トイレリフォーム
目次
便器だけでなく、壁や床の手入れも
大切になってくるトイレ。
つい忘れがちなトイレの床掃除ですが
トイレの床はかなり汚れやすい場所です。
手入れを放置していると気づかないうちに
床が変色してしまっていることもあります。
トイレに大切な清潔感を保つために、
床の変色についての原因や対処法を
確認しておきましょう。
トイレに使われている床材は
主に3種類あり、変色の起こりやすさは
種類によって異なります。
クッション性が高く、ビニールでコーティング
されたクッションフロアは、水を
通さず手入れが楽な床材です。
デザインも豊富な上、値段も安く
工事期間も短いのがメリットですが
劣化が他の床材より早く
強くこするとキズになったり
掃除に塩素系漂白剤が使えない
のが欠点です。
リビングやダイニングにも使用されており
住宅で最も主流となっている床材です。
部屋全体の統一感を演出するのには
ベストなフローリングですが
トイレの床材としてはあまり向いていません。
フローリングは意外とデリケートで
アルカリ性に反応して変色してしまいます。
アンモニアにもアルカリ成分は
含まれているため、こまめな掃除が必須です。
昔から水廻りに使われているタイルは
水にもアンモニアにも強く
汚れや臭いが染み込むことがありません。
最近のタイルは雑菌のつきにくいものや
掃除しづらい目地部分を少なくした
商品も販売されています。
耐久性が高い分、他より少し価格が高いのと
目地部分の劣化には注意が必要です。
では、変色の原因にはどのような
ものがあるのか確認していきましょう。
床材も長い間使用していると劣化
してしまいます。
それによって変色が起きているという
可能性も少なくありません。
また、光の入りやすいトイレであれば
日焼けによって色が落ちるという
場合もあります。
密室で空気の入れ替わりが少なく
湿度の高いトイレでは
窓はもちろん、便器やタンクに
結露が発生しやすくなります。
この結露が便器と床の間に流れて
染み込むことで変色が発生してしまいます。
頻繁に水を使用するトイレは
カビや雑菌の発生が原因で
床材が変色するという場合もあります。
毎日何度も使用するため汚れが
つきやすく湿度も高いトイレは、
カビや雑菌にとっては絶好の住まいなのです。
トイレ用洗剤に含まれている成分によって
変色が起きている可能性もあります。
クッションフロアは塩素系漂白剤を
利用すると変色し、フローリングは
アルカリ性の洗剤で変色してしまいます。
トイレ掃除を行う際は、表示をよく見て
中性洗剤を使うのが良いでしょう。
アルカリ性に弱いフローリングでは
尿はねによる変色が考えられます。
はねた尿を長い時間放置してしまうと
塗装が剥がれ、黒ずんだシミが残ります。
特に男性の尿は思っている以上に
はねてしまうため、男性が多い家庭や
小さな男の子がいる家庭では注意が
必要です。
小さな汚れなどが原因の変色は
しっかり掃除を行うことで改善しますが、
劣化や蓄積した汚れが原因の場合
床材の張替えを行う必要があります。
張替えを行う場合、便器を一度取り外して
古い床材を撤去する必要があります。
工事期間が長くなる分
費用もかかるのがデメリットですが
床下の状態も確認することができるため
下地が劣化していた場合
一緒に補修を行うことが可能です。
元の床材の上から新しい床材を貼る
重ね貼りという方法もあります。
この方法だと、便器を外す必要も
古い床材を廃棄する必要もないため
工事期間も短く、安価です。
しかし、床の高さが少しあがるため
ドアが閉まらなかったり、床材が
浮いていても改善できないという
デメリットがあります。
床材の耐用年数は種類によって
異なりますが、大体が10年〜15年
となっています。
変色はもちろん、床材が浮いてきていたり
軋んだりしている場合は
張替えを検討してみても良いでしょう。
また、便器に不具合が出た際に
丸ごとリフォームしてしまうのも良い
かもしれません。
トイレの床を綺麗に張り替えて
清潔感のある空間にしましょう。