キッチンリフォーム
目次
コンロの種類といえばガスコンロと
IHが定番。
ラジエントヒーターはあくまで
IHの3口目として使われる
ことのある、補助的な加熱機器
という印象があるでしょう。
しかしコンロの中には3口全てが
ラジエントヒーターになっている商品が
あることをご存知でしょうか。
ここではガスコンロでもIHでもない
3つ目のコンロ、3口ラジエントヒーターが
一体どんなものなのか
メリットやデメリットを含めご紹介します。
ラジエントヒーターといえば、IHに
付属しているものを想像して
しまいますが、3口ラジエントヒーターは
そのラジエントヒーターとは
名前が同じだけの全くの別物です。
通常はニクロム線が埋め込まれており、
ヒーター自体が熱を持って加熱を行うもので
熱効率が低いため火力がIHより弱く、
電気代も多くかかってしまうのが難点でした。
しかし、3口ラジエントヒーターは
ニクロムに白金やプラチナを加え、
波型のリボン状に加工して埋め込むことで
そのデメリットを改善した
より便利な加熱機器となっています。
3口ラジエントヒーターが持つ
メリットについて見ていきましょう。
火災のリスクがなく、安全だと思われがちな
IHですが実は多くの電磁波が出ており、
ペースメーカーを使用している人が使うと
不整脈や心臓停止を引き起こす可能性がある
とされています。
また200mG以上の電磁波が出ているIHでは
電磁波を長時間浴びると小児白血病のリスクが
2倍になるとも言われています。
その点ラジエントヒーターの電磁波は3.5mGと
最小限のため健康被害に繋がる可能性が低い
というメリットがあります。
IHの最大のデメリットとされるのが
IH非対応の調理器具が使用
できない点です。
しかしラジエントヒーターは
底がフラットなものであれば
調理器具の材質は選びません。
IHで使用できない土鍋などの陶器はもちろん、
ガラスなどでも耐熱性のあるものであれば
どんな素材でも使用することが可能です。
ラジエントヒーターはIHと同じく、
火を使わずに加熱を行うため
ガスコンロのような火災のリスクがなく
安心して使うことができます。
出力も自動で調整してくれるため、
揚げ物をする際にも油が高温になり
発火する可能性は低くなっています。
そのため、瞬時の判断が難しい高齢者や
子供のいる家庭にはおすすめです。
ガスコンロの場合は五徳が焦げ付いたり、
使用時の上昇気流により、レンジフードにも
油汚れがびっしりついて掃除が面倒。
ラジエントヒーターなら表面はIHと同じく
フラットなため使用後に布巾で拭き取るだけで
綺麗に保つことができます。
そして上昇気流を生まず、温度の自動
調整により油の揮発を抑えるため
レンジフードの掃除も簡単です。
ガスコンロとIH両方の利点がある
3口ラジエントヒーターには
一部デメリットも存在します。
ラジエントヒーターは電源を切った後も
熱が持続するため、
余熱調理ができるのがメリットですが
冷めないと掃除ができない点や
電源を切ったからと安心していると
子供が触れて火傷に繋がる恐れがある点が
デメリットとなっています。
小さな子供がいる家庭の場合は
温度が冷めたことを確認してから
キッチンを離れるようにしましょう。
通常のラジエントヒーターより
熱効率の高い3口ラジエントヒーターは
ガスコンロよりも熱効率が高いものの
IHに比較するとその熱効率は劣ります。
そのため、IHで調理した時と比べると
調理に時間がかかってしまうのが
デメリットです。
IHからラジエントヒーターへ変更する場合は
その点を頭に入れておいた方が良いでしょう。
現在、3口ラジエントヒーターを扱っているのは
ほとんどが海外のメーカーとなっています。
国内メーカーで販売しているところは
ほんの僅かです。
海外メーカーのラジエントヒーターは
国内メーカーのシステムキッチンに
ビルトインできないケースも多いため、
事前の確認が必要となります。
IHの3口目という印象のある
ラジエントヒーターですが、
実は3口全てがラジエントヒーターと
なっている商品も販売されています。
この3口ラジエントヒーターはIHに付いている
ラジエントヒーターのデメリットを改善し、
健康被害や火災のリスクも少ない
ガスコンロとIH両方の利点を併せ持つ
非常に便利な加熱機器です。
コンロ選びに悩んでいる方や
新しいコンロの設置を考えている人は
安心安全に使用できる3口ラジエントヒーターも
検討してみると良いでしょう。