キッチンリフォーム
目次
古民家を購入してリノベーションする
家庭が増えている近年、日本家屋にある
昔ながらの設備も注目を浴びています。
炊事場として使用されていた土間は、
タイルやコンクリートで作られた
屋内でも土足で歩ける空間ですが
最近はそんな土間にキッチンを設置した
土間キッチンが注目されています。
流行りの土間キッチンについてご紹介します。
昔から炊事場として使われてきた土間は
キッチンと相性の良い空間と言えます。
昔の土間は居室と玄関の間に設けられるのが
当たり前でしたが、現在では玄関だけでなく
廊下や室内の一角に設けられることも
あります。
土間に設けられるキッチンには
どんなメリットがあるのか見ていきましょう。
土足で歩ける土間キッチンは、その分汚れ
やすくもありますが、床が水に強いことから
直接水を流せるため掃除がしやすいという
メリットがあります。
調理中に油が跳ねたり水が跳ねたりしても
水を流してブラシやモップをかけるだけで
掃除が行えるので習慣にしやすいと
言えます。
土間は土足で上がることのできる空間のため、
外から物を運び入れる時や外に物を出す時に
いちいち靴を脱がずに済む
というのもメリットと言えるでしょう。
土や汚れがついたままの自転車や
アウトドアグッズなども
床が汚れるのを気にすることなく
室内に運び込むことが可能です。
キッチンの設置された土間は
キッチンスペースとして使うことはもちろん、
様々な用途に使用することができる
というメリットを持っています。
元々何も設置されていなくても物置や遊び場、
室内干しスペースなどに使うことができる
土間ですが、キッチンを設置することで
テラスとひと続きのホームパーティ会場や
ダイニングスペースなど、
より幅広い使い方ができるようになります。
外に出ることの多い家庭や
物の多い家庭にはおすすめの土間ですが、
一方でデメリットもいくつか挙げられます。
フローリングなどの床板を張らない土間は
地面に近くなるため底冷えしやすいという
デメリットがあります。
特にキッチンとして使用する場合は
毎日土間に立つこととなるため、
徹底した底冷え対策が必要となります。
冬の寒さが厳しい地域では
土間をキッチンとして活用するのは
難しいかもしれません。
水を使用するキッチンは土間でなくとも
湿気が溜まりやすいスペースです。
そんなキッチンを土間に設けると
さらに湿気が溜まりやすくなってしまいます。
土間は外と室内をつなぐ空間であることから
温度差により結露などが発生しやすく
湿気が溜まりやすい空間です。
土間に水回りを設ける際は同時に
湿気対策を考える必要もあるでしょう。
居室と土間を分ける段差は、
空間を分けるために欠かせないものですが
将来的なことを考えると
この段差が身体の負担になる場合があります。
若い時は簡単に乗り越えられた段差でも
歳をとって足や腰を悪くしたり、
子供ができて身重になると
僅かな段差も負担になってしまいます。
様々なメリットがありつつも
気になるデメリットも多い土間キッチンを
設ける際にはデメリット対策を
あらかじめ考えておくことが大切です。
土間キッチンの底冷えを抑えるのに
最も効果的なのが床暖房です。
床暖房なら床全体を温めることができます。
それでも寒い場合は石油ストーブなどの
暖房器具を合わせれば寒さ対策も万全です。
湿気を抑えるためには床材に調湿効果のある
珪藻土などの素材を取り入れるのがおすすめ。
また、内窓を追加したり、窓を複層ガラスへ
変更すれば、結露も寒さも防げて一石二鳥です。
段差の負担を抑えたい場合階段や
スロープに変更する、段差を小さくする、
手すりをつけるなどの方法があります。
一度に全ての方法を取らずとも
身体の状態に合わせて
少しずつリフォームすると良いでしょう。
日本家屋に設けられていることの多い
昔ながらの土間は近年、
改めて注目され始めた間取りの一つです。
元々炊事場と使われていただけあって
現在ではキッチンを設置した
土間キッチンとしての注目が高まっています。
しかし、土間には寒さが伝わりやすく
湿気が多い点や段差がある点など
気になるデメリットも見られます。
土間キッチンを設ける際は事前に
デメリット対策を考えておくようにしましょう。