キッチンリフォーム
目次
湿気や汚れが気になる水回りの床は
素材選びが重要となります。
水回りにおすすめの床材として知られる
フロアタイルとクッションフロアの共通点と
相違点について解説します。
フロアタイルとクッションフロアはどちらも
水回りの床材として使われることが多い
という部分が共通点ではありますが、
実はさらに大きな共通点が存在します。
それは素材です。
フロアタイルもクッションフロアも同じ、
塩化ビニルという素材で作られています。
塩化ビニルをタイル型に成形したのが
フロアタイルで、シート状にしたのが
クッションフロアです。
塩化ビニル素材は水に強く
安価で取り入れやすいことから
水回り以外の様々な部分でも使われる機会の
多い素材となっています。
共通点、相違点のあるフロアタイルと
クッションフロア。
まずはフロアタイルの特徴から見て
いきましょう。
フロアタイルは表面コートが施されており、
表面が硬いため傷がつきにづらく、
耐久性に優れています。
クッションフロアと比べても長持ちで
その耐久性の高さから商業施設や
オフィスなどでも採用されています。
フロアタイルは施工のしやすさも魅力です。
タイルを一枚ずつ接着剤で貼り付けて
部屋全体に敷き詰めるだけで施工できます。
最近ではDIYで床を張れるよう、
置き敷きできるものも登場しており
さらに施工しやすくなっています。
フロアタイルには様々なデザインがありますが
選ぶデザインによって質感も異なります。
木目調のフロアタイルなら木目の凸凹が
表現されていたり、大理石のデザインで
あればツルツルとしていて
光沢のある質感が表現されています。
フロアタイルは一枚一枚のタイルを
並べて施工するため
どうしても継ぎ目ができてしまいます。
水に強い素材だからと水を撒いたりすれば
目地に水が染み込んでしまう可能性があるため
注意が必要です。
次に塩化ビニルシートである
クッションフロアの特徴を見ていきましょう。
塩化ビニル素材の床材はどちらも安価ですが
一枚一枚を貼り合わせるフロアタイルより
クッションフロアの方が安く施工できます。
しかし、グレードの高い材料を選んだ場合は
この通りではありませんので注意しましょう。
クッションフロアには表面コートがないため
塩化ビニルが持っているクッション性を
そのまま感じることができます。
そのため、足腰が弱い高齢者や
転倒が心配な子供がいる家庭でも
安心して取り入れることが可能です。
シート状のクッションフロアには
目地がないため水が入り込む心配もなく、
手軽に手入れすることができます。
洗面所で水をこぼしてしまった場合や
キッチンでジュースをこぼした場合も
簡単に拭き取れるのが魅力です。
クッションフロアには表面コートが
ありません。
そのため傷などに弱く、家具を置くと
凹んでしまったり、タバコを落として
しまった場合は焦げ跡が残ってしまう
ことも少なくないでしょう。
同じ素材でも異なる特徴を持っている
2つの床材。それぞれの施工にかかる費用は
どのくらい違うのでしょうか。
参考価格を比較してみましょう。
フロアタイルを新しく張り替える場合の
施工費用は1畳あたり4万円〜7万円ほどが
相場となっています。
安く抑えるためには既存の床材の上から
重ねてフロアタイルを張り付ける
重ね張り施工がおすすめです。
重ね張り施工の場合は1畳あたり
3万円〜6万円での施工が可能となっています。
クッションフロアを新しく張り替える場合の
施工費用は1畳あたり2万円〜6万円と
フロアタイルより安価となっています。
費用を抑えるための重ね張り施工では
1畳あたり1万円〜4万円で施工が可能です。
重ね張り施工は下地や既存の床の状態、
ドアとの兼ね合いを考えて
行えない場合もあるため注意しましょう。
フロアタイルとクッションフロアは
同じ塩化ビニル素材の床材ですが、
手入れのしやすさや質感、
耐久性やクッション性など
細かな部分で大きな違いがあります。
水回りの床材をフロアタイルと
クッションフロアのどちらにするか、
迷っている方はこの記事を参考にして
家庭に合った床材選びを行いましょう。