キッチンリフォーム
目次
オール電化住宅で使用されるIHには
3口目としてラジエントヒーターと呼ばれる
もう一つのコンロがついています。
しかし、IHとどう違うのか
一体どんな風に使えるのかを
知らないために有効活用
できていない家庭も
多いのではないでしょうか?
ラジエントヒーターの特徴と
使い方について詳しく解説します。
ラジエントヒーターとは、加熱設備の
1種で、IHクッキングヒーターの
真ん中についていることが多く、
その加熱方式はIHと全く異なるものです。
表面のセラミックプレートの下には
渦巻き状のニクロム線が埋め込まれており、
ヒーター自体を発熱させることで
直接加熱が可能となっています。
ラジエントヒーターは同じ加熱設備
であるIHと比べてどのようなメリットが
あるのでしょうか?
IHのデメリットといえば使用できる
調理器具が決まっている点ですが
ラジエントヒーターが付いていれば
IH非対応の調理器具も使えるという
メリットがあります。
そのため、ガスコンロで使っていた
調理器具を捨てる必要もなく、
IH対応の調理器具で調理をする時と
非対応の調理器具で調理をする時で
使い分けをすることが可能です。
コンロの口数を追加したい場合に
IHを1つ増やして3口IHにするよりも
ラジエントヒーターを追加する方が
安価で導入することができます。
便利なIHですが3口目欲しいとなると
価格的に取り入れづらくなってしまいます。
1口ラジエントヒーターに変えるだけでも
グッとIHを取り入れやすくなるでしょう。
本体が熱を持つラジエントヒーターは
網を使うことで食材を炙る調理もできます。
食パンを乗せてトーストにしたり、
海苔を炙ったり餅を焼くなど
IHではできない調理ができるため
料理の幅をぐんと広げることができます。
では気になるデメリットの方も
しっかり確認しておきましょう。
ラジエントヒーター最大のデメリットは
熱効率の悪さです。
IHと比べると約20%熱効率が低いため
余計な電気代がかかってしまいます。
たまに3口使用する分には良いですが、
毎回の調理に3口とも使用する場合は
3口IHの方が良いかもしれません。
ラジエントヒーターはあまり火力が
強くならない点もデメリットと
言えるでしょう。
最大火力はIHの場合、3kW程度ですが
ラジエントヒーターは1.25kW程度とかなり低く
調理に時間がかかってしまうというのも
デメリットとなるでしょう。
火力は弱いラジエントヒーターですが、
IHと異なる加熱方式で直接加熱するために
鍋やフライパンの表面が焦げ付きやすくなる
というデメリットがあります。
加熱している食材も焦げやすいため、
調理中は焦げないように
注意しておく必要があります。
先述の通り、ラジエントヒーターは
本体が発熱するため火傷などの
恐れがあります。
使用中は赤く光るためわかりやすいですが
IHと同じ感覚で使用していると
思わず触れてしまう可能性もあるので
注意しましょう。
また、夏はガスコンロのキッチンと同じように
暑くなってしまうことも考えられます。
ラジエントヒーターのメインは
IH非対応調理器具での調理です。
ガスコンロからIHに変えたばかりで
調理器具をまだ買い替えられていない
場合は、調理の際はラジエントヒーターが
必須となるでしょう。
あとは網を使っての炙り料理や
余熱を活かせる煮込み料理、鍋料理
などもおすすめです。
IHの3口目として設けられている
加熱設備、ラジエントヒーターは
特徴と使い方を知っておくことで
より上手く活用することができます。
ガスコンロからIHへの変更を考えている
家庭であれば、ラジエントヒーターを
入れることで今までの調理器具を
流用することができるため非常におすすめです。
IHを選ぶ際はラジエントヒーターを取り入れて
幅広い調理が行えるキッチンにしましょう。