トイレの手洗い水栓、選び方。

トイレの手洗い水栓、選び方。

タンクレストイレの人気が高まっていますが
タンク付きと違って
手洗いを別に設置する必要があります。

せっかくのタンクレストイレを活かすために
手洗い水栓もこだわりを持って選んでみませんか。

今回は、水栓周りについて
基本的な考察をしてみたいと思います。

・水栓の種類

水栓には
横水栓と立水栓があります。

基本的に横水栓は壁付け、
立水栓は床やカウンターから
立ち上がる形になります。
従って、どのタイプを使うのかは
配管に影響されます。
壁の中を通して水栓まで持って来れば
横水栓を使い、
床から配管を立ち上げたり、
途中まで壁を通し、
カウンターの下から上に向けて
立ち上げるのであれば
立水栓を使います。

配管は壁や床を通すため、
最初、床からの立水栓を選んでいたのに
途中から壁付けの横水栓に変更するとなると
最悪の場合、工事のやり直しとなり
費用もかかるうえ、工期も伸びてしまいます。
また、立水栓から立水栓への変更でも
現状のままだと
レバーが壁に干渉するなどの理由から
配管工事の追加などが生じることもあります。
横水栓もカウンターの高さや
洗面ボウルの変更で
取り付け場所が変わってしまいます。

最初にしっかり検討しておくか、
変更したとしても
配管工事に影響がないようにした方が良いでしょう。

また、水栓には単水栓と混合水栓があります。
単水栓は水だけを、
混合水栓は水とお湯を使うことができます。
トイレでは通常、単水栓を使いますが、
各家庭の事情によって
例えば、洗面としても使いたいなどの事情に応じて
混合水栓を付けることもあります。
混合水栓もお湯の配管が必要になるので
あらかじめ決定しておくことを
おススメします。

・洗面ボウルの種類

洗面ボウルには様々な週類がありますが
水栓選びなどに関係してくるのは
ボウルの設置方法です。

ボウルをカウンターの上にのせるのか
カウンターに大きな穴を開けて
落とし込むのかによって
水栓選びと水栓の設置場所が変わってきます。

まず、ボウルをカウンターにのせる場合は
高さのある水栓を選びます。
ボウルのフチがカウンターより
かなり高い場所になるため、
手洗いの空間を確保するには
水の吐出口を高くしなければ
ならないからです。

一方ボウルを落とし込んだ場合は
背が低い水栓を選びます。
これは同様の理由で
水の吐出口が低くても
手洗いの空間が確保できるからです。
むしろ、落とし込みで高さのある水栓を選べば
見た目のバランスが悪かったり、
水ハネの原因になるのでおススメできません。

横水栓の場合は取り付けの位置で
手洗い空間の広さを調整します。

・水栓のデザイン

「シルエット」
立水栓にはスワン型ともグースネック型とも呼ばれる
立ち上がってから曲線で吐出口につながるタイプと
まっすぐに立ち上がったストレート型があります。
通常スワン型は優雅な印象、
ストレート型はモダンな、
すなわち現代的な印象を与えてくれます。

「ハンドル、レバー」
立水栓も横水栓も
ハンドルタイプと
レバータイプがあります。
通常はデザインで選びますが、
中にはレバータイプであれば
手の甲など水がついていない場所で
操作できるという理由で選ぶこともあります。
ハンドルタイプは十字やT字のハンドルを
つかんで回さなければならないため
どうしても水滴がハンドルについてしまいます。
次に触る人がそれをイヤがるので
腕などでも操作できる
レバータイプを選ぶといううことです。

同じ理由から
自動センサー水栓を選ぶ場合もあります。
手をかざすだけで水が出るため
他の人の水滴を触る心配はありません。
自動センサー水栓は
デザインがあまり豊富ではないことが
ネックとなります。
また、別途電源が必要になります。

立水栓は
ハンドルやレバーが
吐出口近くについているタイプと
根元についているタイプがあります。
もちろん水洗ボウルが
カウンターに乗せてある時は
根元タイプは
使いづらいのではないでしょうか。

・水栓の機能

トイレの洗面は
狭い場所に設置することが多いため
小さな洗面ボウルを選ばなければ
ならないことがあります。
水を受けるだけならそれでも良いのですが
手を洗うとなると
手に当たった水が
どうしてもボウルの外にはねてしまいます。

そんな時、多少なりとも水ハネを抑えたいのであれば
泡沫水栓を使うことも考えられます。
泡沫水栓は吐出口にフィルターが付いていて
ここで空気が混ざり、
細かい気泡入りの水流になります。
この水流は柔らかく、
水ハネが抑えられるのが特長です。
ただ、洗面ボウルから飛び出す水滴は
水流によるものだけではなく
手洗い中に手で弾き飛ばしているものも
かなりあるので根本的な解決策ではありません。

・まとめ

新たに手洗いをつけるということは
機能が増えるだけでなく
デザインの場が増えるということでもあります。
新たなデザインニングを楽しむつもりで
快適なトイレづくりを楽しみませんか。