洗面所・脱衣場リフォーム
目次
毎日使用する洗面台。
そんな洗面台にある日突然ヒビが入ると
そこから水漏れが発生する恐れや
怪我の原因になるため
不安になってしまうことでしょう。
しかし、毎日仕事で遅くに帰ってくる方や
スケジュールがなかなか合わない方は
すぐに修理業者を手配することができません。
すぐにできる応急処置として、
ヒビを自分で補修する方法について
ご紹介します。
まずヒビの原因について知っていきましょう。
洗面台のヒビ割れトラブルは意外にも多く
原因は以下のようなものが考えられます。
洗面台にヒビが入る原因として
最も多い理由が衝撃によるものです。
陶器などの焼き物を素材として
作られる洗面台は衝撃に弱く、
瓶など硬くて重量のあるものを
落としてしまうとヒビが入ってしまいます。
冬場、洗面台が冷え切っている時に
熱湯を注ぐとボウルが膨張し、
ヒビが入ってしまう場合があります。
これをヒートショック割れと言い、
洗面台が陶器の場合のみ発生します。
ヒートショックを防ぐには、
お湯を温度を下げるか、水を溜めてから
そこにお湯を注ぐようにしましょう。
洗面台の寿命は15年〜20年と言われており、
使用環境や使用頻度によっては
さらに寿命が短くなる可能性があります。
劣化が進むとヒビが入りやすくなるため、
洗面台が古くなっている場合は
交換を検討してみると良いでしょう。
洗面台に使われている素材は、
大きく3種類に分けられます。
まずはそれらの素材の特徴について
解説していきましょう。
現在、最も多く普及しているのが
陶器製の洗面台です。
価格がリーズナブルでデザインやカラーの
バリエーションが豊富なのがメリット。
たわしで擦っても小さな傷が付きにくく、
劣化を感じにくいのが特徴です。
しかし一方では、衝撃に弱く、
ヒートショック割れが発生することもある
というデメリットがあります。
高級感のあるホーローは
金属にガラスを焼き付けて作られており、
その美しさとメンテナンスの容易さ、
そして優れた耐水性と耐熱性が特徴です。
耐久性も高いホーローの洗面台ですが、
コーティングが衝撃や経年劣化により
剥がれたりヒビ割れたりすることがあります。
また、そのヒビに水が入ると
内側の金属が錆びることも考えられます。
樹脂で作られる人工大理石を使った洗面台は
陶器製やホーロー製のものより
割れにくいというメリットがあります。
デザインやカラーも豊富で見た目も美しく、
価格も比較的安価となっています。
しかし、ゴシゴシ洗うと傷がつきやすく、
日焼けなどで変色しやすいのがデメリット。
洗面台は素材によって補修方法にも
違いがあります。
素材別に補修に必要なアイテムと
補修の手順を見ていきましょう。
陶器製の洗面台のヒビを補修する場合に
必要となるのは、
防水性に優れた陶器用の接着剤です。
ヒビ割れが生じている部分に
隙間なく接着剤をつけて、補修をします。
しかし、接着剤が劣化すると
水漏れに繋がる可能性があるので
出来るだけ早く、
修理または交換を依頼しましょう。
ホーロー製洗面台の補修に用意するのは
ホーロー用補修剤とヤスリです。
傷がある場合は重曹とメラミンスポンジ、
周囲に錆がある場合はサンドペーパーなどが
必要となります。
まずは傷や錆の修復をします。
傷は重曹と水を混ぜたペーストを塗り込み、
1時間ほどおいてメラミンスポンジで擦ります。
錆はサンドペーパーで研磨して落とします。
そしてヤスリで内部の金属とホーローの間の
段差を削っていきます。
終わったら補修剤を混ぜて素早く塗り、
1日置いてヤスリで磨けば完了です。
人工大理石製の洗面台にヒビが入った場合は、
水漏れ補修に使用する接着剤を使用します。
養生テープでヒビの周りを囲い、
接着剤を塗ったらヘラでならしましょう。
あとは1日置いてからヤスリで磨けば完了です。
補修が完了した後に洗面台用の
コーティング剤を使用することで
見た目も綺麗に仕上げることができます。
どの素材の洗面台でも
自分で補修することは可能ですが、
あくまで一時的なものです。
補修したからと安心していると
水漏れなどに気づかない可能性もあります。
洗面台にヒビが入った時は補修をしていても
出来るだけ早く、
プロに見てもらうようにしましょう。
洗面台のヒビが発生しても
すぐに修理業者を呼べない場合が
あるかもしれません。
しかし、洗面台の素材ごとの特徴や
必要なアイテム、補修方法を知っておけば
自分で補修を行うことができるので、
もしもの時に応用しましょう。