キッチンリフォーム
目次
日々の疲れを癒してくれる浴室。
しかしそんな浴室には危険が多く、
毎年多数の死者がでています。
高齢者や小さな子供がいる家庭は、
特に注意が必要です。
そんな浴室事故を防ぐための手段として
おすすめなのが浴室のリフォーム。
安全性の高い浴室にリフォームすることで
安心して入浴することができるでしょう。
浴室に多い事故と、浴室事故に効果的な
リフォームについてご紹介します。
毎年死者が出ている浴室での事故。
その被害数は交通事故よりも多く、ある年には
交通事故の3倍以上もの被害が発生しており、
浴室事故の危険性が
わかる数字となっています。
さらに高齢化が進行する日本の浴室事故は
年々増加傾向にあります。
特に寒くなるこれからの季節は
最も被害が出やすいと言われているため
本格的な寒さがやってくる前に
事前の対策を行なっておくのがおすすめです。
年々増加している浴室事故を防止するためには
まずどのような浴室事故が多いのか
把握しておくことが重要です。
寒くなるに連れ、格段に増加するのが
ヒートショックによる事故です。
ヒートショックとは、急激な温度差により
血圧が大幅に変動することで
身体にダメージを負ってしまうことです。
冬場、暖房のついた部屋から
冷えた浴室に移動する際、
血管が縮み血圧が上昇します。
そして、温かいお湯に浸かると
今度は血管が緩み血圧が急に下降します。
この血圧の変動は心臓の負担となり、
心筋梗塞や脳卒中に繋がる恐れがあります。
浴室で滑って転倒しかけた経験がある
という方は少なくないでしょう。
足場が濡れていて滑りやすい浴室では、
転倒事故も多く見られます。
転倒して軽いケガで済めば良いですが、
頭を打ってしまうと死亡事故になってしまう
可能性も考えられます。
特にタイル張りの在来浴室や
足腰の弱い高齢者は被害が多く、
注意が必要です。
冬の湯船は温かく、ついうっかり
眠ってしまいそうになることがありませんか?
気持ちの良い冬場の入浴では、
溺水事故の被害も増加します。
浴槽が和式から水深の浅い洋式に
変化したことで、乳児の溺水被害は
減少傾向にありますが、
和式浴槽を採用している古い住宅もあり、
高齢者の溺水被害は未だに増加しています。
では、未だ増加傾向にある浴室事故を防ぐには
どのようなリフォームが効果的なのか
見ていきましょう。
冬場のヒートショックを防止するために
効果的なのが浴室暖房の設置です。
事前に浴室を温めておくことで
部屋と浴室との温度差をなくし、
血圧の変動を防ぐことができます。
また、浴室を温かくすることにより
浴室に入った時のストレスも
軽減されることでしょう。
ヒートショックの防止には
壁や床に断熱材を入れたり、
内窓を設置するなどの
断熱リフォームもおすすめです。
浴室はもちろん、
洗面所にも断熱リフォームを行えば
入浴前、服を脱いだ時の寒さも
軽減することができます。
転倒事故の防止に効果的なのが
滑りにくい床材への変更です。
水はけが良く、クッション性のある樹脂床材や
保温性に優れ、滑り止め加工が施された
コルクタイルなどがおすすめです。
また、浴室の床はヌメリが発生しないよう
定期的な手入れも必要となるため
床材は手入れがしやすいものであることも
重要です。
足腰の弱い方や高齢者がいる場合は、
床と併せて手すりを設置するとより安全です。
特に浴槽を跨ぐという行為は
身体への負担が大きく、
バランスが取りにくい場合があります。
そこに手すりがあれば、
体制を整えやすくなるため、
転倒のリスクを減らすことができるでしょう。
浴槽をベンチ付きのものに変更すると
転倒事故と溺水事故の両方に効果的です。
ベンチ付き浴槽なら浴槽を跨ぐ際、
段差として使用することで
転倒する可能性を抑えることができ
湯船からも立ち上がりやすくなります。
入浴時はベンチとして使用することで
のぼせにくくなり、万が一寝てしまっても
顔から湯船に浸かる可能性が低くなります。
高齢者や小さな子供がいる家庭では、
特に注意したい浴室事故。
その被害は交通事故よりも多く、
年々増加しています。
浴室事故を防止するためには、
浴室事故について正しく理解し、
事前に対策をすることが重要です。
浴室事故が増加する冬に向けてリフォームで
安心して入浴できる浴室にしましょう。