トイレリフォーム
目次
洋式便器は機能性以外、ほとんど
同じようなものだと思っている人が
多いのではないでしょうか。
確かに機能性によってトイレの性能や価格は
大きく異なりますが、素材や
形状の違いによっても様々な違いがあります。
見た目の違いにとどまらない、
便器の素材や形状による特徴を
ご紹介します。
まずは便器の素材です。
どんな素材があるのかそれぞれの特徴を
チェックしていきましょう。
便器といえば昔から素材として
使われて続けているのが陶器です。
陶器は耐久性に優れており、
割れない限り何年でも使い続け
られると言われています。
そして水に馴染みやすい親水性を
持つことから汚れがつきにくく、
清掃性にも優れており、薬品にも強いため
トイレ用洗剤で痛むこともありません。
さらに最新の便器は従来の陶器製便器に
特殊コーティングを施すことで
より表面を滑らかにし、
汚れがつきにくく清掃性に優れた
衛生的な商品が登場しています。
今までは便器といえば陶器が当たり前
でしたが、現在は有機ガラス系新素材と
呼ばれる特殊な樹脂で作られた
便器も登場しています。
この樹脂素材はジェット機の窓や
水族館の水槽にも使われているもので
その強力な耐久性が特徴です。
そしてコスト面や加工のしやすさにも優れ、
撥水性にも優れているため水を弾き、
水垢や汚れがつきにくいのも
魅力のひとつとなっています。
次に便器の形状による特徴と違いを
チェックしていきましょう。
組み合わせトイレは便器、便座、タンクと
全てのパーツを組み合わせて作られた
トイレで、現在最も普及しているタイプです。
安価なコスト面が魅力で、
手洗いの有無を選ぶこともできます。
また、組み合わせ次第で利便性を
高めることができるのもメリットとなっています。
デメリットとしては各パーツを組み合わせて
作られていることから、どうしても隙間が
生まれてしまうため隙間に汚れが溜まり
やすかったり、手入れしづらいという点が
挙げられます。
便器や便座、タンクが一体化しているのが
一体型トイレです。
組み合わせトイレと違って
一体型になっていることから隙間が少なく、
清掃性に優れているのがメリットです。
また、見た目もまとまりがあり
スッキリと見せることができます。
一方で一部に故障や破損が見られた場合、
全てを交換しなければならない点や
組み合わせトイレに比べると
費用が高くなるのがデメリットです。
狭いトイレスペースやデザイン性を
重視する方に人気なのが
タンクレストイレです。
その名の通り、タンクのないデザインで
空間を広く使うことができるのが最大の魅力。
また、デザイン性のあるシンプルな見た目や
手入れがしやすい点、連続で水が流せる点も
メリットとなっています。
しかし水圧が弱いマンションの高層階や
住宅の2階に設置する場合は排泄物を流せない
可能性があるため注意が必要です。
また、別途手洗いを設ける必要があるのも
デメリットと言えるでしょう。
便器、手洗い、収納などを組み合わせて作る
オーダーメイドタイプのトイレです。
便器はタンク付き、タンクなしの両方を
選ぶことができたり手洗い器や収納なども
自由に選ぶことができるのが魅力です。
完成のイメージがしやすいことや
大掛かりになる給排水設備の工事が
不要な点もメリットとなっています。
ただシステムトイレを導入するためには
広い空間と費用が必要となります。
コンパクトに安く仕上げたいという方には
あまりおすすめできません。
最後に便座の形状による違いです。
種類とその特徴を見ていきましょう。
古い施設のトイレなどで見かけることのある
U型の便座ですが、現在使われている
場所は少なくなっています。
元々は男性の局部が便座に当たることで
感染症が移るかもしれないという声から
作られた便座だとされています。
そのため、様々な人が利用する公共のトイレで
利用されていたと言われています。
現在一般的となっているO型便座ですが
昔は上記の理由により、公共トイレでは
使われていませんでした。
しかし、現在ではトイレ空間を広く取る
考えが一般的となったため
大型便器を設置するようになり、
公共トイレでもO型便座が採用されるように
なったと言われています。
O型便座はU型に比べると強度が高く、
ウォシュレットを取り付ける際の
配線がしやすいという特徴があります。
機能性以外にあまり差がないように見える
トイレですが、素材や形状にも様々な
種類があり、それぞれに異なる特徴があります。
便器を新設、交換する際は、素材や
形状の違いにも注目して便器選びをすると
良いでしょう。
