トイレリフォーム
目次
在宅介護を行う中で介護者はもちろん、
被介護者にとっても大きな負担となるのが
トイレでの排泄です。
排泄を行うためには夜中であっても
介護者は被介護者を連れて
トイレとベッドを往復しなければならず、
トイレとベッドの距離が遠いと
間に合わない可能性も考えられます。
そして被介護者は転倒の不安や羞恥心、
もどかしさ、介護者への申し訳なさといった
精神的な負担が大きいでしょう。
そんな排泄の負担を軽減してくれるのが
ベッドサイドトイレです。
今回の記事では特徴や仕組み、
設置条件など介護の負担を減らす
ために取り入れたいベッドサイドトイレ
についてご紹介します。
ベッドサイドトイレは介護用に使われる
ポータブルトイレの一種です。
ポータブルトイレとは移動が可能な
簡易型のトイレのことで、
今までは使用後の排泄物の処理を
介護者が自ら行わなければなりませんでした。
しかし、ベッドサイドトイレは
水洗トイレと同じように使用することができ
排泄物の処理を行う必要がありません。
ポータブルトイレと水洗トイレの
いいとこ取りをしたベッドサイドトイレは
介護施設にも取り入れられており、
在宅介護を行なっている家庭にも
おすすめの設備となっています。
ではそんなベッドサイドトイレは
普通のトイレや他のポータブルトイレと
どのような違いがあるのか
その特徴を見ていきましょう。
ポータブルトイレの一種でもある
ベッドサイドトイレは、普通の水洗
トイレと比較すると設置が簡単にできる
という特徴があります。
通常、トイレを設置する際には
スムーズな排水を行うための勾配と
75mmの太い配管が必要となります。
しかし、ベッドサイドトイレなら
必要な配管は20mmとかなり細く
しかも勾配のない場所でも設置できるため
大掛かりな工事を行うことなく
簡単に取り付けることが可能です。
ベッドサイドトイレは設置が簡単な上、
移動がしやすいというのも特徴です。
移動に便利なキャスターが付いており、
本体の重量も軽いので
持ち運びやすいようになっています。
掃除を行うためにちょっとだけ移動させたり、
模様替えに合わせて
大きく移動させることができるため
ベッドが違う場所に移動してトイレだけが
置き去りになることもありません。
ポータブルトイレと聞くと機能面が
心配ですが、ベッドサイドトイレは
機能性にも優れています。
使用する際に便利なアームレストを
はじめ、ヒートショックを防ぐための
暖房便座、他にもウォシュレットや
異常時のお知らせ機能。
そして誤って便器の中に物を落とした
場合に取り出すことのできる機能など
様々な便利機能が搭載されています。
また、ノズルの自浄機能や
汚れにくいトルネード洗浄、
隙間やフチのないデザインを採用しており
手入れのしやすさも魅力となっています。
細い配管で勾配がなくても
水栓トイレと同じように使用できる
ベッドサイドトイレはどのような仕組みで
排水を行なっているのでしょうか?
ベッドサイドトイレには強力な
電動ポンプが内蔵されている商品や
排泄物を粉砕するユニットが
搭載されているものがあります。
どちらも強い圧力をかけて流すことによって
細い配管でも詰まらせずに排水を
行うことができる仕組みとなっています。
そんなベッドサイドトイレを取り入れるには
一定の条件が必要となります。
どのような設置条件があるのか
チェックしておきましょう。
設置条件としてまず挙げられるのが
充分なスペースがあることです。
トイレを設置することができたとしても
使うために必要なスペースがなければ
使用できず、設置する意味がありません。
設置してドアに干渉することがないか
充分に動けるかを確認しましょう。
それに加え、排水ホースが折れ曲がったり
挟まって細くなってしまうと
排泄物が流れにくくなってしまうので
排水ホースが問題なく設置できる
環境が必要となります。
在宅介護で大変なトイレでの排泄は
介護者にとっても被介護者にとっても
負担が大きいもの。
水洗トイレとポータブルトイレの
いいとこ取りをしたベッドサイドトイレは
ベッドの隣に設置することができる
便利なトイレです。
設置も簡単で移動もしやすく機能性にも優れた
ベッドサイドトイレを取り入れて
在宅介護の負担を軽減しましょう。