トイレリフォーム
最近、様々な家電や雑貨が
進化を遂げ、便利でエコな物が
増えてきています。
それはトイレも例外ではありません。
今回は、最新のトイレ「節水型トイレ」
について取り上げていきたいと思います。
目次
ではまず、なぜ少ない水量に出来るのか。
しくみと併せて紹介していきたいと思います。
理由の1つ目は、水流の変化です。
古いトイレは縦方向に水が流れており、
よく汚れが縦縞模様になって残って
しまっていました。
それに対し、最近のトイレは渦巻状に
水が流れるようになっており、跡が残りません。
これにより、少ない水量でしっかり流し、
更に汚れを防ぐというのを実現しています。
2つ目は、便器の素材の変化です。
最近のトイレは、便器に汚れにくい素材や
汚れが落ちやすい素材・技術を採用
しています。
その為、たくさんの水の勢いで汚れを
流す必要がなく、少ない水量で
水垢や汚れを流せるようになっています。
では、その節水型トイレで実際
どのくらいの水とお金が節約
できるのでしょうか。
4人家族の場合の一度に流す
水量、それにかかる費用、年間の
水道代の3つに分けて確認していきましょう。
・1975年のトイレ
使用水量 13リットル
一回の費用 3.3円
年間水道代 18,933円
・1999年のトイレ
使用水量 8リットル
一回の費用 2.0円
年間水道代 11,733円
・2012年のトイレ
使用水量 3.8リットル
一回の費用 1.0円
年間水道代 5,600円
※1人あたり4回、1リットルあたり0.25円
床排水の場合の計算です。
比較してみると一目瞭然です。
40年以上前のものと比べると水量、
水道代ともにかなり減ってきて
いるのがわかります。
年間水道代としては40年以上
前のものより13,000円以上安く
なっています。
実際にはもっと安くなったという
方もいらっしゃるそうです。
水量や水道代だけでなく、最近の
トイレは断熱性や機能性も高く、
節電にもなる為、電気代も
約4,000円〜6,000円ほど安くなります。
水道代と合わせたら年間20,000円
近く費用を抑えられるという計算に
なります。
節水型トイレのメリットについて、もう一度
まとめていきましょう。
前項目で述べたように、かなりエコで
水量、費用ともにグッと抑えられます。
地球にもお財布にも優しいトイレです。
素材や技術が進化したことで汚れ
にくくなり清潔な状態が保たれるように
なっています。
万が一汚れてしまっても、簡単に落とせる
ように作られています。
便利で機能的な節水型トイレですが、
一方でデメリットもあります。
節水型トイレは詰まりやすいと言われて
います。流れる水が少ないのはもちろんですが、
他に詰まりの原因として考えられるものが
3つあります。
1. 大量のトイレットペーパーを流している
2. トイレの配管が上流である
3. 屋外に排水管がある
以上の3点を確認・把握しておくことで
詰まりの可能性を抑えることができます。
また、事前に排水管の中を洗浄して
綺麗にしておくとより詰まりを
防ぐことができます。
[節水型が設置できない場合もある?]
「トイレなんて全部一緒じゃないの?」と
思った方もいらっしゃると思いますが
実は排水管の場所に違いがあります。
トイレの排水は、壁に排水管が通っている
”壁排水”と、床に排水管が通っている
”床排水”の2つに分かれます。
一般的な戸建て、マンションには
床排水が採用されていますが、
一部のマンションでは壁排水が
使われている場合もあります。
便器の周りに排水管が見えない
場合は”壁排水”、便器の後方から
排水管が見えている場合は”床排水”です。
購入の際は、自宅の排水管が
どちらにあるか確認して、設置可能な
トイレを選びましょう。
実はトイレは、水道代全体の20%以上を
占めていると言われています。
節水型トイレは水道代の大きな
節約となり、便器も汚れにくい為、
掃除の手間も省けるというものです。
この機会に節水型トイレの導入を
検討してみてはいかがでしょうか。