キッチンリフォーム
目次
パスタの茹で汁や野菜の茹で汁など
お湯をそのままシンクに流すと
「ボコッ」と何かが凹んだような音が
することはありませんか?
中には熱湯でシンクの消毒を行っている
という方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこの音、実は非常に危険です。
そこで今回は、どうしてそんな音がなるのか
音がなることで何か影響はあるのか
気になるシンクの音の正体とその影響について
詳しく解説していきたいと思います。
お湯をそのまま流すと音がなる
というそのシンクはステンレス素材で
作られたものではないでしょうか?
シンクだけでなく、
ワークトップもステンレス製の場合、
熱した鍋を直接置いたりすると
同じような音がなります。
この音の正体は、シンクや
ワークトップの素材であるステンレスに
局部的な熱が加えられることで
ステンレスが瞬間的に膨張し、
反り上がった時に発生する振動音です。
音の正体であるステンレスの振動音。
これが一体どんな影響を与えるのでしょうか。
先述の通りお湯はステンレスを膨張させます。
これを何度も繰り返すと
シンクは劣化しやすくなってしまいます。
また、お湯を流すことで影響があるのは
シンクだけでなくシンクの下、
つまり排水管にも悪影響を及ぼします。
排水管に使われている塩化ビニルは
62度〜72度が耐熱の基準となっています。
これより熱いお湯は、排水管を変形、
破裂させる恐れがあるので注意が必要です。
熱いままシンクにお湯を流すことで
シンクの劣化に繋がること、また
排水管が変形、破裂する可能性があることが
おわかりいただけたでしょう。
では、どのようにしてお湯を捨てれば良いのか
その答えは非常に簡単です。
ある程度時間を置いてから流す、
お湯に水を加えてから流すなど
お湯の温度を下げてから流せば
シンクや排水管に悪影響を与えることなく、
お湯を流すことができます。
熱い温度のお湯はシンクや排水管に
悪影響を及ぼしますが、
適度な温度のお湯は、
シンクや排水管にダメージを与えることなく、
むしろメリットがあるとされています。
排水管の耐熱温度より低い温度の
45度〜50度のお湯は、
雑菌の繁殖や悪臭を防ぐ効果があり、
キッチンに発生するチョウバエという種類の
コバエにも効果があるため、
排水口の掃除に役立つとされています。
ここまで、お湯をそのままシンクに流すこと
について解説してきましたが、
実は他にもシンクでやってはいけないことが
あるので、ご紹介していきたいと思います。
ご存知の方も多いかもしれませんが、
油は熱が冷めた状態でも
シンクに流してはいけません。
少量でも水に溶けにくい油は、
シンクに流すことで排水管に溜まり、
排水管に流れてくる他のゴミをくっつけ、
排水管を詰まらせる原因となります。
お皿についたお米や海苔、
ラーメンの汁に埋もれた薬味など
少しの量でもシンクに食材カスを
流してしまうのはNGです。
排水管に詰まる可能性があるのは
言うまでもありません。
さらに悪臭の原因にもなり、
厄介な害虫たちの餌にもなってしまいます。
シンクをピカピカにしてくれるクレンザーは
キッチン掃除の強力な味方です。
しかし、研磨率の高いクレンザーは
傷つきやすいステンレス素材には不向きです。
シンクの掃除にクレンザーを使用するのは
頑固な汚れがある場合だけにして、
クレンザーを使用する際は
研磨率の低いものを選ぶようにしましょう。
先述の通り、ステンレス素材は
傷が付きやすいという特徴があります。
そのため、硬いタワシを使って
掃除するのも控えましょう。
傷がつくと錆や劣化の原因となり、
見た目も悪くなってしまいます。
シンクを掃除する際は柔らかいスポンジを
使用するようにしましょう。
気をつけていたけど、
うっかり熱湯を流してしまい
排水管が破損してしまったという場合は、
早急に業者を手配しましょう。
破損した排水管は、水漏れや害虫の侵入など
二次被害の可能性があるため
早めの対処が必要となります。
また、熱いお湯を長年流し続けていた場合は、
シンクが劣化していることも考えられるため、
キッチンのリフォームを
検討してみるのも良いでしょう。
傷つきやすさや熱への耐性など
しっかり理解しておきたいシンク。
シンクに熱湯を流す際は、ある程度
熱を冷ましてから流すことを心がけ
たいところです。
シンクを長く使い続けるためにも
シンクや排水管の性質を理解して
おきましょう。