キッチンリフォーム
目次
キッチンや浴室など、家庭の水回りに
欠かせないアイテムのひとつ、
コーキングをご存知でしょうか?
地味であまり目に入らないコーキングですが、
この技術が施されていることにより、
水回りは防水性が向上し、
水漏れを防止してくれています。
しかしそんなコーキングにも寿命があり、
定期的な打ち直しを行わなければ
トラブルが発生することも考えられます。
ここではコーキングによるトラブルを防ぐため
寿命や種類、打ち直し費用など
コーキングについて解説します。
まずはコーキングについて
基本的な情報を確認していきましょう。
コーキングとは、建築物の防水性や
気密性を高めるコーキング剤という
樹脂を使用し、施工の際にうまれる
隙間を補填する技術のことです。
水回り以外に外壁やサッシ周りを
施工する際にも用いられています。
その寿命は5年〜10年と言われており、
10年を超えたものは劣化によるトラブルの
可能性があるため補修が必要となります。
コーキングと同じ技術のことを
シーリングという言葉で聞いたことが
ある人もいるかもしれません。
シーリングとは”密閉・密着”という
意味を持つ言葉で、コーキングと同じく
隙間を補填する技術のことです。
特に明確な違いがないことから
コーキングとシーリングは
同じ意味として扱われています。
定期的な打ち直しが必要とされる
コーキングですが、打ち直しを
行わなければどのようなトラブルが
発生するのでしょうか。
水回りのコーキングは水や汚れが
最も溜まりやすい場所だとされており、
こまめな手入れを行っていないと
カビが繁殖し真っ黒になっていることも。
カビは劣化の原因になるとも言われており、
カビが発生すると見た目が悪くなるうえ
環境的にも不衛生となって
健康被害に繋がる恐れもあります。
コーキングが劣化してヒビ割れを起こしたり
痩せて隙間ができてしまうと
その部分から水が侵入し、
水漏れを発生させる恐れがあります。
水漏れが発生すると住宅の躯体に影響を与え、
住宅の自体の寿命が
縮まってしまうことも考えられるため
早急に打ち直さなければいけません。
コーキングは使用する場所によって、
使われる種類が異なります。
ではその選び方とそれぞれの特徴。
確認していきましょう。
水回りに使用されるコーキング剤は
シリコン系のものになります。
耐久性が高く乾燥が早いという特徴があり、
水回りの場合、水はもちろん
キッチンではコンロの近くに
使用する場合もあるため
水と熱に強いという特徴もあります。
しかし、上から塗装を施すことができず
汚れも付着しやすいので注意が必要です。
塗装との相性が良いのが
ウレタン系のコーキング剤です。
耐候性が悪く、紫外線に弱いため
そのままの状態で
屋外に使用することはできませんが
塗装を施すことにより、
屋外でも使用できるようになります。
耐久性には非常に優れており、
周囲が汚染されにくい
というメリットを持っています。
水性のアクリル系コーキング剤は
水分が蒸発することで硬化する
という特徴があります。
水性のため扱いやすい一方で、
施工後コーキングが痩せる現象が
発生しやすく、水に触れる場所には
使用できないというデメリットがあります。
クロスの下地処理やタイル目地など
主に内装に使用されています。
コーキングには打ち直しと打ち増しと
呼ばれる2種類の施工方法があります。
古いコーキングを除去し新しく打ち直す場合、
撤去費用として1万円〜3万円、
コーキング代は1平方メートルあたり
900円〜1200円の費用がかかります。
古いコーキングの上から
新しくコーキングを継ぎ足す打ち増しの場合、
撤去費用が不要となり、1平方メートルあたり
500円〜900円の費用がかかります。
打ち増しの方が費用は抑えられますが、
打ち直しの方が長く保つため
出来れば打ち直しを行うのをおすすめします。
水回りのコーキングは、
普段あまり目に入ることはありませんが
水漏れを防止するという
大きな役割を担っています。
そんなコーキングが劣化すると
カビの発生や水漏れなど
厄介なトラブルが発生してしまいます。
そうならないためにも
寿命や種類ごとの特徴を正しく理解して
定期的に打ち直すことが重要です。