャワーが届かず、
流すのに苦労することもあります。
浴槽のふちに登って窓を洗おうとしたら、
足を滑らせて転倒したなどていうことがないように
清掃のしやすさも考慮しなければなりません。
・窓の種類
ユニットバスを含む
浴室の窓には
「引き違い窓」
「ルーバー窓」
「横すべり出し窓」
「縦すべり出し窓」
「上げ下げ窓」
「FIX窓」などがあります。
「引き違い窓」は
左右に引く一般的な窓です。
「ルーバー窓」は
何枚かのガラスが
下辺だけ重なるように
つながっていて、
レバーなどで重なりの角度を変えると
すき間が開いて通気性が向上します。
「横すべり出し窓」は
上辺近くを支点として、
下辺が外に向かって開く方式です。
気密性に優れているため、
二重、三重サッシと組み合わせることで
断熱性も高い窓です。
「縦すべり出し窓」は
横すべり出し窓と同じ仕組みで
横辺が開くタイプです。
「上げ下げ窓」
二枚のガラスが上下についていて
下だけ、上だけ、あるいは両方を
スライドさせて開きます。
両開きの場合はたいてい
バランサーが付いているため
片方を開ければ呼応するように
軽い力で両側が開きます。
「FIX窓」
はめ殺しと呼ぶこともある
開かない窓です。
もちろんそれぞれの窓を
組み合わせて使うこともあり、
例えばFIX窓の左右に
縦すべり出し窓をつける場合などです。
・まとめ
窓は、その家屋の立地条件や
住む人の感性に左右されます。
これまで見てきたように
戸建ての浴室の窓は
絶対に必要だといううものではありません。
もし、隣の家が近接していたり、
マンションだったりする場合、
窓をなくする選択肢も
選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。