キッチンリフォーム
目次
浴室やトイレのバリアフリー化を
行っている家庭は多く見られます。
しかし、同じ水回りであるキッチンは
そのまま使い続けていませんか?
刃物や火を扱うキッチンは
危険と隣り合わせの場所であり、
身体の状態に合わないキッチンの使用は
怪我や事故に繋がる可能性も高く危険です。
ここではキッチンを安全に使用するための
バリアフリーリフォームをご紹介します。
まずはキッチンのバリアフリー化が
なぜ必要なのか見ていきましょう。
キッチンは立ち作業が前提の作りである
ため座りながらの作業が難しく、
車椅子の方や足腰の弱い方には
使いづらい仕様となっています。
座りながらも安心して作業が行える
使いやすいキッチンにするには
バリアフリー化が必要だと言えるでしょう。
座りながら安心して作業が行えるキッチンとは
どんなキッチンなのか見ていきましょう。
キッチンカウンターの高さも立ち作業前提で
作られているため、座りながら作業をすると
シンクが深すぎたり火にかけた鍋の様子が
見づらかったりします。
カウンターを低くして
カウンター下に空間を設ければ
座りながらでも作業しやすく、
安心して使えるキッチンになるでしょう。
キッチンでは足腰の弱い方が立ち作業の最中に
転んで頭を打ってしまったり、
危険を察知してもすぐ対応できなかったりと
怪我や事故に繋がる可能性があります。
滑りづらい床材への変更や
立ち作業を補助する手すりをつけることで
万が一のリスクを下げることが可能です。
奥行きのある収納や高い位置の収納、
高い位置にある換気扇や電気のスイッチは
使いづらいポイントとなります。
収納やスイッチを手の届きやすい位置に
変更することで、使いやすいキッチンに
なるでしょう。
キッチンのバリアフリーリフォームには
部分的なものと全面的なものがあります。
部分的なリフォームは
既存のキッチンを活かして細かな部分を
バリアフリー化するリフォームです。
既存のキッチンを使用することから
全面的なリフォームと比べて
費用を抑えることができます。
部分リフォームにかかる参考の費用
目安を4つの例を挙げて見ていきましょう。
火災の可能性があるガスコンロから
安全性の高いIHコンロに交換する費用は
9万円〜25万円前後です。
選ぶコンロのグレードや配線の長さ、
キッチンの状態によって費用は異なるため
予算には余裕を持たせましょう。
既存のレンジフードを手入れの楽な
ノンフィルタータイプや
自浄機能付きに交換する費用は
10万円〜20万円程度だと言われています。
レンジフードは設置位置も高く、
取り外しも危険を伴うため
高額ですが交換は必須と言えるでしょう。
既存の吊り戸棚に手動の昇降機能を
追加する費用は4万円〜5万円、
既存の吊り戸棚を電動昇降機能付きの
吊り戸棚と交換する費用は
8万円〜10万円程度で考えておきましょう。
既存のキッチンをそのまま使う場合は
基本的に立ち作業となります。
負担を軽減し、転倒を防ぐためには
手すりの設置が必要です。
手すりの設置費用は1mあたり3万円〜6万円。
握りやすい太さや滑りにくい素材の
手すりを設置するようにしましょう。
全面的なバリアフリーリフォームとは
キッチン全体を見直して
細かな部分から大きな部分まで
丸ごとバリアフリー化するリフォームです。
費用はかかるものの細かな部分まで
こだわってリフォームできます。
リフォーム中はキッチンを
使用できなくなるため注意が必要です。
全面的なリフォームにかかる
参考費用をチェックしていきましょう。
カウンターが低く、カウンター下に空間のある
バリアフリーキッチンに交換する費用は
40万円〜80万円が目安です。
合わせて床材を滑りにくいものに変更する場合
1㎡あたり5000円ほど必要となります。
スイッチやコンセントの位置、
キッチンスタイルの変更を行う場合は
さらに費用が必要となります。
フルオーダーリフォームの相場は
70万円〜200万円。
細部までこだわって理想のキッチンを
作りたい方にはおすすめです。
浴室やトイレと同じく日々使用する
キッチンはバリアフリー化が必要な場所です。
ご紹介したバリアフリー化の費用は
あくまで目安となるため、
実際は施工業者に確認する必要があります。
身体に合ったバリアフリーリフォームで
負担を軽減し、安全に使用できるキッチンに
しましょう。