トイレリフォーム
目次
トイレのリフォームは
案外、冒険しやすい場所です。
トイレを居住空間と
全く違う雰囲気に仕上げても
それほど困った感じにはなりません。
バスルームとトイレは
体をさらけ出す、
日常空間とは別の場所になるからでしょうか。
たとえば
ワンルームなどの場合、
多くは玄関脇にユニットバスと
背面キッチンがあり、
その奥が部屋になっています。
この限られたスペースを
少しでも広く感じるために
ユニットバスの壁を
取り払ってしまうのは
いかがでしょうか。
もし湿気や臭いが気になるのでしたら
ガラス張りにしましょう。
そうすれば視覚的に
部屋が広がった気になります。
ユニットバスは
独立したシャワールームと
トイレにします。
ガラス越しのトイレは
オブジェのように
見えるかも知れませんん。
照明は間接照明や
絞ったライトを使ったり
トイレスペースと
居住空間との間に
明るさの差を付けて
いざという時には
外から見えにくくなるようにします。
もし居住空間の広さがあれば
キッチンを部屋の方へ移し
食卓を兼用した
アイランドキッチンに
してみても良いかもしれません。
(ただし、排水管には
水の流れる勾配が必要であり
床下の高さによって
キッチンの移動距離は限られます)
こんなトイレから始まる
リフォームであれば
ライフスタイルすら
変えてしまうようになります。
リフォームをしたいなと考えた時、
なぜそう思ったのかを良く考えましょう。
その“なぜ”を外してしまえば
満足の得られるリフォームに
ならない場合があります。
リフォームしようと思った原因は
解決させた方が良いのではないでしょうか。
“なぜ”を解決するための方向性です。
便器ひとつ考えてみても
今よりもアップグレードするのか
ダウングレードでも良いのか
現状維持なのか、
雰囲気はどうするのかなど
方向性にしたがって考えて行きます。
その他、ハード面での選択もあります。
マンションのトイレの排水には
床排水と壁排水があります。
最近のマンションの多くは
床排水になっていますが
昔は壁排水のものが多く
便器の後ろに配管が見えます。
床排水は配管が見えないため
掃除もしやすく
スッキリしています。
そこで壁排水を床排水へ
リフォームしてはと
考えるかも知れませんが
壁から先の配管部分は
住人みんなが使う
“共用部分”にあたるため
個人でリフォームはできません。
最近の便器は同じ型に
床排水タイプと壁排水タイプがあるので
特に困ることはないと思いますが
違いは意識すると良いでしょう。
せっかくのリフォームだから
タンクレストイレを希望される方も
いらっしゃるかと思います。
タンクレストイレは
水道に直接つないで
水を流すシステムのため
水圧が大切になります。
ただ、最近は加圧装置付きがあり
低水圧でも設置可能になってきました。
マンションなど、水圧に不安がある場所なら
このタイプを選びましょう。
温水洗浄便座にするなら
電源が必要です。
ペーパーホルダーは先に選んではいけません。
雰囲気が決まってから、合ったモノを選ぶようにしましょう、
マンションには窓のないトイレも多くあります。
そのため、照明の色合いで部屋の雰囲気が
変わってしまいます。
明かりだけでなく、
遠赤外線ヒーターがついたものもあります。
限られたスペースの中に設置するため
小さめのモノがチョイスされやすいです。
できれば手洗い水が飛び散りにくいモノを選びましょう。
これらは本当に遊ぶことができるところです。
全体のイメージで選ぶだけでなく、
水の中やジャングルにいるように
全面写真にしたり、
ワザとモノトーンにしたりと、
大胆に仕上げてみませんか。
マンションにおいてリフォームする場合
いくつかの制約があったりします。
マンションには
“共有部分”と呼ばれる
住人が共同利用する場所があります。
この部分は基本的に
一部の住人の意志だけで
リフォームすることはできません。
また、個人が専用に使うところを
“専有部分”といいます。
それぞれの居住空間が代表的な場所です。
けれど、マンションの規約によっては
たとえ専有部分であっても
リフォームできない場合があります。
いずれにせよ、
マンション管理組合や管理人への
周知は欠かせません。
また、賃貸の場合は
当然、家主の許可が必要となります。
たとえリフォームで
マンションの価値をあげたとしても
造作買取請求権を契約書の中で
放棄していることがあります。
リフォームをお考えの方は
まず規約に目を通し
それらを踏まえつつ
デザインは大胆に
リフォームしてみませんか。