キッチンリフォーム
目次
水回りの代表的なトラブルといえば
大きな被害にも繋がる恐れのある水漏れです。
キッチンやトイレ、洗面所でも
水漏れは発生する可能性がありますが
やはり最も心配なのは家庭の中でも
一番多く水を使用する浴室でしょう。
他の水回りと違って床に水を流すという部分も
水漏れの心配に繋がるポイントと言えます。
そんな浴室の水漏れを防止するためには
防水性を高めるリフォームがおすすめ。
ここでは浴室防水リフォームの種類と
その詳細について解説します。
一言で浴室と言っても、昔ながらの
タイルが敷かれた浴室と近年主流と
なっているユニットバスがあり、
浴室の防水性はその種類によって異なります。
タイルのイメージがある在来工法の浴室は
自由にデザインできるのがメリットですが
防水性はユニットバスに劣ります。
対してユニットバスは壁や床、
浴槽が一体化していることから隙間が少なく
防水性に優れています。
浴室にはもう1種類、在来浴室と
ユニットバスの中間にあたる
ハーフユニットバスというものがあります。
これは下半分がユニットバス、
上半分が在来浴室の浴室で
防水性も在来浴室より高く
ユニットバスより低くなっています。
防水性が比較的高いユニットバスでも
水漏れの可能性がないとは言い切れません。
水漏れが発生すると水道代がかかったり、
修理に費用がかかること以外にも
様々な被害が発生してしまいます。
最も重大な被害は住宅の劣化です。
知らないうちに床から水漏れが発生していると
床下に大きな被害を与え、
シロアリが発生すれば
さらに住宅の劣化が進んでしまいます。
集合住宅の場合は、階下に水が漏れ
トラブルに繋がってしまう可能性もあります。
様々な被害に繋がる水漏れを防ぐために
行える防水リフォームには
どのようなものがあるのでしょうか?
防水機能のある薄いシートを
接着剤で床に貼り付けて
水漏れを防止する方法です。
シートにはゴムや塩化ビニルといった
素材が使われており、
タイル床の浴室にも適しています。
シートを貼り付けるだけなので
硬化させる時間がかからないのが特徴。
耐用年数は10年〜15年程度で
費用が比較的安価な防水方法です。
軽くて耐久性の高い繊維強化プラスチック
FRPを使用して水漏れを防ぐ方法です。
耐久性の高さから露出防水として
使用することができる素材で
耐用年数は10年〜12年程度、
1日〜2日で硬化が完了します。
膨張や圧縮などの異変も発生しづらく
浴室の防水方法として
最も多く用いられている方法です。
液体状のウレタンを浴室に塗って
防水性を向上させるウレタン防水は
どんな凹凸にも対応することが可能です。
耐用年数は8年〜12年程度で
ウレタンを塗るだけなので、施工が簡単
なのが特徴。
液体なので継ぎ目も生まれづらく
重量も軽いですが、乾燥に1週間ほど
必要となるため注意が必要です。
浴槽と床の間やタイルとタイルの継ぎ目の
コーキングが劣化していると
痩せて隙間ができてしまい、
そこから水漏れに繋がる可能性もあります。
コーキング施工には
古いコーキングの上から打つ打ち増しと
古いコーキングを剥がして新しく打つ
打ち直しの2種類があります。
打ち増しはコーキングの劣化が軽い場合に
行える方法で、打ち直しに比べると
費用が安く済ませられますが
打ち直しの方が防水には効果的です。
では気になる防水リフォームの
費用をチェックしていきましょう。
まず比較的安価なシート防水は工期が
2日〜3日。費用は1平米あたり
4000円〜7500円です。
次に安価なのがウレタン防水、
工期は1週間前後で費用1平米あたり
4500円〜7000円程度が相場となっています。
最も高価なのがFRP防水で
工期はシート防水と同じく2日〜3日ほど
その費用は1平米あたり6000円〜8000円です。
そしてコーキングの打ち増し費用は
1mあたり600円〜1000円、
打ち直しの費用は1mあたり700円〜1200円が
多いとされています。
ただ、こちらは参考費用なので実際に
施工を依頼する際は業者に
確認すると良いでしょう。
水漏れが心配な浴室には
防水リフォームを行うことをおすすめします。
万が一水漏れが発生してしまった場合、
シロアリの発生や住宅の劣化
階下の住民とのトラブルになる可能性も
考えられます。
そうならないためにも防水リフォームや
コーキング施工を行って
浴室の防水性を向上させましょう。