キッチンリフォーム
もう一度見直す!壁付けキッチンのメリット、デメリット。
昨今のキッチンは
対面式のカウンターキッチンや
アイランドキッチンが
主流となっています。
確かに家族と会話を交わしながらの
家事には夢が広がります。
テレビドラマに出てくるキッチンも
対面式ばかりです。
けれど壁付けキッチンにも
根強い人気があるのはなぜでしょうか。
あるいは、流行に流されているだけで
実際に生活を見直してみたら
壁付けの方がふさわしい
ということはありませんか。
壁付けキッチンの
メリットとデメリットを
もう一度検証してみます。
・壁付けキッチンのメリット
「広さ」
高度成長期に多く作られた
鉄筋コンクリートのアパートのキッチンは
例外なく壁付けキッチンでした。
理由は部屋が広く使えるという
一言に尽きます。
カウンターキッチンにした場合、
キッチン部分とリビング部分が
区切られることになりますが、
壁付けにすれば
同じスペースでも
ひとつの広々間取りとして活用できます。
どんな家でも広さには限りがあります。
区切って使うより
少しでも大きなスペースを望むなら
壁付けキッチンにしない手はありません。
「動線」
カウンターキッチンだと、
必ずカウンターを迂回しなければなりませんが、
壁付けは振り向けば
どの方向へでも向かって行くことができます。
一回あたりの距離は1~2m、
歩数にして3~5歩程度だとは思いますが、
年間の移動距離としては
かなり変わってくるのではないでしょうか。
カウンターキッチンから壁付けに移行された方は
この移動のしやすさに
改めて驚くのではないでしょうか。
重いものや熱いものを持って移動する時
きっと動線の恩恵をうけるはずです。
「使い勝手」
壁付けは目の前の壁、全体が
道具置き場、調味料置き場として
活用できます。
手の届く範囲に並べることによって
使い勝手が向上し
それは時間短縮にもつながります。
カウンターキッチンでは
引き出しの中にあったものが
手を伸ばせば届く範囲にいあるのですから
これは便利です。
壁付けの場合、
よく目の前に窓を設けますが、
そこを棚として有効活用できます。
またL型にすれば
横移動が減り、
さらに使い勝手が向上します。
よく職人さんの作業場は、
必要なものがすべて
手の届く範囲にあるといいますが
そう考えると料理好きには
うってつけのキッチンかも知れません。
「間取りへの適応性」
壁付けキッチンは壁があれば
間取りが変形でも設置可能です。
たとえば部屋が三角形だった場合、
カウンターキッチンだと
取り付けに悩みますが
壁付けだと壁に沿って配置すれば良いので
部屋の形にあまり影響されません。
リビングを自由に設計したい方には
おススメです。
・デメリット
「収納」
カウンターキッチンであれば
背後の壁は収納にあてることも可能ですが、
壁付けの場合、そこはキッチンが占めてしまいます。
炊飯器や電子レンジなども行き場を失っていますから
新たに置き場所を考えなければなりません。
冷蔵庫置き場のせいで
キッチンを短くしなければならない場合もあります。
ただ、カウンターキッチンの場合、
カウンターの上に天袋を取ると
開放感が失われますが、
壁付けだと天袋を取っても
さほど問題にはなりません。
「人目が気になる」
壁付けキッチンは天井から床まで、
すべてが丸見えになります。
使わない時には見えないように
スライド式のパーテーションなどを
設ける方法もありますが、
ちょっとした作業のために
引き出したり
しまったりするのは面倒なものです。
いつ見られても良いように
片付けは欠かせないキッチンです。
もちろん見られるということは
見せるキッチンでもあるということです。
センスの良いワークスペースから
美味しい料理が運ばれて来れば
最高のおもてなしになるのではないでしょうか。
「対話」
やはり作業しながら
リビングにいる人と会話を交わすのは
いくぶん難しいものがあります。
もちろん、カウンターキッチンでも
洗い物をしている時などは
会話が聞きづらかったりもしますし、
壁付けだからといって
まったく会話できないわけではありません。
しかし、視線を上げれば人の姿がとらえられる
カウンターキッチンに対しては
分が悪いです。
さらに壁に向いていると
より手元に集中してしまう
傾向もあるようです。
また、テーブルの場所によっては
楽しそうな家族の様子を聞きながら
自分だけ離れて作業する
寂しさを味わうかも知れません。
家具の配置などを工夫して
キッチンとリビングの一体感を
工夫してみてください。
・まとめ
壁付けキッチンもカウンターキッチンも
それぞれの良さがあり
またどちらも万能ではありません。
メリット、デメリットを理解して
自分のライフスタイルを作り上げていきましょう。