キッチンリフォーム
目次
鍋やケトルなどの調理器具にも使われている
ホーローという素材をご存知でしょうか?
様々なものに使用されているホーローには
たくさんのメリットがあり、
キッチンや浴室、洗面所など
水回りの設備としても使われています。
この記事では、ホーローとは一体
どのような素材なのか、水回りでは
どのように使われているのか、
ホーローのメリットとデメリットについて
詳しくご紹介します。
ホーローは紀元前にエジプトで生まれ、
ツタンカーメンの黄金マスクの表面には
ホーロー加工が施されています。
また実用品としてのホーローは
16世紀以降に朝鮮半島からに
日本へとやってきたと言われています。
※諸説あります。
工業品のホーローは「七宝」と呼ばれています。
原料である金属とガラス、両方の良さを
兼ね備えた素材としても知られており、
アルミや鉄、銅などの金属を下地として
そこにガラスの釉薬を塗って
コーティングすることで作られます。
ホーローにはガラス質の塗料を使用した
鋼板ホーローという種類と
パウダー状の塗料を振りかけた鉱物ホーローの
2種類があります。
金属とガラスの良さを兼ね備えたホーロー。
実際にどんなメリットがあるのでしょうか?
ホーローのメリットとして
まずはじめに挙げられるのが美しさです。
ホーローは表面がガラスでできているため、
ツヤがあり高級感を演出することができます。
手触りも滑らかで、傷がつきにくいことから
カビが発生しにくく、手入れがしやすいのも
魅力の一つです。
そしてホーローは、下地が金属であることから
耐久性や保温性にも優れています。
湿気や熱に強いのも水回り設備の素材として
利用される理由となっています。
様々なメリットを持つホーローですが、
金属とガラス、両方のデメリットも
持っています。
例えば金属のデメリットである重さ。
ホーローは他の素材に比べ、重量があるので
水回り設備として設置する際には
床の補強が必要となる場合もあります。
また、サビが発生する可能性がある
というのもデメリットです。
さらにガラスのデメリットである
衝撃への弱さも持っています。
一点に力が加わると割れてしまう可能性も
ないとは言い切れません。
そして価格の高さも
デメリットの一つだと言えるでしょう。
では、ホーローがどのような水回り設備に
使われているのかチェックしていきましょう。
調理器具や食器としても使われている
ホーローですが、キッチンでは
システムキッチン本体をはじめ、コンロや
レンジフードにも使われる場合があります。
油や水、調味料などで汚れやすいキッチンも
ホーロー製であれば、拭き取るだけで
手入れができて楽ちんです。
手入れが面倒で後回しにしがちな
コンロやレンジフードもあっという間に
綺麗にすることができます。
湿気にも熱にも強いため、カビが発生したり
熱で変色することもありません。
浴室ではホーローが持つ保温性を活かし、
浴槽として利用されています。
湿気が溜まりやすく、冬場は
すぐにお湯が冷めてしまう浴槽も
ホーロー製であればカビを防ぎ、
お湯をいつまでも温かく保つことが可能。
もちろんお手入れも簡単なので
毎日清潔な浴槽に浸かることができます。
またホーローは肌に直接触れても
手触りが滑らかで見た目も美しいため
ずっと浸かっていたい気持ちになるでしょう。
洗面所のメイン設備でもある洗面台としても
ホーローは利用されています。
毎日何度も前に立ち、
時にはゲストが使用することもある洗面台も
ホーロー製だと高級感があり、美しく、
手入れもしやすいため
常に清潔な状態に保つことができます。
洗面台が綺麗だと朝の歯磨きやメイクも
気持ちよく行うことができるでしょう。
ニオイと汚れが気になるトイレでは
便器に加え、床や壁にも
ホーローが使われることがあります。
特に立って用を足す男性がいる家庭は
トイレの尿はねが気になるもの。
ホーローで作られたトイレであれば、
汚れを吸収しないため、拭き取るだけで
尿はねをなかったことにできます。
気になるニオイを吸収することもなく、
カビも発生しづらいため
清潔なトイレを保つことが可能です。
調理器具をはじめ、様々な水回りにも
使われているホーローは
魅力の詰まった素材です。
ホーローのメリットである美しさと耐久性、
カビが生えにくくお手入れがしやすい点は
水回りで使われる素材としてぴったりです。
家庭の水回りにホーローの設備を取り入れて
見た目をより美しく、お手入れをより簡単な
ものにして清潔な水回りにしましょう。