その他
目次
水回り設備を利用するのに欠かせない
配管も、長く使い続けることで
劣化してしまいます。
普段見ることのない自宅の配管ですが
大きな役割を持つ配管が劣化すると
様々なトラブルの発生に繋がることも。
配管の寿命や交換の目安となる
配管トラブル、配管のリフォーム費用
などを解説します。
住宅に使われている配管の
種類と役割にはどんなものが
あるのでしょうか。
配水管から分岐した配管を給水管と
言います。給水管は各家庭に
上水を供給する役割を持った配管です。
給湯設備に接続された配管で
浴室やキッチンなどの水回りに
お湯を届ける役割を持っています。
下水道へと繋がる排水管は、
あらゆる水回りで発生した生活排水を
下水道に流す役割を持った配管です。
「配管に使われる素材と耐用年数」
現在主流となっている配管の素材と
耐用年数を確認していきましょう。
水回りにもよく使用されるステンレスは
耐熱性や耐食性に優れた素材で
サビにくい金属であることから
配管にも使用されています。
衛生的なステンレスは耐久性も高く、
耐用年数は30年〜40年と言われており
コストパフォーマンスにも優れています。
安価で軽量という特徴を持つのが
塩化ビニルを使用した配管です。
VP管・HIVP管・HTVP管といった種類があり、
20年〜25年が耐用年数となっています。
VP管は加工がしやすく、HIVP管は
耐衝撃性に優れており、HTVP管は
熱や温度変化に強いという特徴を
持っています。
現在最も主流とされるのが
ポリエチレン素材の配管です。
最大の特徴は優れた耐震性で
地震発生時にも破損しづらい素材です。
また、加工がしやすい上
耐寒性や耐熱性、耐薬品性も持っており
耐用年数も30年〜40年と長くなっています。
素材によって耐用年数の異なる
配管ですが、トラブルが見られる場合は
交換を検討した方が良い場合も
あります。
劣化のサイン、交換の目安となる
トラブルを見ていきましょう。
塩化ビニルやポリエチレンなどの
樹脂製配管にはありませんが、
ステンレス管などの金属製配管は
サビや腐食によって
赤茶色の水がでることがあります。
蛇口から出る水に色がついている場合は
配管の劣化を疑いましょう。
水回りの代表的なトラブルである
水漏れには様々な原因が考えられますが、
配管の劣化もそのうちの一つです。
配管が破損していたり、
接続部にズレが生じていたり
詰まっていると水漏れが発生します。
原因を確認して配管が原因であれば
交換を検討しましょう。
長く使っている配管が詰まりやすくなったり、
メンテナンスを行ってもすぐに詰まって
しまうようになったら配管の寿命かもしれません。
一度高圧洗浄などを行ってみて
それでも直らないようであれば
交換した方が良いでしょう。
配管をリフォームする際、
気になるのはやはりその費用でしょう。
どのくらいの費用が必要となるのか
配管の種類別にその目安を
配管の破損した一部分だけを
交換する場合は1万円前後、
給水管を丸ごと入れ替える場合は
10万円〜20万円ほどの費用が必要となります。
排水管の一部を交換する場合は1万5千円前後、
丸ごと交換する場合は20万円〜30万円程度と
給水管より費用は高めとなっています。
給水管の交換とまとめて行えば
25万円〜と少し安くなる場合があります。
配管を移設させる場合、ルートに
よって費用は異なりますが
延長工事が必要となることもあり
10万円〜100万円と費用は高めになっています。
また、マンションで配管リフォームを行う場合
壁や床の解体が必要となるため
戸建てより多くの費用がかかります。
なお、ここでの費用例はあくまで一例ですので
実際に行う際は依頼先の業者に
見積もりを出してもらうようにしましょう。
マンションではまず配管リフォームが
認められているかを確認する必要があります。
リフォームする配管が専有部分であっても、
マンションによっては規則で認められて
いない場合もあるため、事前に確認
しておきましょう。
配管が劣化しトラブルを引き起こすと
水回り設備にも支障をきたします。
配管トラブルを防ぐためには
自宅で使用している配管の素材や
耐用年数などを知っておくことが大切です。
耐用年数を知っていれば配管トラブルの際にも
修理すべきか交換すべきかを
すぐに判断することができます。
水回りを快適に利用するためにも
古い配管はリフォームを検討しましょう。