お風呂リフォーム
目次
陶器製のトイレの便器には、耐久性に
優れた印象を持っている人が
多いことでしょう。
しかし、そんな便器でもひびが入ったり
割れたりすることがあります。
便器のひび割れは放置すると
更なる二次被害に繋がる恐れがあり
危険なため、早急な対応が必要となります。
なぜ耐久性に優れた便器がひび
割れるのか、また、便器のひび割れには
どう対処すべきなのかなど
便器のひび割れについて解説します。
まずは便器がひび割れを起こす
原因についてチェックしていきましょう。
便器の耐用年数は約15年となっていますが
基本的にひび割れが起こらなければ
100年でも使用し続けられるとされています。
そのため、滅多にありませんが長年
使い続けた便器はどこかでひびが
入ってしまうことも。
乱暴に扱っているという訳でなくとも、
耐用年数を超えた便器には
ひび割れが起こる可能性があることを
覚えておくと良いでしょう。
陶器で作られた便器は、強い衝撃を
受けるとひび割れてしまいます。
中でも考えられるのがタンクの蓋を
便器の上に落としてしまうというもの。
重量のあるタンクの蓋は
便器に大きなダメージを与えます。
また、足元に落としたりすると
大怪我につながるので危険です。
タンクの蓋を外す際は、
便器や足元に落とさないよう注意しましょう。
大掃除の際や高い所にインテリアを飾る際に
便器を踏み台にするとその重圧に耐えきれず
便器がひび割れることがあります。
本来便器は座って利用するものです。
座っている時の体重のかけ方と
立った時の体重のかけ方は異なり、
踏み台にした時、本来はかからない
重圧がかかるためひび割れの原因となります。
便器を踏み台にするのはやめましょう。
便器の素材である陶器は、耐熱性を
備えていません。
そのため、掃除の際などに熱湯をかけると
そのあとの急激な温度差に耐えきれず
ひび割れてしまいます。
そもそも熱湯をかけること自体、メーカーも
推奨していません。
お湯で汚れを浮かせたいのであれば
熱湯ではなく、40度前後のぬるま湯を
使用しましょう。
便器のひび割れは場所によって
怪我をしてしまう恐れもあります。
便器を触ったり、座った時に
ひび割れに触れると切れてしまう可能性も
考えられるので注意が必要です。
また、ひび割れの二次被害として
最も怖いのが水漏れです。
ひび割れたところから便器に
貯水された大量の水が漏れ始めると
床に水が溜まるだけでなく、
階下に影響を及ぼしたり、
大量のカビが発生する恐れがあります。
では実際、便器がひび割れた場合は
どのように対処するのが正解なのでしょうか。
手順とともに対処法を見ていきましょう。
まず補修を行う前には必ず
トイレの止水栓を閉めてください。
止水栓を閉めておくことでもしもの時の
水漏れ被害を最小限に抑えられます。
便器のひび割れを発見したらすぐに
止水栓を閉め、水漏れを防止しましょう。
止水栓は一般的に排水管の壁際に
設置されており、ハンドル型のものや
マイナスドライバーで回す溝型などの
種類があるので事前に確認しておきましょう。
止水栓と同じにように水漏れの
被害を抑えるため、便器内に
溜まっている水を汲み出します。
給油ポンプとバケツなどの道具を使って、
ひび割れの部分よりも水位が
下になるよう水を汲み出しましょう。
せっかく止水栓を閉めても便器内の
水が溜まった状態ではひび割れたところから
水漏れする恐れがあります。
水漏れの可能性を最小限に抑えたら
補修を行います。
水漏れが危惧される位置であれば、
ホームセンターで販売されている防水パテや
コーキングで補修をします。
水漏れの危険性が極めて低い位置なら
特に補修は必要ありません。
不安であれば、ガムテープを何重にも貼って
補修すると良いでしょう。
ここでご紹介した方法は、あくまで
応急処置です。補修後はできるだけ
早めにプロに見てもらいましょう。
また、大きなひび割れが発生した場合は
むやみに触ると状態を悪化させる
可能性があります。
補修が難しいほど大きなひび割れは
発見した時点ですぐに
専門業者に見てもらいましょう。
耐久性の高い便器であっても、
様々な原因によって
ひび割れを起こす可能性があります。
便器のひび割れが発生した際は
水漏れ被害を出さないためにも
止水栓を閉めて、便器内の水を汲み出してから
補修を行い、できるだけ早く
専門業者に見てもらうことが大切です。
便器のひび割れは放置せず、
安全に使用できるトイレにしましょう。