キッチンリフォーム
目次
リビング・ダイニングを
キッチンファーストで考えた場合、
まず最初に思い浮かべるのが
アイランドキッチンではないでしょうか。
このキッチンはそれだけの存在感と
魅力を備えています。
アイランド型は決して
ペニンシュラ型(半島型ともI型とも呼ばれます)を
壁から離しただけのモノではありません。
キッチンを中心にして
人が集うことを想定したものだともいえます。
たとえば子どもが小さい頃は一緒に調理し
やがて大きくなって家庭を持つようになってからでも
家に帰ってくれば
ホームパーティの準備をしながら
会話を交わすことができます。
むしろ、手を動かしながらの方が
自然な会話なることもあります。
友人や仲間を誘ってのホームパーティでは
用意がととのったところで招くよりも
準備をしながら会話を交わし
話がはずんで来たところで
料理を並べることもできます。
もちろん用意しながら
たしなむお酒も
友との会話があれば
楽しいモノになることでしょう。
そんな、人の集まりを
しっかりと支えてくれる
アイランドキッチンの魅力に迫ります。
アイランドキッチンとは
その名のとおり島のように
どの壁にも接することなく
置かれたキッチンのことです。
キッチンであればどんなものでも
部屋の中心に持って行けば良い
というものではありません。
部屋の中心に向かって進出して
人に鑑賞されても十分な
デザイン性と機能性を
備えている必要があります。
見せるためのキッチンである以上、
必然的に美しさが備わっています。
新婦を引き立てないウェディングドレスは
ウェディングドレスと呼べないように
美しくないキッチンを
アイランドキッチンと呼んで良いのか
ためらうほどです。
前後左右どこから見ても
上と両横が開いている眺めは
とても開放的です。
キッチンのどこに相手がいても
さえぎられることなくコミュニケーションを
取ることができます。
開放的であることは
その分、人が集まっても
窮屈になりづらいことにつながります。
また、キッチン周りに導線の途切れがないため
どちらに移動しても目的の場所にたどり着ける
多人数でも動きやすい空間になっています。
たとえばペニンシュラ型のでは
シンク、作業台、コンロが
一直線にならなければなりませんが
アイランド型はそうではありません。
ワークトップを田の字型と考えて
コンロとシンクを対角線に
置くこともできます。
あるいはワークトップ自体を
だ円形にしたり、ソーセージのように
わん曲させても問題ありません。
キッチンを一から作るのは大変ですが、
ゆとりがあるならオリジナルの形にも
挑戦できると思います。
ペニンシュラ型の場合、
テーブルは対面に置く場合が多いでしょう。
一方、アイランド型はスペースさえあれば
対面はもちろん前、左右の
どこにおいても問題ありません。
ただし、背後に置く時は
すこしコミュニケーションが
取りづらくなるかもしれません。
あまり広くない場所に置けば
ますます部屋が狭く感じられるようになり、
本来の開放感があるキッチンの姿が失われ
窮屈さの方が気になるようになります。
これではアイランド型のメリットが失われてしまいます。
それでも何らかの理由で
ぜひ設置したいという型は
コンパクトなものを選びましょう。
油料理をした場合、
全方向に油がハネてしまいます。
開放的なキッチンのため
さえぎるものがないのです。
油臭くなったカーテンやソファは
気持ちよいものではありません。
油を使うときは
油ガードなどで対策をほどこしましょう。
ワークトップの汚れや、
シンクの中の片づけられていないものなど
見せたくないものが見られてしまいます。
したがって、こまめな清掃が必要になります。
アイランドキッチンにあこがれて付けたけれど
いつもシンクに洗い物が残るという場合、
キッチンの汚れ物は目立つので、
ますます汚れものにばかり目がいくようになります。
アイランド型のレンジフードは天井からの
吊り下げ型になります。
壁から離れているせいで、
壁に取り付ける形を選ぶのは難しいようです。
アイランドキッチンは見せるキッチンでもあるので
見ばえのために、
キッチン周りの壁やワークトップなどに
高い素材を使うこともあります。
あるいは仕上げに手間の掛かるパーツを
使っているかも知れません。
アイランドキッチンは開放感のあるキッチンなので
どちらかといえば社交的なお宅や、
人の集まる家庭と相性が良いようです。
けれど、その魅力を最大限に引き出すには
こまめな片づけ、
清掃などの手間も必要になります。
高いから良いキッチンと考えるのではなく
使いこなせるのが
自分にとっての良いキッチンと
考えてみませんか。