キッチンリフォーム
目次
IHクッキングヒーター、
食器洗い乾燥機、
生ゴミ処理機を
キッチンの三種の神器と呼ぶそうですが
この中で競い合う相手を有しているのが
ガスコンロをライバルとする
IHクッキングヒーターです。
食洗機であれば
付けるか付けないかの選択になりますが
IHクッキングヒーターであれば
ガスコンロが競合相手となります。
ここでは
IHクッキングヒーターを
選ぶ理由を検証します。
IHクッキングヒーターは鍋を選びます。
なぜならば、このシステムで発熱するのが
鍋自体だからです。
簡単に説明しますと
IHのトップパネルの下には
磁力発生コイルがあります。
このコイルに電流が流れた時に
磁力線が発生します。
磁力線が鍋の金属を通る時に
渦電流に変わり、
鍋の電気抵抗によって
発熱します。
熱効率が高く、
ハイパワーな火力を実現しています。
実はガスコンロを選ぶ方にとっでは
最大のデメリットでもあります。
ただ、IHクッキングヒーターを使う方にとっては
大いなるメリットになります。
まず、何かに燃え移るという心配はありません。
また、鍋やケトル以外は熱くならないため
食材を落としても燃えたりすることはありません。
夏に炎による
周囲の温度上昇がなく
燃焼だと発生する
CO2や水蒸気もありません。
火を使わないということは
下記の安全装置と合わせて
子どもや高齢者の安全に
寄与します。
(空だき防止)
火災の原因にもなる空だきで
鍋底の温度が上がりすぎると
ストップします。
(高温防止)
また、キッチンの火災といえば
油火災が多く
以前のIHでも起こっていましたが
今のIHには温度センサーが付いているため
温度の上がりすぎを調整します。
ただし、IHに敷いて使用する
汚れ防止マットの中には
センサーの機能を損なうモノもあり
注意が必要です。
(切り忘れ)
スイッチを切り忘れても
一定時間後に電源が切れます。
高齢者には最適の機能です。
(鍋感知)
鍋を外すと自動でオフになります。
他にもトッププレートが熱いうちは
警告してくれるし
チャイルドロックも付いています。
エネルギーロスが少ないため
強い火力を使うことができます。
きっちりと細かい火力調整が可能です。
メモリや数字で合わせるだけで
お好みの火力にすることができます。
鍋などの温度を一定に保つことが可能です。
温め直すという手間がかからないのは
家事の時短に貢献します。
トップパネルには凹凸もないため
拭くだけできれいになります。
鍋などの周りはふきこぼれや
油の飛び散りなどで汚れるものですが、
通常は布で拭くだけでOKです。
鍋自体が発熱する仕組みのため
対応のものしか使えません。
今のもので使えなければ
買い換えの必要が出てきます。
フライパンをあざやかに振りながらの
調理には向いていません。
IHから離れれば
鍋が温まらないし
中には鍋を離すと
電気が切れるものもあります。
コンロからIHへの乗り換えは簡単ですが
IHからコンロへの乗り換えは
少しだけ、
テクニックや火加減を見る
経験が必要になるので面倒です。
人体や他の電子機器に
影響するという
話もありますが、
国際規格IEC62233による
30センチ離れた場所で
測定する方法では
国際非電離放射線防護委員会のガイドラインを
満たしているようです。
電磁波は見えないので
恐怖もあるかと思います。
おそらく、IHクッキングヒーターを
選択しなかった方々の
多くの理由がこれかと思います。
ガスを使う製品が減るため
つい、オール電化にして
さらにエネルギー代を
安くしたくなります。
もしかしたら
これはメリットかも知れません。
オール電化は
家庭のエネルギーそのものが
電力政策に左右されてしまうので
好みが分かれます。
お子さまが火の怖さや
火加減を学ぶ機会を
持つことができなくなります。
かつてのIHは
魚がおいしそうに焼けない
などという不満がありました。
今はグリルがついていて
IHと遠赤外線により
焦げ目をつけたり
大活躍です。
専用の調理器具もあり
パエリヤやローストビーフを
調理することができます。
もし、IHクッキングヒーターに
少しでも疑問を感じるのなら
乗り換える必要はありません。
けれど、家族構成によっては
IHの安全機能に
ひかれるかも知れません。
また、家事の時短においても
掃除のしやすさや
火力の強さが
大いに貢献すると思います。