キッチンリフォーム
目次
地震や津波、台風など、最近
身近に感じるようになった自然災害。
それはいつ何時襲ってくるかわかりません。
被害に遭わないことがもちろん1番ですが、
もし突然災害が起きたときに自分と
自分の家を守る対策はできていますか?
特に日本は地震大国と呼ばれ、
自然災害の中でも1番多いものが
地震とされています。
全世界で発生した、M6以上の地震の
おおよそ18%を日本が占めているほどです。
お部屋の中でも、火や割れ物を扱う
キッチンは地震の際、対策ができて
いないと非常に危険です。
ご自宅のキッチンが安全なものに
なっているかどうか、チェックしてみてください。
今後、”南海トラフ”と呼ばれる最大
クラスの巨大地震が予測されています。
非常食を用意したり、家具を固定
したりして、もしもの時のために備えて
おくことが大事になります。
冒頭でも書いたように、地震発生時の
キッチンは非常に危険な場所になります。
地震発生時、キッチンで起こりうる被害は
以下のようなものがあります。
◎ 料理中に地震が発生。
身を守るためにとっさに机の下に隠れて、
火を消すことを忘れていたため火災
が発生してしまった。
◎ 地震に備えて、食器棚を固定していた
ため、安心だと思っていたが、食器棚の
扉が開いてしまって食器が流れてきて
怪我で歩けなくなってしまった。
◎ あまり使わないという理由で、高いところに
収納していたホットプレートが頭上に
落ちてきて大怪我をした。
このような被害は、どのような対策を
とれば防ぐことができるのでしょうか。
では、6つのポイントに分けて、被害を
防ぐための対策を紹介していきます。
ご自宅のキッチンと比較してみて、改善
するべき点をチェックしてみてください。
まず、ミキサーやホットプレートなどの
キッチン家電の置き場所について
考えましょう。
たまにしか使わないからといって、
高いところに置いておくのは危険です。
収納する場合は、重いものを下に
しまう様、心がけましょう。
また、電子レンジや炊飯器など、収納
しないキッチン家電がある場合は、
棚やレンジ台に粘着式の滑り止めを
貼るか、可能であれば金具で固定
してしまうのが1番です。
大きな冷蔵庫は転倒すると、下敷きに
なって動けなくなってしまったり、
避難経路の妨げになってしまいます。
中には、キャスターがついているものもあり、
動くと、他のものにぶつかって倒してしまう
可能性があります。
キャスター付きの冷蔵庫はまず、ロックを
かけましょう。
冷蔵庫の背面に、ベルトが付けられるもの
であれば、壁にベルトを固定しましょう。
ないものであれば、金具で壁や床に
固定するようにしましょう。
次に二次災害の原因になるガスコンロ
付近を確認しましょう。
火元になるガスコンロ本体はもちろん
ですが、ガスコンロ付近に燃え移り
やすいものがないか、整頓がしてあるか
も非常に大事なポイントになります。
震度5以上の地震が発生したとき、
ガスメーターは自動的にガスを制限
するようにできています。
火を消すという作業は、揺れが
おさまってから行いましょう。
食器棚の固定をしていても、扉が
開いてしまうようなら意味がありません。
それはシンクの引き出しやその他家具の
扉、引き出しも同様です。
扉の開閉防止には、市販の扉ストッパーや
S字フックが便利です。
取付が簡単で、扉が勝手に開くのを
防止してくれます。
また、扉がガラスの場合は、飛散防止用
フィルムを貼っておく事も大事です。
食器棚の中やシンクの引き出しの中の
食器は、滑り止めシートを利用しましょう。
そのまま食器を棚の中にいれると滑って
割れてしまう可能性があります。
凹凸のある素材のシートを下に敷いたり、
ある程度重さのある入れ物に食器を
入れるのも効果的です。
キッチンの照明は、ペンダントライトなどの
吊り下げ式照明を使用している方が多く、
地震の際、大きく揺れると、付近のものに
当たって落としたり、照明本体が落ちて
割れて怪我をするかもしれません。
対策としては、チェーンなどを取り付けて
揺れを防ぐか、シーリングライトに交換
するという方法になります。
どうしても吊り下げ式がいいという
場合は、コード部分が短いもの、
布や樹脂で作られており電球の
飛散を防ぐことができるものを
選びましょう。
ご自宅のキッチンは地震への対策が
できていましたでしょうか。
キッチンの構造上、なかなか対策が難しい
場合や、古いキッチンなので自分でできる
範囲の対策では不安、という方は
キッチンのリフォームを検討してみても
良いかもしれません。
南海トラフ地震にも備えてお部屋全体の
対策をしっかりしておきましょう。