キッチンリフォーム
テレビやインターネットで
キッチン掃除に役立つアイテムとして
よく紹介されているのが重曹です。
しかし、実際にキッチン掃除で使用する際
重曹がどのような汚れに効果があるのか
どのような重曹を使うのが良いのかなど
役立つとは知っていてもいざ使うとなると
わからないことが多く、
上手く活用できていないという人も
いるのではではないでしょうか。
キッチン掃除に便利な重曹の
効果や特徴について詳しくご紹介します。
目次
まず、キッチンの主な汚れについて
みていきましょう。
水廻りの代表的な汚れといえば水垢です。
キッチンの水垢は、水のミネラル成分と
食品のカルシウム成分が結合して固まった
白くザラザラした汚れです。
蛇口付近やシンクに発生する水垢汚れは
放置すると頑固な汚れになってしまいます。
キッチン特有の油汚れは、
時間が経つとこびりついてしまって
なかなか取れない厄介な汚れです。
しかも油汚れは、コンロだけに留まらず
壁や換気扇など、コンロ周辺に
散らばってしまっています。
排水溝のヌメリの原因は雑菌です。
時間が経った油汚れや食べかすに
水分が加わると雑菌が繁殖します。
触りたくないヌメヌメとした排水溝ですが
放置すると排水管の詰まりや
悪臭の原因となってしまいます。
では、そんなキッチンの汚れに効果のある
重曹にはどのような特徴があるのでしょうか。
重曹は弱アルカリ性となっています。
弱アルカリ性の物質は酸性の物質と混ざると
中和分解といって汚れを水に溶けやすい状態に
することが可能です。
油汚れや焦げは酸性の汚れなので
重曹で掃除することによって中和分解され
汚れが水に流せるようになります。
粒子の荒い重曹には、研磨効果があります。
その上重曹は水に溶けにくく、
その粒子は硬度2.5程度。
これは押しつけると変形する程度の
固さなので、クレンザーではキズがついて
しまうような素材のものにも使用する
ことができます。
重曹には、酸性汚れの臭いを
打ち消す効果もあります。
これは汚れが落ちる仕組みと同じで
アルカリ性と酸性がぶつかって中和することで
無臭である中性に変化させるためです。
また、重曹本体にも臭いを吸収する性質があり
消臭剤として使うこともできます。
では実際に重曹を使ってキッチン掃除を行う際
どのような状態の重曹を
どこに使えば効果があるのでしょうか。
粉の状態の重曹は、シンクの掃除に
使用するのがおすすめです。
粉の重曹は研磨効果が高く、
シンク全体にかけてスポンジで軽く擦れば
あとは水で流すだけで油汚れを分解して
シンクをピカピカにしてくれます。
その水が排水溝に流れることで
少しずつ排水溝内の汚れも分解してくれます。
コンロや壁や床など、水で流せない場所の
掃除に使えて便利なのが
水で溶いたスプレー状の重曹です。
ティースプーン1杯分の重曹を約300mlの水に
よく混ぜ合わせれば、吹きかけて
拭き取るだけで掃除ができる重曹の完成です。
このタイプの重曹があれば、掃除だけでなく
冷蔵庫の消臭などにも使うことができます。
重曹と水を3:1の割合で混ぜ合わせた
ペースト状の重曹は
こびりついた頑固な汚れにおすすめです。
汚れを落としたい部分にペーストを塗り
その部分にラップをかけます。
頑固な汚れは1〜4時間ほど置いて、
ヘラなどで削り取ると焦げなど頑固な汚れを
取り除くことができます。
重曹が溶けた水を沸騰させると
アルカリ性が強くなり、より高い洗浄力を
発揮するので、焦げ付いた鍋や
ドロドロの五徳の掃除におすすめです。
重曹が溶けた水に鍋や五徳を入れ
10分加熱し、その後10分冷まします。
その後ブラシやスポンジでこすれば
鍋や五徳をきれいにすることができます。
重曹でも落ちないしつこい汚れはもしかすると
アルカリ性の汚れかもしれません。
そんな場合はクエン酸がおすすめです。
クエン酸は重曹とは逆の酸性なので
アルカリ性の汚れを落とすのに有効です。
重曹の跡が気になる場合にもクエン酸を使えば
簡単に落とすことができます。
100均などでも販売されている、
あらゆるシーンで重宝する重曹。
重曹はキッチンの様々な汚れを
簡単にしっかり落とすことができる
便利なアイテムです。
ご紹介した重曹の使い方を参考に
汚れにあった方法で
キッチンを清潔に保ちましょう。