キッチンリフォーム
目次
新しく住宅をデザインする際や
リフォームで間取りを変更する時、
水回りをどこに設置するかは悩みどころ。
さらに2階建て住宅の場合は
水回りを1階にすべきか2階にすべきか
これもまた悩みどころとなるでしょう。
今回は水回りを住宅の2階にまとめた場合の
メリットとデメリットについてご紹介します。
間取りをプランニングする際、
洗面所やトイレ、浴室、キッチン、
洗濯スペースなどの水回りは
一般的にまとめた方が良いとされています。
その理由は動線が短くなるからです。
水回り同士が近いとお湯を沸かしている間や
洗濯機を回している間など何かをしている間に
他のことを行えるため、
水回りはまとめた方が良いとされています。
では早速水回りを2階にまとめた場合の
メリットを見ていきましょう。
1階に洗濯スペースがある場合、
洗濯物を干すには洗濯物を持ったまま
階段を上ってベランダに出る必要があります。
しかし2階に洗濯スペースがあれば
階段の上り下りが必要ありません。
階段の上り下りがなくなることで
洗濯にかかる時間も負担も
軽減することができるでしょう。
2階に水回りをまとめておけば
1階は水回りを気にせず、
自由に間取りを選ぶことができます。
広場のようなひと続きの広い空間を作れば
子供が走り回って遊んだり、リビング・
ダイニングを広く取って大勢で
ホームパーティーをすることも可能。
1階なら足音を気にせずに
走り回ることができるでしょう。
大きな音や気になるニオイが発生する
水回りを2階に配置することで、
1階にいる間は音やニオイを気にせずに
過ごすことができます。
来客の際も生活感のある水回りを
見せることなく、そして音やニオイも
感じさせることなく対応することができます。
2階は1階に比べると太陽に近いため明るく、
風通しが良いというメリットがあります。
そのため、湿気が溜まりやすく
カビが発生しやすい水回りを配置するのは
2階の方が向いているとも言えるでしょう。
明るく風通しの良い水回りは
清潔感と開放感を演出することができます。
2階に水回りをまとめた間取りに
どんなデメリットがあるのかについても
確認していきましょう。
2階に水回りがあると水漏れ発生時の
ダメージが大きくなってしまいます。
1階で水漏れが起きた場合も床は濡れて
しまいますが、2階で水漏れが起きると
床から1階の天井部分まで
水漏れが広がる可能性があります。
2階の水回りを使用するためには
階段を上ってこなければいけません。
そのため、足腰の弱い高齢者は
水回りを使いづらくなってしまいます。
トイレが近くても階段を上りきれず、
間に合わなくなる可能性も考えられるため
家庭に高齢者がいる場合は注意が必要です。
2階に水回りを設置するとなると
工事のために階段を上り下りしなければならず
配管も長く伸びてしまうため
工事費用が高くなるのもデメリットです。
ただでさえ費用がかかるリフォーム
ですから、さらに高くなってしまうのは
大きな痛手とも言えるでしょう。
2階の水回りは1階と比べると
水圧が弱くなることがあります。
水圧の強いシャワーが好みの家庭や
タンクレストイレを2階に設置する場合は、
施工前にあらかじめ水圧をチェックしておく
必要があるでしょう。
最後に2階に水回りを設ける際の
ポイントについて見ておきましょう。
2階の水回りで万が一水漏れが起きた際、
被害が広がらないように
対策をしておくことが大切です。
洗濯パンや浴槽パンを設けたり、
点検口を設けてこまめに点検できるよう
対策を行なっておきましょう。
高齢になって階段の上り下りが難しくなった際、
エレベーターや階段昇降機を設置できるよう
考えて水回りを配置しておきましょう。
そうしておけば老後になって
水回りを全て移動させたり、
間取りを変更したりする必要もありません。
シャワーの水圧が気になる場合は
高圧タイプの給湯器を
取り入れるのがおすすめです。
高圧タイプの給湯器であれば2階でも
十分な水圧を得ることができるでしょう。
なんとなく2階の水回りは使いづらい
という印象があるかもしれませんが、
2階の水回りにも様々なメリットがあります。
使いづらい点は対策を講じることで
改善することが可能です。
2階に水回りをまとめる場合は対策を行なって
快適に使用できるよう工夫しましょう。