洗面所にも無垢材フローリング

洗面所・脱衣場リフォーム

目次

洗面所にも無垢材フローリング

多くの家庭では
洗面脱衣所に洗濯機があり
隣接して浴室があるという
間取りになっているのではないでしょうか。

入浴する時に脱いだ衣服を洗濯カゴに入れ、
それをまとめて洗濯機で洗うという
とても効率的な導線となっているはずです。

ところが、浴室の隣にあるおかげで
洗面脱衣所は家の中で
もっとも床が痛みやすい場所になっています。

床の大敵は湿度であり、
浴室からやってくる
湿気や水滴は
スキがあれば床に入り込み
床を腐らせてしまいます。

また、湿気は洗濯機からも
水滴は洗面台からもやってきます。

水が入り込む場所も
浴室との境目、
壁と床の継ぎ目
洗面台の下、
洗濯機の下などが考えられます。

そんな過酷な場所に
木のフローリングをつかうことは
無謀なことでしょうか。

「フローリングの種類」

木のフローリングには
複合フローリングと
無垢(むく)材があります。

複合フローリングは合板で
表面が天然板のものと
樹脂のシートのものがあります。

表面の加工によって
キズがつきにくいもの
水に強いもの
汚れにくいものもあります。

無垢材は
木から切り出した
一枚板です。

木の種類によって
特徴や値段が違います。

主な木の種類

・スギ

日本では昔から使われている素材で
柔らかさが特徴です。

・ヒノキ

独特の香りがあり
強度と耐久性に優れています。

・パイン

経年変化で色合いに深みが出ます。
柔らかくやさしい印象があります。

・オーク

ウイスキーの樽に使われるように
耐久性と耐水性に優れています。

その他、メープル、カバ桜、チェスナット
など、様々な特徴を持った木がありあます。

今回は水回りに不向きとされる
無垢材を検証します。

「無垢材のメリット」

無垢材のメリットは
木の温もりが感じられることです。
色合い、光沢、肌触り
どれも独特の柔らかさを感じます。

また、同じ木目のものがないというところに
自然素材の良さという言葉が当てはまります。

無垢材は年月が経つと
別の味わいが出てきます。
最初は真新しい色合いで
新鮮な雰囲気を
感じさせてくれますが
やがて色やツヤが変化し
古びるのではなく
熟成された感じになって行きます。

もし、経年変化が気に入らなければ
無垢材の表面を薄く削っていけば
また、新品同様の
新しい面にすることも可能です。

さらに冬場は思ったほど冷たくなりません。
板の間と考えるなら冷たい場所のような気もしますが
それは畳と比べてのことです。
木そのものも空気を含む素材なので
素足でも過ごせないことはないでしょう。

「無垢材フローリングのデメリット」

無垢材のフローリングはキズが
つきやすい素材です。
固いものを落とすだけで
すぐへこみが付いてしまいます。

水を含ませて膨張させ、
元通りにする
方法もありますが
手間な作業になります。

そんなキズを、
生活の年輪としてとらえることができるなら
フローリングは人とともに成長する
すばらしい素材です。

水に弱いのも
無垢材の特徴です。

木に水がしみこんでしまい
水のシミや
腐る原因になります。

水に濡れたら、
すぐにふき取らなくてはなりません。

水気をいつまでも残しておかないために
換気にも注意しましょう。

それと、木はそれ自体が保持する
水分によって収縮したり
膨張したりします。

そのせいで床を踏むときしむ音がしたり
木が反ったりすることもあります。

それらは自然に収まることもあり、
あるいは水分含有率の低い
無垢材を使えば回避できることもあります。

「無垢材に塗る塗料」

実際のところ
水気を放置しなければ
すぐに腐るということはありません。

もし、水分がどうしてもイヤだというのであれば、
表面にウレタン塗装をするという考えもあります。

ウレタン塗装は
樹脂のニスのような光沢をもつ塗装品で弾性があり、
木の収縮・膨張に適応します。

ただ、塗ってしまうと
見た目やさわった感じが
無垢材らしくなくなってしまうため
好みが分かれるところです。

けれど、洗面所は
無垢材フローリングにとって大敵の
湿気の多いところです。
多少は木の保護を考慮した方が良い場所です。

そこで自然塗料と呼ばれる
植物由来の塗料を使うのもおススメです。

ウレタン塗装ほどではありませんが
撥水効果がありながら
光沢を抑えた製品もあり、
無垢材の良さを残すことができます。

自然由来のため安全性も高く
ヨーロッパで子どもの玩具にも
使用が認められている製品もあります。

「洗面所に無垢材フローリング」

洗面所を無垢材のフローリングにしたいと思われる方は
おそらくそれに続く廊下やリビングも
無垢材になっているはずです。

洗面脱衣所も同じ材質で統一したいという思いをかなえるのは
もちろん可能です。

メリット、デメリットを踏まえた上で使用し、
メンテナンスしていけば問題なく使えます。

床だけでなく
棚やラックも無垢材にして
統一感のある部屋づくりも
楽しいかも知れません。

【営業時間】
10:00~18:00

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