その他
目次
地球に暮らす私たちが今後心がけて
いくべきSDGs。
SDGsでは、17の目標とそれらを達成する
ための169のターゲットが設けられており、
幾つかの項目は住宅のリフォームにも
関係してきます。
持続可能な開発目標として世界的な
取り組みが行われているSDGsの17のうち、
目標1~4について解説していきます。
世界における貧困は、以前から解決
すべき課題として取り上げられてきました。
1日1ドル90セント(約208円)未満という
国際貧困ライン未満で暮らす人々は、
世界で7億8,300万人に上ります。
また、極度の貧困の中で暮らす
人々のほとんどが南アジアと
サハラ以南アフリカ2つの地域に
集中しており、これら貧困に関わる
問題解決に向けたターゲットが定め
られています。
貧困をなくすため、各国では
寄付活動による教育・医療支援を行う運動や
所得保証や支給額の増額により
所得格差を埋める運動などが行われています。
日本では、生活水準や文化水準を下回る
いわゆる相対的貧困率の上昇が
課題となっています。
”相対貧困”とは、国の水準と比較して
大多数の人々よりも貧困であることを
指します。また、日本の相対的貧困率は
世界でもワーストであり、対応が急がれます。
貧困の問題に通ずるのが、飢餓に関する
問題です。
栄養不足に陥る人口は、世界人口の
9人に1人(8億1,500万人)に及びます。
アジア地域は飢餓に陥る人が
もっとも多い地域であり、全体の2/3
を占めています。
すべての人が安全で栄養のある食料を
十分に得られるようにすること、
また、すべての栄養失調を解消し、
妊婦や授乳婦、高齢者が必要な栄養を
得られるようにすることなどが
ターゲットして挙げられます。
世界の取り組みとして、学校給食
プログラムの充実や母子栄養支援、
食品ロスの削減といった活動が行われています。
日本でも相対的貧困層にあたる人々の中に
食糧不足で亡くなる人がおり、
2016年には食糧不足による死亡者が
15人というデータが残されています。
そのため栄養改善を目的としたプロジェクトや
ロス食品を活用した液体飼料の製造などが
取り組みとして行われています。
現在感染が広がる新型コロナ、そして
健康と福祉に関する諸問題。
水廻り環境や住宅も、人の健康に
大きく関わります。SDGsは、世界中の
すべての人が健康に暮らせる社会を
目指します。
1990年以来、毎年500万人を超える
子どもが、5歳の誕生日を迎える
前に命を落としています。
また開発途上地域では、推奨される
医療を受けられる女性が全体の
半分にすぎず、その他
2017年の時点で、全世界のHIV感染者は
3,690万人に上ります。
目標3では小児保健・妊産婦保険・
HIV/エイズ、マラリア他の疾患
に関する事が挙げられており、
健康・福祉の充実をターゲットと
しています。
現在では予防接種やワクチンによる対策、
医療が受けられる母子手帳の発行といった
取り組みが進んでいます。
現在行われている取り組みは主に
新型コロナウイルス関連です。
ワクチンへの公平なアクセスの確保をはじめ、
感染症対策センターの設立などが含まれます。
家庭内での感染防止の呼びかけも
行われており、各家庭では水廻りなどの
共有スペースにおける感染防止の
ためのリフォームも着実に進められています。
質の高い教育を受ける事は、人々が
人間らしく、健全に暮らしていくにあたり、
欠かせない要素です。
世界では約6億1,700万人の若者が、
基本的な算術と読み書きの能力を
欠いています。
また小学校就学年齢で学校に
通えていない子どものおよそ50%は、
紛争地域に暮らしています。
これを解決するため、全ての若者と成人の
大多数に読み書きや基本的計算能力が
身に付くよう、自由で公平かつ良質な初等・
中等教育を修了可能にする事。
そして、安価で良質な技術・職業教育、
大学を含む高等教育への平等なアクセスを
得るなどのターゲットが定められています。
教育が受けられない子供が多い
アフリカでは、地方行政と住民が運営を
行う”みんなの学校プロジェクト”が
広まっており、問題の改善に役立っています。
日本の教育に関する制度や支援は
比較的整っている一方で、グローバル化、
少子高齢化などにより複雑化した社会に
対応できる人材の教育が課題となっています。
それに伴い現在では小学校で英語教育や
プログラミング教育を取り入れるなどの
対策が行われています。
私たちの日常生活にSDGsの目標や
ターゲットを取り入れるには、まず
これらを知ることが先決と言えます。
SDGsのコンセプトのスケールは
非常に大きく感じますが、
日常生活や住宅のリフォームを
含め、今できる目の前の事から取り組む
こと自体が、あらゆる問題の改善に
繋がっていきます。
SDGsの目標1~4について知っておきましょう。