トイレリフォーム
目次
近年では、すっかり主流となった
洋式トイレ。
今回は、洋式トイレのメリットと、
どんなデメリットがあるのかなど、
洋式トイレについて改めて確認
していきましょう。
日本の洋式トイレの歴史は
明治時代に遡ります。
欧米の文化が取り入れられ
始めた頃、建築の世界も欧米化が
進み、日本にも水洗式の便器が
輸入され始めたのが始まりです。
この頃の日本のトイレは、汲み取り式
と呼ばれるトイレが主流でしたが、
15年後には、日本初の水洗式
の和式トイレが作られました。
大正時代には、下水道や浄化槽
が整備され、水洗式の便器が普及
していったとされています。
昭和33年頃、日本住宅公団が
洋式トイレを採用し、それが
きっかけとなり洋式トイレの普及が
始まります。
昭和42年頃からは、温水洗浄便座
の国産化が始まり、水不足問題が
深刻化、節水ブームが起こります。
このあたりから、日本のトイレは
洋式が和式を上回ります。
その後、洋式トイレの普及は止まる
ことなく、平成11年には和式トイレの
出荷率が5%を下回りました。
この先も、ますます洋式トイレは普及
していくと推測されています。
現在、日本のトイレの約9割が洋式
トイレになったと言われています。
なぜこんなにも普及しているのでしょうか。
やはりそれは洋式トイレが時代に合わせて
“進化”しているからではないでしょうか。
ウォシュレットや便座の保温機能の
付いたもの、介護用の洋式トイレや、
タンクのない洋式トイレなども販売
されています。
各家庭のニーズに合った機能付のトイレを
選ぶことができるようになり、洋式トイレは
ますます普及しました。
当たり前のように使っている洋式トイレ
ですが、どのようなメリットがあるのか、
改めて見ていきましょう。
最近の洋式トイレには、便座の温度
調節機能が付いているものが多く、
便座が冷えてしまう冬でも快適に
使うことができるというメリットがあります。
ウォシュレットも温水になっているので、
気にせず利用することが可能です。
和式トイレを使用する際のしゃがみこむ
姿勢は、はじめは良くても時間が経つ
ほどキツイものです。
洋式トイレは、普段の座っている姿勢
そのままで用を足すことができるので、
足や腰の悪い方でも使用することが
でき、裾の長い服も引きずることもなく
使用することができます。
最近の洋式トイレは、かなり節水技術が
発達し、節水効果が高まっています。
80年前のトイレは一回の洗浄が約
20リットル、現在の和式トイレは
約8リットルなのに対し、最新の洋式
トイレでは一回の洗浄に3.8リットル
しか使用しません。
つまり、和式トイレの半分以下、
80年前のトイレとは5分の1以下
ということになります。
進化を遂げた洋式トイレでも、
未だに残るデメリットがあります。
洋式トイレは、様々なパーツを組み
合わせてできているため、
和式トイレと比べて少し複雑な
造りになっています。
パーツが組み合わさっているつなぎ目
の部分は、ほんの少しの段差がある
部分などは掃除がしづらいと感じて
しまがちです。
スマホを持って立て籠もってしまう
洋式トイレ。
快適であるがゆえ、長い間トイレに
こもりっぱなしになることが
時折あるのではないでしょうか。
トイレから動けず、他のことが手に
つかないというのも洋式トイレの
デメリットに数えられるでしょう。
自宅はともかく、公共のトイレでは
全く知らない人がお尻を置いた
便座に自分も座ることになるので、
不衛生に感じるでしょう。
現在では、トイレットペーパーを
使用して除菌ができるものが個室内に
置かれているので、気になる方は
使用をおすすめします。
なお、トイレットペーパーを便座に敷く
行為は、衛生上良くないとされている
ため、気をつけましょう。
公共の場はさておき、自宅のトイレには
洋式トイレがおすすめです。
洋式トイレにすることで、楽に落ち着いた
状態で用を足すことができ、
節水効果で水道代が安くなります。
自宅がまだ和式トイレだという方は、
この機会に洋式トイレにリフォーム
を検討してみても良いかもしれません。
洋式トイレのメリットやデメリットを
見てきましたが、その特徴を再認識
出来ましたでしょうか。
洋式トイレは、どんどん進化を続けて
います。もしかすると今後、デメリットも
改善された製品が登場するかも
しれません。
様々な機能の付いた洋式トイレが
登場しているので、自分に合ったトイレで
快適に使用できるようにしましょう。