キッチンリフォーム
目次
ワインの栓やコースター、
コルクボードなどに使われているコルクは
一度は見たことがあるでしょう。
そんなコルクで作られたコルク床は
「滑りやすくて子供がよく怪我をする」
「冷たくて冬はスリッパがないと歩けない」
といった様々な床の悩みを解決してくれる
非常に優れた床材です。
ここではコルク床が持つ機能や特徴、
張替え費用やコルク床がおすすめの場所
についてご紹介します。
コルクは様々なものに利用されている
比較的メジャーな素材ですが
その正体が一体何なのかご存知でしょうか?
そもそもコルクという名前は、原料である
“コルクガシ”という木が由来となっています。
コルクはコルクガシの皮から作られており、
この樹皮は約9年で再生することから
伐採せずに何度も採取が可能な
エコ素材としても知られています。
コルク床はそんなエコな素材で作られた
地球にも優しい床材です。
ではそんなエコなコルクを床材として
使用することでどのようなメリットが
あるのかチェックしていきましょう。
弾力性のあるコルク床は滑りにくく、
歩行時の衝撃を吸収してくれるため
足への負担を軽減することができます。
まるでクッションのように柔らかく、
子供が転んでしまっても
怪我をすることはありません。
足腰に負担をかけると心配な高齢者にも
安心な床材となっています。
木の温かさを感じることのできるコルク床は
実際、保温性にも優れています。
コルク床であれば冬の寒い日でも
裸足で歩くことができるほどです。
また、防音性にも非常に優れており
大きなものや食器を床に落としてしまっても
衝撃と音を吸収してくれます。子供やペットが
大きな足音を立てても安心です。
コルク床は耐水性にも優れており、
水をこぼしてしまっても染み込みにくく、
サッと拭き取るだけで手入れができます。
また、コルク床は調湿効果があるため
空間が乾燥しすぎたり、
湿度が高くなりすぎるのを防いでくれます。
湿気が溜まりやすい梅雨や台風の時期には
非常にありがたい効果です。
床の悩みを解決してくれるコルク床ですが
デメリットもあります。
コルク床は水や湿気、音には強いものの
紫外線には弱く、紫外線が多く当たる場所では
変色してしまう可能性があります。
全面をコルク床にしていた場合、
紫外線の当たる窓際だけが色褪せていると
見た目があまり良くありません。
紫外線の当たる場所に設置する場合は
ラグを敷くなどの対策が必要となります。
コルク床は柔らかさも魅力の一つですが、
その分傷つきやすいという
デメリットがあります。
角のあるものや鋭利なものを落とすと
穴が空いてしまったり、
欠けてしまうことも考えられます。
傷ついたコルク床を修復するには
張り替える必要があるため注意しましょう。
コルク床は取り扱っていない業者も多く、
選んだ業者によってはコルク床への張り替えが
行えない場合があります。
それでもコルクを敷きたい場合には、
床の上に市販のコルクマットなどを購入して
敷くなどの工夫をする必要があります。
柔らかく暖かいコルク床はどのような場所に
設置するとよいのでしょうか。
コルク床は安全性が高く、
防音性にも優れていることから
子供やペットのいる家庭におすすめ。
トラブルが多い階段や子供部屋に設置すると
騒音や怪我を防ぐことができます。
また、保温性や調湿性があることから
湿気が溜まりやすく冷えやすい
水回りの床材としてもピッタリです。
既存の床材をコルク床に張り替える場合、
どのくらいの費用が必要なのでしょうか。
コルク床は最も安いクッションフロアと
比較すると少し高く、施工費を含め
1平方メートルあたり9千円〜2万円程度が
相場となっています。
元の床材の処分や家具の移動が必要となると
場合によってはさらに費用がかかることも。
費用を抑えたいという方は既存の床の上に
コルクマットやコルクカーペットを敷くなどの
方法を選択すると良いでしょう。
様々なアイテムに利用されているコルクは
床材として取り入れることで
様々な床の悩みを解決してくれます。
弾力性や保温性だけでなく、
防水性や防音性、調湿性など
多くの機能を備えたエコなコルク床は
子供や高齢者の安全が心配な方や
ペットを飼っている家庭におすすめです。