お風呂リフォーム
目次
湿気が溜まりやすい浴室は、
使用後しっかり乾燥させることが大切です。
そのため、住宅の浴室には水が自然と
排水口に向かうよう勾配がつけられています。
しかし、浴室の状態によっては
床に水が溜まってしまったり、
換気扇をつけてもなかなか乾かない
という現象が起こることも。
そこで、浴室の水はけが悪くなる原因と
改善策についてこの記事ではご紹介します。
水はけの悪い浴室の床を放置してしまうと
別の被害が発生する恐れがあります。
例えば、子供や高齢者のいる家庭だと
転倒事故に繋がる可能性が考えられます。
濡れたままの床は滑りやすく、
特に子供や高齢者は咄嗟の判断が出来ないため
頭を打ってしまうかもしれません。
また、浴室が濡れたままだと
カビが大量発生することも考えられます。
ただでさえ浴室は湿気が高く、
カビが発生しやすいポイントです。
常に濡れたままとなると
カビにとっては絶好の居場所となるでしょう。
では、改善策の前に水はけが悪くなる原因が
どのようなものか見ていきましょう。
排水管や排水口に汚れが
詰まっていると、水がせき止められて
流れていくことができません。
浴室の排水口には髪の毛や皮脂汚れ、
石鹸カスなどが詰まりやすいため
定期的な手入れが必要となります。
排水管も同じく定期的な手入れが必要ですが、
汚れがこびりついてしまっている場合は
専門業者に依頼し、高圧洗浄機で
洗浄してもらう必要があります。
排水口や排水管は定期的に
掃除しているということであれば、
次に考えられるのは床の汚れです。
床の表面に皮脂汚れや石鹸カス、
カルシウムなどの汚れが重なって層になると
排水性能の高い床材であっても
水はけが悪くなってしまいます。
放置すればするほど層は厚くなってしまい
汚れが落ちにくくなるため、
早急な対応が必要です。
まだ住み始めたばかりの住宅の場合や
浴室をリフォームしたばかりの場合には
浴室に必要な勾配が
十分でない可能性が考えられます。
また、浴室の老朽化により勾配が
緩くなってしまっている場合もあるため
浴室をしっかり掃除しても改善されない場合は
勾配がついていない可能性を疑いましょう。
床の水はけが悪くなる原因がわかった
ところで、それぞれの原因にあった
改善策をチェックしていきましょう。
排水口や排水管の詰まりは
水はけを悪くするだけでなく、
悪臭の原因にもなるため
早めにお手入れを行いましょう。
浴室の排水口は2種類ありますが
どちらも4つのパーツで構成されています。
まずはそれらを分解してゴミを取り除き、
洗剤をつけたスポンジや歯ブラシで
こすり洗いをしましょう。
排水管の手入れは
市販のパイプクリーナーを直接流し込み、
時間をおいて洗い流すだけで完了です。
床に汚れが蓄積していると
滑りにくい床材を選んでいても
その効果は半減してしまいます。
排水口や排水管と同じように
定期的な手入れを心がけましょう。
床の手入れを行う際はまず、
床全体に水と中性洗剤を散布して
5分程度浸け置きをします。
その後、柔らかめのブラシで
少し泡立つ程度に軽くこすり洗いしましょう。
あとはしっかり洗剤を流して
乾燥させたら完了です。
勾配が原因の場合は十分な勾配を
つけるための工事を行う必要があります。
浴室の勾配の基準は1/50〜1/100
とされており、これは1mで1cm〜2cm
下がるくらいの傾きとなります。
これだけ傾きがあれば水が溜まることもなく、
使用時に違和感を感じることもありません。
勾配をつける工事にかかる費用は
床材によって異なりますが、
一般的な浴室では10万円前後
となっています。
勾配が十分で汚れが溜まっていなくても
湿気の多い時期は浴室が乾くまでに
時間がかかる場合があります。
素早く乾燥させたい場合は、入浴後
冷たいシャワーで浴室内を洗い流しましょう。
これで浴室の温度を下げることができ、
石鹸カスなども流せるため
汚れが蓄積するのを防ぐこともできます。
その後は水切りワイパーなどを使用して
水滴を軽く拭き取る習慣をつけましょう。
換気扇を回す際は、換気効率を上げるため
窓やドアは全て閉めてから回しましょう。
浴室の水はけが悪い原因は、
排水口や排水管または床の汚れか
不十分な勾配であると考えられます。
汚れが原因の場合は定期的な手入れを
勾配が原因の場合はリフォームで
十分な勾配をつけるのが得策。
原因に合った改善策で、
水はけの悪い浴室の床を改善しましょう。